どこでもない、ここしかない

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JUGEMテーマ:洋画

 

どこでもない、ここしかない

 

「どこでもない、ここしかない」

原題:No Where,Now Here

監督:リム・カーワイ

2018年 スロベニア=マケドニア=マレーシア

=日本映画 90分

キャスト:フェルディ・ルッビジ

     ヌーダン・ルッビジ

     ダン

     アンニャ・チルミッスイ

     アウグストゥス・クルースニック

 

スロベニアでゲストハウスを経営するフェルディ、

ヌーダン夫妻。事業を拡大していくにつれてフェルディ

の女遊びは激しくなり、遂にヌーダンは実家のある

マケドニアに戻ってしまうのだった。

 

観終わって感じたのは、ヨーロッパ映画の雰囲気でした。

(観始める前に感動したのは「梅田ブルク7」の

プレミアシートの座り心地の素晴らしさで、こんな

シートに座ったのは後にも先にも昨日が初めてです。)

ある人物の様子を美しい情景と共に淡々と描いていく。

そこにものすごく大きな事件や争いごとがあるわけでは

ないのです。ただ観ているとヒーリング音楽を聴いている

かのように心が穏やかになっていくのです。
今まで観た映画のメモをひっくり返して探したのですが、

同じ思いを持ったものはほとんどなく、敢えてあげるなら

「ダブリンの時計職人」(2010)「蜂蜜」(2010)

でしょうか。特に「蜂蜜」はストーリーに始まりも終わり

もなく、盛り上がることはないものの、BGM代わりに

使われる鳥のさえずり、虫の羽音、風、木の枝がこすれる

音などが幻想的な映像も加えて効果的に使われていました。
リム監督の作品は「FLY ME TO MINAMI 恋するミナミ」を

昨年鑑賞し、大のお気に入りになっています。今回は

バルカン半島を舞台にトルコ系移民であるフェルディの姿を

描いていますが、バルカン半島にはこんな国々が位置して

います。日本から遠く感じますよね。

 

どこでもない、ここしかない
 

そして主人公のフェルディは本当に女好き。この映画では

登場人物がそれぞれ本人が演じているそうで、フェルディと

フルダンも実の夫婦だし、結婚式のシーンは本物だそうです。

男性専用祝賀パーティー、女性専用祝賀パーティーと分かれ

ているのも宗教色を感じます。
フェルディの女好きについては監督曰く「トルコの男性は

自分が女性にモテると思っていて、ハーレムを築きたいと

考える人も多い」とのこと。日本から観光に来た若い女性、

友人の恋人..。次々に心を惹かれていく様が映ります。特技は

ビリヤードで、教えるふりをして自分をアピールするみたい。

でも教えるほど上手くないし、だれもスカッとショットを

決めていないと思う。(Wiiでしかやったことのない人の

極めていい加減な感想)
また口説き方もわかり切った文句なので、日本人から見ると

「絶対に目的があるだろう」とみえみえなのです。一方、

ヌーダンとは冒頭に水辺で少しずつ近づいて行ったように

「本命」にはこのように接するのかと変な憶測をしてしまい

ます。この時の景色はまことに美しく、中国の川沿いを

映しているかのように見えるのです。
毎晩帰宅の遅い、いや朝帰りのフェルディを問い詰める

ヌーダンは決して怒鳴りません。静かにどこまでも静かに

怒りを心にため込んでいくのです。そして突然家を出る。

ここで一人黙々と皿を洗うフェルディの姿が映り

(監督自身はこのシーンが一番好きだそうです)ここから

ヌーダン探しの旅へ出発することを決めたらしい。
あるべき人がある日いなくなることには、ものすごい喪失感を

持つのでしょうか。わかるような、当然だろうと思うような

両方の気持ちです。映画内でしばしば登場する「橋」は誰かと

接する「場所」で「エスカレーター」は必ず「すれ違うもの」。

これは映画鑑賞後、指摘されて気づきました。平面では

出会えるが、上下では永遠にすれ違う。そこにいることが

すなわちその人の「存在」を意味していて、それが「場所」を

作るのだと少しだけわかったような気持ちになっています。
映画のチラシが欲しかったけれど、列に並ぶ時間がなかったので

入手できなかったことが残念です。

 

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