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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:Horror
「パージ:大統領令」
原題:The Purge:Electiom Year
監督:ジェームズ・デモナコ
2016年 アメリカ映画 109分 R15+
キャスト:フランク・グリロ
エリザベス・ミッチェル
ミケルティ・ウィリアムソン
ベッティ・ガブリエル
パージ法制定から25年たったアメリカでは、
大統領選を控え、パージ反対派のローン上院議員の
躍進に、推進派はパージを利用して、彼女に暗殺を
企てていた...。
<お勧め星>☆☆☆ ここまでスケールが大きくなった
のかと上手くまとめたなあという感慨とため息1つ。
次は逆になる!?
「パージ」シリーズも3作目となり、1作目では、
セキュリティばっちりの家を舞台にした密室での内容から、
2作目では街全体での庶民たちの殺し合いが描かれ、
パージの本当の目的がすっかりさっぱり暴かれるという
ものでした。
そして今作では遂に大統領選まで巻き込んだスケールの
大きさに変わりました。誰が何と言おうとわたしは
イーサン・ホーク主演だった1作目が好きで、あの極めて
不気味な笑顔を見せた来訪者の印象が強く残っています。
この「パージ:大統領令」では、今のアメリカというか
大統領選中のアメリカをそのまま描いているようで、
全米ライフル協会と警備会社(軍事産業)が儲かり、
富裕層から支持を受けるトランプと、黒人や貧困層から
支持を受け、平和的な政治を語るヒラリーの対立のよう
にも見受けられました。映画内のローン上院議員がヒラリー
と被ります。ただ彼女の主張が理想を追求しすぎていて、
ただちに受け入れられない人々が多く存在することが、
この映画を見ていても感じられます。ちょいちょいというか
最初からイラっとさせられるのよね。
そもそもパージの日に、自宅にいることを選択したから、
大騒動になったんじゃないの。
一方で黒人が経営する店の店員がメキシコからの移民で
あったり、クソガキとしか言いようのないティーンがいたり、
殺人ツーリスト達が世界各地から「殺人」をするために
訪れたりと、アメリカ国内での社会情勢も皮肉っています。
銃があんなに自由に買えたら、そのうちにそんなツアーが
組まれる予感もして、そこはかなり怖い。
2作目で息子を殺した相手に「パージ」できなかったレオが
ローンのボディガードとして登場し、めっちゃ活躍するんです〜。
また「ゲットアウト」(2017)で不気味なメイドを
演じたベッティ・ガブリエルは、元ギャングで、今は更生した
強い女性を演じています。しかしあのメイドの印象が強くて、
何か企んでいる気がしてなりません。企んでいませんよ。
3作とも殺人集団は極めて不気味で、かなり頭のネジが緩んだ人
たちばかりなんですが、それなりに個性を作り上げているところ
はすごいし、何かが起きそうな暗闇が本当に怖いです。
とはいえやはり1作目が好きですけどね。(くどい)