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    ゲット・アウト

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    JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

     

    ゲットアウト

     

    「ゲット・アウト」

    原題:Get Out

    監督:ジョーダン・ピール

    2017年 アメリカ映画 104分

    キャスト:ダニエル・カルーヤ

         アリソン・ウィリアムズ

         ブラッドリー・ウィットフォード

         ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

         キャサリン・キーナー

     

    黒人写真家のクリスは、恋人ローズの両親の家に向かう。

    彼は家族に歓待されるが、庭師やメイドの黒人の男女の

    不気味な表情が気になって仕方がない。翌日開かれた

    パーティーでは、さらに奇妙な出来事が起き、クリスは

    ローズと自宅に戻ることを決断すのだった。


    <お勧め星>☆☆☆半  そういうことね、となかなか気づかず

    後半はスリル満点です。


    だから行くなと言われただろう


    劇場での予告編はただ不気味なだけで、その「謎」に1つも

    触れていないという優れものでした。なので全く予備知識なし。
    ホラー映画のオープニングの定番、車と鹿の衝突シーンがあり、

    (鹿は明らかにフェイクとわかるもの)そこで白人警官による

    黒人青年クリスへの不快な対応を見ると、アメリカに確実に

    存在す続ける人種差別意識を痛感します。しかしクリスは

    そんな態度にはとっくに慣れており、逆に白人の恋人ローズが

    気を遣う。逆パターンの映画では

    「レイクビュー・テラス 危険な隣人」(2008)で、白人の夫

    と黒人の妻に対し、隣人の黒人警官が執拗な嫌がらせを仕掛け

    続けるというものがありました。あのサミュエル・L・ジャクソンは

    ものすごく怖かった!
    アフリカ系アメリカ人への差別は男女問わず、今も根強く

    残っており、逆にそれが存在することで、本来の「正義」を

    追求できない側面もあると考えています。この辺りはとても

    デリケートな問題だったのに、愚かなリーダーを選んだことで、

    パンドラの箱を大きくあけてしまった感じ。いやそれは全世界で

    同じことが言えるかもしれません。

     

    ゲットアウト
     

    さて、この映画では脳神経外科医ディーン、心理カウンセラー、

    ミシーという両親に恋人クリスを会わせるため、ローズが、

    ウルトラへき地の実家へ連れて行くのです。辛うじて携帯の

    電波が届くだけいいか。
    とにかくクリスはものすごく歓迎されるけれど、庭師、メイドが

    いずれも黒人だし、やけに無表情なのと、家族の言葉の端々に、

    不快な差別感を覚えるわけです。この辺りはセリフをよく聞くと

    わかります。さらに弟ジェレミーの

    「黒人だから格闘技できるだろう」発言。カチン!

     

    ゲットアウト
     

    これはまだ序の口で、クリスはミシーにティーカップの中味を

    かき混ぜるスプーンの音で催眠術にかけられてしまう。

     

    ゲットアウト

     

    この時の「沈む」姿が、映像的にまことに秀逸。起きたいのに

    起きられない、動かしたいのに動けない、そう「金縛り」と

    いわれる状態はまさにこんな感じなのでしょうか。これは

    クリスが禁煙できるようにしてくれたものなのかしら?
    翌日、白人だらけのパーティーでも、なぜかクリスに強い関心を

    寄せる人々ばかり集まります。そこには白人の老女が若い

    黒人男性の夫を連れていたりするし、その男性のファッションが

    いつの時代のものかと思ってしまいます。不快な要素を小出しに

    しつつ、突然起こる「動き」にドキリとし、そしてまた「静」へと

    戻るの繰り返しの後、少しずつクリスは「真実」に近づいていく

    わけです。もうね、この「真実」もクリスの想像することとは

    かなりかけ離れていて、見ている側と同じくらい、身に起こる

    ことで理解していくしかない。観客とクリスの心はほぼ同じ

    レベルになっています。

     

    ゲットアウト
     

    冒頭に拉致された黒人、空港保安員のクリスの友人ロッドの

    存在、鹿、そしてフラッシュの光。すべてを知った時、

    それらが繋がって行く時、ただただ驚くのみでした。
    心の奥底に誰もが持っているなにがしかの偏見をできるだけ

    小さくし、きれいごとだけれど、互いを理解する努力をする

    ことがいかに大事であるか再確認します。

     

     

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