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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:Horror
「スプリット」
原題:Split
監督:M・ナイト・シャラマン
2016年 アメリカ映画 117分
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ
アニヤ・テイラー=ジョイ
ベティ・バックリー
ヘイリー・ルー・リチャードソン
女子高生ケイシー、クレア、マルシアは誕生日
パーティーの帰り道、見知らぬ男に連れ去られ
監禁されてしまう。しかしその男は次々と全く
違う人物として彼女たちの前に現れるのだった。
<お勧め星>☆☆☆ ものすごく興味深い内容なのに
イライラするのはなぜだろう。
完璧ネタバレ感想なので注意してください。
M・ナイト・シャラマン監督は何と言っても
「シックス・センス」(1999)であっどころか
ひえぇ〜どころかまさかそれ?という未知の世界観を
描き出したものすごい人物なのです。あそこまで
ハードルが上がると、次はどんな内容の映画なのか
期待値は上がる一方でした。
が、「サイン」(2002)(最後まで見させて
おいてまさかのカマキリ)
「ヴィレッジ」(2004)(これは結構好きな内容。
アイデアも面白かった)
「ハプニング」(2008)(無駄にグロいとしか
言えない)
「デビル」(悪魔を使ったらなんでもありじゃん)
「ヴィジット」(2015)(変化球が来ると思ったら
まさかのドストライクで逆に印象に残る)など、
当たりはずれが多いと思っています。
この映画では要するに23の人格を持つDID
(解離性同一性障害)である男が、3人の女子高生を
拉致監禁し、何かの儀式に備えようと試みる。そこに
彼の主治医Dr.フィッチャーが23の人格の中で主導権を
持っていたはずのバリーとのカウセリングを通して彼の
変化に気づいていく様子が描かれます。
女子高生の姿とカウンセリングの姿がテンポよく切り替わり、
ストーリー的には面白くなるはずなのになぜにイライラするか
というと、DIDの男の本当の名前はケビンであり、母からの
虐待から発症したこととケイシーが親代わりの叔父から性的
虐待を受けていたことなどが、あまりに小出しにされすぎて
いて、TV番組の「続きはCMの後で〜」的に感じられるのです。
そこもう少し先まで見せて!
ケイシーがこういう設定になっているのは、ひたすら逃げる
ことだけ考えるクレアとマルシアと異なる考えを持つことに
つながるのもなかなか理解できません。理解する頃には2人
とも死んでるし。
さらに逃亡を企てる女子はいつも探し物(ドアを開ける道具
やら、武器になるものやらをただただむやみにさばくっている
ようにしか見えない)をしているし、ここはささっと進めたら
いいんじゃないかと思うシーンが無駄に長いんです。
たとえば隔離された部屋の鍵をマルシアが中から開けようと
試みるシーンは、なぜに長い?彼女を勇気づける隣の部屋の
クレアのセリフは字幕上では本当にありきたりの使い古された
しょーもないこんな声かけいらないぞというものばかり。
あ、でもクレアちゃんは「スウィート17モンスター」
(2016)でヒロインの唯一の親友役を演じた
ヘイリー・ルー・リチャードソンで、結構可愛い。
緩緩緩急のような展開は短気なわたしにはイライラが募る
ばかりです。ラストに登場するダンから「アンブレイカブル」
(2001)とつながっていることがわかるのですが、肝心の
その映画の内容をすっかり忘れており、だからといって見返す
気持ちも起こりません。
ジェームズ・マカヴォイの人格の演じ分けはすごかった
ですけどね。
なんかこの作品と両作ふまえての続編がでるそうじゃないですか。
ただ、私は昔みたときサインつまらな!って思ってたのだけれど、
実は「サイン」は再見したら
かなり面白い映画だったのでした
そういうこともあるので、シャマラン監督には一応尊敬の念を持っています
箱庭的な世界観も好きですし。ヴィレッジも良かったですよね!レディ・イン・ザ・ウオーターも割かし好きですよ。