リトル・ダンサー

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JUGEMテーマ:洋画

 

リトル・ダンサー

 

「リトル・ダンサー」

原題:Billy Elliot

監督:スティーヴン・ダルドリー

2000年 イギリス映画 111分

キャスト:ジェイミー・ベル

     ジュリー・ウォルターズ

     ゲイリー・ルイス

 

1984年イングランド北部の炭鉱町はストライキ

決行中である。父と兄は炭鉱労働者であり、ビリー

もボクシング教室に通っているが、たまたま隣で

行われたバレエ教室に心を惹かれてしまうのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆☆ ずっと見たかった映画。

そしてやっぱり見てよかったです。


未来を託すもの


炭鉱労働者は本当に男臭く、極めて古い考え、つまり

男はボクシング、レスリング、女はバレエ、ダンスを

習うものと信じ切っている人々が多いというのは、

私が子供の頃の町の人々の考えと全く同じです。
田舎町でしたのでバレエもダンスもなかったのですが、

男は野球、めんこ遊び、女はなわとび、あやとりと

決まっていて、ピアノ教室に行くのは町でも教育熱心な

家庭の女子だったものです。(かなり古い気がするが

それほどでもない)
炭鉱労働者のストライキを描いた映画は

「バレードへようこそ」(2014)

があり、その中ではその男臭い古臭い炭鉱労働者の組合

支援のために、同性愛者団体が立ち上がるものの、寄付

すら受け付けてもらえず、途方もない苦労をする姿が

明るく描かれてしました。「リトル・ダンサー」でも

主人公ビリーの親友マイケルがゲイであることを映画の

中盤でカミングアウトしています。女子が習うものと

決まっていたバレエに挑戦するビリーと性的マイノリティー

であるマイケルとの絆が一層深まったシーンも見られる

のです。

ビリー役は「崖っぷちの男」(2012)で

サム・ワーシントン演じる主人公の弟でトロいけれど、

それなりに頑張るジョーイを演じたジェイミー・ベル。

 

リトル・ダンサー
 

「スノーピアサー」(2013)でも最下層にいながら先頭を

目指す集団のリーダーを演じていました。あの列車はしかし

不思議な代物だった。
ストライキに明け暮れ、貧しい暮らしにあえぐ炭鉱労働者の

家庭やその活動を描けば、どうしても暗い内容を想像して

しまいます。しかし冒頭から映画にはポップな音楽が流れ、

ビリーがくるくる回転しながら朝食を準備する姿が
とても楽し気に映るのです。ビリーの家の内装も色遣いが

とてもカラフル。おばあちゃんの寝ている部屋の引き戸は

黄色で壁はペパーミントグリーンという感じです。

 

リトル・ダンサー

 

ボクシングのグローブよりバレエに魅力を感じ、ウィルキンソン

先生の指導を受けると、ビリーの持って生まれた才能がどんどん

あふれ出てきます。亡き母やおばあちゃんは「ダンサー」になる

のが夢だった。その血筋をひいているのがビリーなのです。

とはいえ男として生まれたビリーがこの町では炭鉱夫になる

選択肢しかありえません。
一方ウィルキンソン先生は中流家庭でありながら、夫が不況で

自宅待機中かつアル中という不遇な身の上です。それでなのか

持って生まれたものなのか、ものすごく偏屈で怒りっぽいのです。

 

リトル・ダンサー

 

それはビリーの父も同じであり、妻亡きあと、ただの頑固

おやじとなり、口より先に手が出るありさま。父ジャッキー、

兄トニー、ウィルキンソン先生の三つ巴の言い争いは凄まじく、

ビリーは思わず耳をふさぎ家から飛び出していくのです。

その怒りか悲しみかわからない感情もなぜかステップ、ダンス

へと変わっていく姿を見ると、この子は、踊ることで自らの

心情を表現していくことができるのだと実感します。
頑固な父が息子トニーを裏切り、ストを辞めて職場に復帰した

のは、炭鉱夫で一生を終える自分たちとは違う未来をビリーに

託したのだと思うと、目頭が熱くなりました。怒号の中バスで

炭鉱に向かうジャッキーの顔が何とも言えないんです。
どちらの息子も可愛いのにどちらかを裏切らないといけないと

したら、夢を託す存在を生かしたい、それは妻が生きていたら

きっとそう助言したはずだと確信したのですね。ううう...。
一番好きなシーンは、ビリーとウィルキンソン先生が

「ブギを踊ろう」に合わせてダンスを踊る姿です。踊る前に

亡き母が18歳のビリーへ宛てた手紙を、ビリーがすでに開封

し、それを暗記するほど読んでいたことを知ると、このシーンも
泣けるはずなのですが、それがとても楽しい音楽なので涙が

吹き飛びます。すごく好きな映画の1つになりました。

 

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