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    メッセージ

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    JUGEMテーマ:SF映画 一般

     

    メッセージ

     

    「メッセージ」

    原題:Arrival

    監督:ドゥニ・ビルヌーブ

    2016年 アメリカ映画 116分

    キャスト:エイミー・アダムス

         ジェレミー・レナー

         フォレスト・ウィテカー

         マイケル・スタールバーグ

         マーク・オブライエン

     

    ある日、全世界に12隻の謎の宇宙船が出現する。

    言語学者のバンクスは物理学者のドネリーと共に

    軍の要請で、船内にいる宇宙人との対話を試みるが、

    彼らが発する言語らしきものは極めて難解なもので

    あり...。


    <お勧め星>☆☆☆☆ 見終わってからゆっくり

    考えると心の底から感動する映画です。


    言語と時間


    監督は「プリズナーズ」(2013)「ボーダーライン」

    (2015)そして「ブレードランナー2049」

    (2017)のドゥニ・ビルヌーブ。「プリズナーズ」

    では、ヒュー・ジャックマン演じる父親が、誘拐された

    娘を助けるため、あらゆる手段を用いて行動する姿に

    ハラハラしながら、ラストに響き渡るホイッスルの音が

    効果的に使われていました。「ボーダーライン」は一言で

    言うと巨悪を倒すためには悪を用いるのも仕方なしと

    いうところでしょうか。その「悪」の大きさの区別は

    誰がどういう立場で行うか極めてあやふやなものである

    ことが、ただただ空しく感じられました。

    ベニチオ・デル・トロの存在感がすごかったなあ。

    そして巷で好評の「ブレードランナー2049」のみ

    未見です。
    さて、この映画は、見終わるとまず覚えるのは「時間」と

    いうものへの「違和感」です。原作はテッド・チャンと

    いう方が書いた「あなたの人生の物語」。この題名から

    わかるように、内容が単なる宇宙船が出現したという

    SFではないのです。

     

    メッセージ

     

    しかしあの宇宙船の形は何なんだろう。監督自身が

    「「ばかうけ」に影響を受けたものだ」

    と公開直前に語ったのは素晴らしいジョークですね。

    また映画内に登場する宇宙人の姿は、顔のないタコのようで、

    急に触手が伸び、墨のようなものを出して「文字」らしき

    ものを描く。この発想は斬新です。

    「われわれはうちゅうじんだ」などと喉にを叩きながら

    言葉を発するのが宇宙人と思っているあなた、間違って

    いますよ。

     

    メッセージ
     

    そしてこの「文字」らしきものを読み解くのが、言語学者

    バンクスと物理学者ドネリーなわけですが、この宇宙船が

    全世界に12隻同時に出現したことから、それぞれの国で

    対応が異なるのは当然のこと。映画内では一応中盤までは

    情報を共有して協力し合うのです。ところが「地球征服」

    が目的ではないかという脅威が根底にある人々が多いことは

    確かなことで、その協力体制が崩れてしまうと俄然スリルに

    満ちてきます。とはいえ時折、いや冒頭から映っていた

    バンクスの娘の誕生から死までのシーンは何の意味を持つの

    でしょうか。
    SF映像に気を取られて、宇宙船の内部やその目的を知ろうと

    悩んでいると、そのことをうっかり忘れてしまうのです。

    それが一挙に回収されるのがラスト10分くらいでしょうか。

     

    メッセージ
     

    バンクスが宇宙人の言語を理解する際、彼らの文字は

    「表意文字」で、思考は話す言語で形成されると言った時を

    思い出しましょう。そして彼らがバンクスに残した

    メッセージ(世界のあちこちで宇宙人をコンタクトを

    試みた人々にも残ったのだろうか)を知ると、この映画の構成が

    ものすごく良くできていると実感するんです。そんなのありか!

    アガサ・クリスティーの「スタイルズ荘の怪事件」「カーテン」

    のように2度と使えない手法だと、ちょっと憤慨しつつ、

    その数倍も感動してしまうのです。
    「パッセンジャーズ」(2016)などを見ないでこちらを

    先に鑑賞すべきでした。

     

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      なかなか地味どしたなあ。
      • 或る日の出来事
      • 2018/03/10 10:18 AM

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