ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

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JUGEMテーマ:洋画

 

ウィストン・チャーチル

 

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから

世界を救った男」

原題:Darkest Hour

監督:ジョー・ライト

2017年 イギリス映画 125分

キャスト:ゲイリー・オールドマン

     クリスティン・スコット・トーマス

     リリー・ジェームズ

     ベン・メンデルスゾーン

 

1940年5月、第二次世界大戦初期、ヨーロッパで

勢力を拡大していたナチスドイツは、フランスへ侵攻

を開始し、イギリスをも脅威にさらし始める。時の

首相となったチャーチルは徹底抗戦を訴えるが、戦況

は悪化の一途をたどるのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ 125分があっという間で大変

見ごたえがある映画です。


never!!


1940年代、ベルギー、オランダへ侵攻すると見せかけ、

実はフランスへ総攻撃を仕掛けたヒトラー率いるナチス

ドイツ。イギリス国内では、戦時対策への失敗から

チェンバレン首相に非難が集中し、野党は連立内閣を

組むことと引き換えに首相の辞任を要求するのです。

冒頭に繰り広げられる首相への攻撃はかなり激しく、次の

首相は戦争内閣であり、とりあえず野党の協力を得られる

人物ということでチャーチルが就任します。実はかつて

海軍大臣だったチャーチルは第一次世界大戦での失敗、また

彼と対立するものの国王と親しいハリファックスは、

かつてインド総督に就いており、インド独立に反対して

いたチャーチルと激しく対立したという因縁を持っていた

のです。したがってこの戦争内閣で失敗しても全てチャーチル

の責任にして次はハリファクッスで、という国王の思いも

あった模様。ちなみに国王ジョージ6世は「英国王のスピーチ」

(2010)で吃音に悩んでいたことが描かれていたように、

この映画でもやや言葉がもつれるシーンが見られます。

そうだ、お兄さんのエドワード8世は、「王位をかけた恋」

と言われた2度の離婚歴のあるアメリカ人シンプソン夫人と

結婚するために、王位を弟に譲ったんだったわ。

 

ウィストン/チャーチル
 

チャーチルを演じるのはゲイリー・オールドマンで、完全に

チャーチル本人に似せたメイキャップを施した日本人

メイクアーチストの腕前は素晴らしく、たるんだ頬や薄い

頭髪などは本物そっくりです。もちろんゲイリー自身も話し方、

立ち居振る舞い、表情1つをとっても全てチャーチルと

同じようになされていて、どちらもアカデミー賞を受賞した

のは納得。写真をググってみても本当に似ています。
監督は

「プライドと偏見」(2005)

「つぐない」(2007)などのジョー・ライト。

「つぐない」は中でも一押しの映画です。そんなことで

つぐないにはならないんだよ!と思わせる内容が美しい

映像と音楽と共に映し出されていました。どちらも

主演のキーラ・ナイトレイは、これまたわたしの大好きな

女優さんです。
さて空爆と戦車でフランスに侵攻するドイツ軍は、

フランスの同盟国であるイギリス軍にも多大な被害を

及ぼしており、フランス内でカレーとダンケルクに

追いつめられていたのです。この名前は聞き覚えがある

はず。そうクリストファー・ノーラン監督の

「ダンケルク」(2017)

ですね。あちらは、ダンケルクの海岸まで追い詰められた

兵士と救助に向かう小さな船の人々などを描いていましたが、
こちらはダンケルクの兵士を救うための作戦「ダイナモ作戦」

の計画から遂行までがチャーチル視点で描かれます。ただ

どちらもカレーに追いつめられた兵士には援軍が来なかった

という事実を見せられ、戦争の作戦における優先順位と

いうものを実感させられるのです。チャーチルからの

電報を読み、茫然と空を見上げる司令官。そして高い空

から落とされていく爆弾が赤く地表を染めていく。幾つの

命が失われたのでしょうか。
しかし映画はその戦いではなく、ナチスドイツの侵攻を

いかに食い止めるかを話し合うイギリスの戦争内閣の姿を

映すのです。イタリアのムッソリーニを仲介にヒトラーと

和平条約を結ぶことで自国民の犠牲を減らそうと考える

ハリファックスと徹底抗戦を訴えるチャーチル。火花が

バチバチ飛びます。前に書いたような因縁もあるので、終盤の

言い争いに熱を帯びるのは当たり前のことなのです。
とても嫌な男に感じられるハリファックスも実は国のために

悪いことを言っているのではなく、その時に何が一番得策

だったのか後から判断するのは簡単、たまたまチャーチルの

策が成功したに過ぎないのかもしれません。

 

ウィストン・チャーチル
 

常に緊張を強いられ、朝昼晩とお酒をたしなむチャーチルが

心を許せるのが、妻であり「ブタちゃん」と言ってねぎらって

くれる。この緩さが何とも言えません。

 

ウィストン・チャーチル
 

また秘書ミス・レイトン役のリリー・ジェームズの毅然と

した姿もとても魅力的です。
「言葉を武器に変える」これは演説の力を意味しているのだと

思います。迷い、恐怖、絶望などを吹き飛ばすような言葉は、

ただ力強いだけでなく、実があり信念のある言葉、綺麗ごと

を並び立てるのではなく、嘘偽りなくさらけ出したうえで、

構築された言葉、そんな言葉こそ聞く側の心に響き、潜在的

な力を呼び覚ますのではないかと思うのです。

 

 

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