エル ELLE

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エル

 

「エル ELLE」

原題:Elle

監督:ポール・バーホーベン

2016年 ベルギー=ドイツ=フランス映画 

131分 PG12

キャスト:イザベル・ユベール

     ローラン・ラフィット

     アンタ・コンシニ

     シャルル・ベルリング

     ビルジニー・エフィラ

 

ゲーム開発会社のCEOミシェルは、自宅に侵入して

きた黒覆面の男に乱暴される。しかし彼女は通報せず

普通に暮らし続けるが、その男からのメッセージを

受け取り、さらには社内のPCにミシェルを嘲る動画が

流されるのだった..。


<お勧め星>☆☆☆ 暴行犯を追いつめる話かと思いきや

かなり斬新なストーリーです。


行動せよ、強い女性たち。


監督は「トータル・リコール」(1980)「氷の微笑」

(1992)「ブラック・ブック」(2006)などを

手掛けたポール・バーホーベン。

この映画では登場する人物が「変な」人ばかりなのです。

主人公ミシェルは置いといて、

1、ミシェルの息子ヴァンサン 仕事が長続きせず、

やっとファストフードの店員になったばかりなのに、

恋人ジョジーの妊娠を喜ぶ。その子の父親が誰かよりも

父親になりたいらしい。
2、ミシェルの元夫
リシャール 自称作家。何か書いて

いるらしいが、実績はなく、それでいて若いエレーヌと

熱烈交際中
3、ミシェルの母
イレーヌ かなり高齢なのにプチ整形

をし、若く、どう見ても金目当ての男と結婚を希望中
4、ミシェルの仕事のパートナー、
アンナ ミシェルと

同じ日に同じ病院で子供を死産し、ヴァンサンに母親の

ように接している。ミシェルとは昔関係があったのかな。
5、アンナの夫
ロベール ミシェルと浮気中だけれど、

別れたいミシェルに未練たらたら。
6、ミシェルの隣人パトリック 信仰心の厚い銀行員。

ミシェル、ちょっと気に入っている。
こんな変な人たちに全て関係しているのがミシェルであり、

公の部分ではゲーム会社のCEOとしてトップに立ち、

私的な部分でも常に支配する立場にいたいのか、もしくは

負けを認めたくないのか、人間として持ち合わせている

はずの優しさが限りなく欠如しているのか、そのどれでも

ないのかわかりません。ミシェル役はわたしの大好きな

イザベル・ユベールです。「愛、アムール」(2012)

「アスファルト」(2015)「ハッピーエンド」(2017)

などを見ましたが、イチオシは「アスファルト」かな。

ミシェルは映画内では実はかなり「変態」でもあるのです。
この映画内ではところどころ笑ってしまうポイントがあって、

たとえばミシェルが母に久しぶりに会った時の最初の言葉が

「また整形した?」

 

エル
 

それからジョジーが待望の出産を終えた時生まれてきた子供が、

どちらにも似ていなくて、どう見てもアフリカ系の風貌だった

のを見て、ミシェルが「DNA鑑定しないと」
ミシェルの自宅のクリスマスパーティーに招待したリシャールの

恋人の料理にだけ1つずつ爪楊枝を仕込んでおく

 

エル
 

他にもあちこちにクスっと笑えるシーンがあり、おかしいな、

この映画は暴行犯を見つけ出す内容じゃないのかと途中で

気がつく始末です。ああ、ジャケットの文字をよく読むべき

だったか。

 

エル
 

ミシェルが暴行されたことを通報しないのは、警察と

関わり合いを持ちたくないわけで、その理由は、少しずつ

映画内で説明されていきます。その事実はおぞましすぎる

ものなのですが、それが今の彼女にどれほどの影響を与えた

のか、これもわかりません。ただ「灰かぶり少女」と新聞に

写真入りで掲載されたミシェルが、その時からずっと強く

生きてきたことは確信します。少々のことでは動じず、

皮肉屋であり、奔放であり、冷血であり...。
「嘘はやめた」と語るミシェルが今までどんな「嘘」を

ついてきたのだろうか。彼女ほど自分に正直に生きている

女性はいないのではないかと思ってしまいました。

 

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コメント
ミシェル、アンナ、ミシェルの母、ジョシー、レベッカ。男性に蹂躙されても最後に支配するのは、女性!“女性”は、いつの間にか、強くなってる♡

 Mayumiさんのおっしゃるとおり、ミステリー部分のスリリングな展開だけでなく、笑えるシーンがいくつかありましたね〜
レイプの後に寿司屋に出前、最新PCゲームソフト会社の社長なのに、旧式な武器(斧、ハンマー、催涙ガス)を購入、ヴァンサンのおバカ具合、小説家の元夫の勘違い、セックス好きのロベールのおバカぶり、等等、男に関する嘲笑がつい緊張を解いてくれました。

ミシェルの幼少期に起きた、父の大量殺人事件。
近所の子供の額の十字架。レベッカのカトリック信仰。ローマ法王の裸足。灰被り姫。母の遺骨の灰。父の自殺。黒猫。ユダヤ人の割礼。
 
これらが一つに繋がっているんだろうけど、パズルのピースが散らばったようで、一つの絵が出来上がらなかったわ。
 で、私の説はね…
ミシェルの父は、近所の子供に性的虐待をしていたわけ!
ミシェルは、それを盗み見してた。
母も知っていた。
子どもの親が抗議したので、ミシェルが近所の子供を殺しさくった!!
ローマ法王の過ちを、許さないようにね…
ミシェルの罪を知っている父が、赦しを請うために、娘の代わりに、殺人犯となった。
で、面会の日に、自殺した!
“男性”“父なるもの”“キリスト教”に対する軽蔑。
 って感じです(*^^)v

それにしても、イザベル・ユペールは、当時64歳だなんて信じられないくらい美しく、セクシーで、ファッショナブルで、ミシェルそのものみたいに演じて、最高の女優さんでしたね☆彡
  • 中浜 恵子
  • 2018/09/26 9:50 PM
恵子さん、コメントありがとうございます。早々、忘れていました。購入する武器が斧と催涙スプレーというのがおかしい。
ミシェルが父親に面会したがらなかった理由もそれで納得がいきますね。そしてなんども保釈を申請する理由もわかります。
そうするとミシェルは大量殺人犯ということになるのですが、それが今のいびつな性格とどう関係しているのか、そこまで理解できませんでした。
映画内の女性がみんな強くて、男たちがおバカなのが本当におかしかったです。イザベル・ユベールの色っぽさも魅力的でしたね。とても64歳に見えないですよね。
  • ミス・マープル
  • 2018/09/27 11:23 AM
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