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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
「美しい湖の底」
原題:Shimmer Lake
監督:オーレン・ウジエル
2017年 アメリカ映画 86分
キャスト:ベンジャミン・ウォーカー
レイン・ウィルソン
ステファニー・シグマン
ワイヤット・ラッセル
アメリカの田舎町で銀行強盗事件が発生する。
犯人の3人組のうちの1人アンディの弟で保安官
のジークは銃弾を受けており、彼は相棒リードと
共に3人の行方を追うが...。
<お勧め星>☆☆☆ とても斬新なアイデアの
ミステリーでした。
不正を見逃した結果
アメリカの寒々しい田舎町で起きた犯罪から始まる
映画はいくつも見てきましたが、つい最近見たものは
「スリービルボード」(2017)です。閉塞感に
満ちた田舎町での人間関係を、今にも窒息しそうな
緊張感を漂わせて描いていました。あの映画ではラスト
だけヒロイン、ミルドレッドに笑顔が見られるという
内容でした。でも大好きな映画です。
今回の映画の舞台もそんな田舎町であり、そこでなければ
起こり得なかったような事件を映していきます。ただ
その中で随所に見られる、クスリと笑えるシーンは、
コーエン兄弟が手掛けたクライムサスペンス映画に
見られるそれによく似ていて、上手くやればやろうと
するほど逆の方向の転がっていくという皮肉な内容
でもあります。いやこの映画は謎の中に謎があって、
ラストにはそうかそうだよな、と納得するものなのです。
俳優陣は豪華で、銀行強盗3人組の一人アンディの弟で
保安官のジーク役は「リンカーン/秘密の書」(2012)
のベンジャミン・ウォーカー。
そのアンディの中間エド役は「ウェディング・テーブル」
(2017)でヒロインの元カレのクズ男を演じた
ワイヤット・ラッセウ。この人一目でわかっちゃう。
次にどこかで出ても絶対に判別できる自信あります。粗暴で
どこかマヌケな感じなんですよね。そしてエドの
妻ステファニー役は「アナベル 死霊人形の誕生」(2017)
のステファニー・シグマン。「007 スペクター」(2015)
でボンドガールを演じただけあって、ナイスなバディを
見せてくれます。いや見えない。
ストーリーは金曜日から時間をさかのぼる形で進み、すべてが
明らかになるのが、事件当日の火曜日というもの。FBIが
登場するんだけど、韓国映画での警察並みにおまぬけで、
自称「BチームのDクラス」だけありました。
事件の関係者がかつてアメフトを一緒にプレイした仲間であり、
「あの時代はよかったなあ」「でももう戻れないんだ」という
会話は限りなく哀愁を帯びていました。