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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:SF映画 一般
「ゴースト・イン・ザ・シェル」
原題:Ghost in the Shell
監督:ルパート・サンダース
2017年 アメリカ映画 107分
キャスト:スカーレット・ヨハンソン
ビルウ・アスベック
ビートたけし
ジュリエット・ビノシュ
マイケル・カルメン・ピット
かつてテロで脳以外を失い、全身が義体の
キリアン少佐は、公安9課とサイバーテロリスト
を追っている。しかし時折入り込む記憶の断片と
テロリストの残した言葉から自分自身が別の記憶
を植え付けられたのではないかと疑い始め...。
<お勧め星>☆☆☆☆ あら、面白いじゃないですか。
自分は何者で何をすべきか
コミックは一切読まないし、押井守監督のSFアニメ
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」も未見どころか
その存在すらも知らなかったので、このハリウッド
実写映画版は、SF映画単品として鑑賞できました。
見終わってレビューを読むと、やはり原作コミックの
ファンの方々の不評を買っています。その点前知識が
ないのでストレスフリーで目に入るものだけを楽しむ
ことができました。
近未来の日本だか香港だかどこの国かわからない世界観は
「ブレードランナー」(1982)のそれを基調としている
のが丸わかりです。やはりあの映画はすごいんだよね。
ただ乗り物、つまり車やバイク、また銃などにそれほど
アイデアをかけていないのか、ややショボい。終盤に
登場する多脚戦車も出し惜しんでようやく出てきたと
思ったら大して活躍しません。斬新な姿でもなかったな。
それでもスカーレット・ヨハンソン演じるキリアン少佐の
ムチムチのボディがなんとも魅力的。まるで何も着ていない
かのように見えるボディスーツは体型がはっきりわかり、
変なかつら(日本人を意識したのか黒髪のもの)をやめて
思い切ってスキンヘッドにすればいいのにと思ってしまう。
予備知識がないので、序盤の展開が少しわかりづらかった
ですが、総理(一切登場せず)、公安9課、
ハンカ・ロボティクス社の関係が分かってくると極めて単純な
構図が出来上がります。そうか冒頭のあの芸者ロボットは
そういう目的に使われていたのね、なんて後付けでわかる
からちょっと残念でした。面白い顔のロボットでしたねえ。
9課の課長荒巻役はビートたけしで、セリフが棒読みなのが
気になっていたら、それは終盤の、襲撃への抵抗シーンで
解消です。そうよ、やはりたけしさんは「アウトレイジ」の
世界なのよ。
ハリウッドから見た日本(だと思う)のイメージは、こんな
ものだろうし特に気にしません。日本人がちゃんと日本語を
話していただけで十分です。そういえば空がいつも曇って
いるか晩なのは何か気候変動を描いていたのかしらん。
一番好きなシーンは、キリアンが他のロボットの脳にダイブ
する光景で、あれは3Dで見たら美しかったし、そしてスリルが
あっただろうなあと思います。スカーレット・ヨハンソンの
アクションもしっかり見られたし、思わぬところで桃井かおり
さん登場。近未来も「笛吹ケトル」健在なのね。よかった、
家にもあるから取っておこうっと。
単純な終わり方なので気楽に見られる映画です。
おもしろいですよねー。