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    ドリーム

    3

    JUGEMテーマ:洋画

     

    ドリーム

     

    「ドリーム」

    原題:Hidden Figures

    監督:セオドア・メルフィ

    2016年 アメリカ映画 127分

    キャスト:タラジ・P・ヘンソン

         オクタビア・スペンサー

         ジャネール・モネイ

         ケビン・コスナー

         キルステン・ダンスト

     

    1961年NASAに勤務するキャサリン、メアリー、

    ドロシーは、女性でありかつ黒人であることから、

    いくつもの差別を受けながらもそれぞれの夢を

    かなえていく..。


    <お勧め星>☆☆☆半 夢に向かって自分の力で未

    来を切り開いていく姿がとても清々しい。


    偏見を持っていないという思い込み


    この映画の舞台となった時代が東西冷戦真っただ中の

    1961年。そしてアメリカ国内でまだ白人と黒人の

    分離政策が行われていたバージニア州での様子です。

    このようにリアルに有色人種を差別していた時代を

    見るのは本当に辛いですが、その差別が今は一切

    なくなったかというとそんなはずもなく、「差別主義者

    ではない」と言い切っていながら心の内ではそのもの

    ズバリであるという白人の姿は「ゲット・アウト」

    (2017)でとても不穏に描かれていて、空恐ろしく

    なりました。

     

    ドリーム
     

    ドロシー役のオクタビア・スペンサーは「ヘルプ〜心が

    つなぐストーリー〜」(2011)でも1960年代の

    黒人女性を演じ、そこでは白人家庭でメイドとして働く

    女性たちの権利を静かに主張する、穏やかなそして芯の

    強い姿を見せていました。

     

    ドリーム

     

    そして冒頭に飛び級するほど賢い少女が映りますが、その

    キャサリンの後の再婚相手ジムは「ムーンライト」(2016)

    のマハーシャラ・アリ。さらにNASAでの計算係の

    上司ミッチェル役はキルステン・ダンスト、そして責任者

    ハリソン役はケビン・コスナーと豪華な顔ぶれです。
    幾つもの苦労話をそれぞれの立場から映します。たとえば、

    ドロシーがどんなに年数を積んで仕事をしても昇進は

    できません。それどころか臨時採用のままなのです。

     

    ドリーム

     

    またメアリーも自分の能力のいかせる部署への転属は、

    不可能な条件を克服するしかない、つまり不可能なのです。

    さらにどんなに未知の数式を正しく計算できてもキャサリンは、

    「検算係」にすぎない。これらの不条理な姿をいくつもの

    エピソードを組み込んでテンポよく映していきます。
    ただ自分の権利を主張するだけではないのです。また大きな声で

    反論するわけでもないのです。わたしの知り合いのアメリカ人

    男性が地下鉄の中で見た光景では、大音量で音楽を聴きながら

    ステップを踏んでいる黒人女性を注意した白人男性に対し、

    その女性が激怒し、最後は「差別主義者」と言い放ったそうです。

    このマナー1つをとっても白人が黒人に対し注意をすることの

    難しさは今も大変デリケートな問題であるとも思うのです。

    ちょうど公開中の「デトロイト」(2017)では黒人に対する

    白人の恐怖感が大暴動へとつながった事件を扱っていますが、

    現在もなお、いや今は一層そういう面が露呈してきた気がして

    なりません。この映画では個人的にとても心に残ったのが

    キルステン・ダンスト演じるミッチェルの役どころで、

    「わたしは偏見を持っていないの」

    と能力を見せ始めたドロシーに言うと、ドロシーが

    「知っていますよ。あなたはそう思い込んでいるんです」と

    言い返したときの、ミッチェルの表情が、なんともいえない

    居心地の悪さを感じさせとてもうまく描かれていたと思います。
    映画のテーマが困難を乗り越えて夢を実現していった実在の

    女性たちの姿のため、メアリーの夫が人種差別撤廃の活動を

    していたことや、実際のデモ、世間の流れなどはあまり

    描かれず、やや物足りない部分もありましたが、逆に焦点が

    ぼけなくてよかったのかもしれません。60年代のファッション

    や車も楽しめるもので、時折入り込む音楽も軽快で楽しいものでした。

     

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      NASAにも人種差別はあったのね。
      • 或る日の出来事
      • 2018/11/13 12:54 AM

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