善悪の刃

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JUGEMテーマ:韓国映画全般

 

善悪の刃

 

「善悪の刃」

原題:New Trial

監督:キム・テユン

2017年 韓国映画 119分

キャスト:チョンウ

     カン・ハヌル

     キム・ヘスク

 

釜山でタクシー運転手が刺殺され、第一発見者の

少年ヒョヌがたまたま持っていた刃物のせいで犯人

として逮捕され懲役刑となる。彼は10年後出所

するが、被害者への賠償金の返済を迫れら、再び

逮捕の危機に陥る...。


<お勧め星>☆☆☆ 実話ベースだけあって見ごたえが

あり、歯がゆさの中に人間味を感じる映画です。


世間の常識と法の常識は異なる


韓国警察の腐敗ぶりは、映画内で必ず描かれており、

司法に関しても「正義」が「民意」に翻弄されているのは

実際のところそうなのではないでしょうか。そして警察に

関しては取り調べ段階での暴力はもれなくついてきます。
この映画のモチーフとなった事件は2000年に韓国の

薬村で実際に起きた「タクシー運転手殺害事件」であり、

犯人が誰か?ではなく、冤罪で服役した少年の再審開始及び

無実が証明されるのかがメインテーマです。
なのでサスペンス要素はあるけれど、極めて人間ドラマ色の

濃い内容になっており、主人公の弁護士ジュニョンと服役

した少年(当時)ヒョニュ、そしてその母の心情の移り変わりを

丁寧に描いているのです。いや所々駆け足もあるけれど。

 

善悪の刃
 

ジュニョンは大儲けしようと考える貧乏弁護士であり、

そのためにヒョニュの再審を利用しようとする。一方の

ジョニュは警察の暴行による自白の強要から10年の服役を

経て、すべてに投げやりになっているのです。この自白の

強要から服役中の状況まで見ていると本当に気分が悪く

なります。これが2000年の出来事なんですよ。ほんの

18年ほど前のことなんですよ。
ジュニュがいつ「金」ではなく「正義」を追求することを

求め始めたのかは、おそらくは彼が貧しい家庭の出身であり、

根は誠実な人柄だったのだろうと推察するのです。役の上で

もふんぞりかえっている検察のトップや悪徳警官はとにかく

「悪そうな」顔つきをしていて、これがまたわかりやすい。

 

善悪の刃

 

ヒョニュはよく見るととても端正な顔つきをしているのです。

 

善悪の刃

 

彼の母親役は「お嬢さん」(2016)「渇き」(2009)

などで存在感あふれる演技を見せたキム・ヘスク。貫禄抜群

なんですが、この映画ではヒョニュの出所後は盲目の役を

演じています。まさに「ママ」という感じです。
貧しい者はとことん貧しく、無実を証明する手立てすらなく、

あったとしても警察、検察の筋書き通りに上書きされていく。

そんな不条理な様子を見続けるととても悲しくなるのですが、

実際にこういう状況なのでしょうね。財閥の誰かが何か罪を

犯したとしてもすぐに保釈されるし、ほとぼりが冷めれば公の

場に堂々と姿を現す。それでもこの映画のラストを見ると

「正義」を証明しようと考える人々は確かに存在し、それが

成功することもあるのだと実感します。
話の構成の部分で緩急をつけすぎたのか、ジュニョンの家族や

友人弁護士との関係など多くを盛り込みすぎたのか、やや説明

不足の個所がみられましたが、見終わってモヤモヤしないので

お勧めかもしれません。
だけど終盤のミョンソン・ホテルのシーンは、あれだけ警官を

痛めつけてどう説明したのか謎が残るなあ。まあいいか。

 

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