嘘を愛する女

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嘘を愛する女

 

「嘘を愛する女」

監督:中江和仁

2018年 日本映画 118分

キャスト:長澤まさみ

     高橋一生

     DAIGO

     川栄李奈

     野波麻帆

     吉田鋼太郎

 

食品メーカーに勤務する由加里は、5年間同棲

している桔平がくも膜下出血で倒れ病院に搬送

されたことを刑事から知らされる。さらに彼女は

桔平の身分を証明するものが全て偽りだったことを

知り、彼の正体を明かすため、探偵、海原に依頼

するのだったが..。


<お勧め星>☆☆半 面白くなりそうでならない。

最後まで見ても消化不良のままです。


「つなぐもの」松たか子の歌がいい


アメリカ人が何かを伝えるとき「良い知らせと悪い

知らせのどちらから先に聞きたい?」と言い始める

ことがありますが、この映画の場合にそれを活用します。


「良かったところと悪かったところのどちらから聞きたい?」


まず良かったところから。主役の長澤まさみさんと

高橋一生さんが、映画に出ているだけで魅力的です。

映画内では結構嫌な女を演じる長澤まさみさんの歯切れ

のいい口調と豊かな表情、そしてすらりと伸びた長い手足、

大きな口をあけて笑っても、少しも下品に感じられない

ところが素敵。そして高橋一生さんは言わずもがな「色気」

たっぷりなんです。うつむき加減の視線や、ふと顔を上げた

時に発する優しさオーラ、そしてあらわになったやや細めの

肩にズキュン!鼻にかかった声も低く響いて素晴らしい。

 

嘘を愛する女
 

それから瀬戸内の景色が本当に風景映画のように映し出されて

います。またエンディング曲の松たか子さんが歌う「つなぐもの」

はぜひとも聞いてほしいです。


では悪いところ。とにかくストーリーにほころびが多すぎるのです。

また登場人物の設定に何か意味があるのかと思うけれど、それが

あまり意味を持たず、ただ今の時代のトレンドを反映しているか

のよう。

 

 

ここからネタバレ

 

冒頭、由加里と桔平との出会いが映されますが、それが

東日本大震災時の東京での混乱の中であり、敢えてそれにした

意味がわかりません。次に母親と会う約束をした桔平が現れず、

怒る由加里のもとに刑事が訪れ

「この人はくも膜下出血で倒れて搬送されました」と語るのです。

それから桔平の素性が全く偽物だったことがわかっていきます。

しかし5年も同棲していて、カードも作らず、携帯電話も持たず、

自分の身内のことを一切語らない相手に不信感を抱かなかったの

かしら。

この時ピンとくるのが宮部みゆきさんの「火車」です。銀行員の

恋人が突然姿を消したきっかけは「クレジットカードを作る」
ということでした。それで全て納得がいくし、その後の展開も

ただただ不幸な身の上に同情するばかりだったのに、この映画

はそういう内容ではないのです。
バリバリ仕事をこなす由加里は、かなり嫌な女に描かれ、親友と

いうものが存在するもののほぼ添え物になっています。職場での

男女差別やパワハラを映像として見せているけれど、それが映画に
どう関係しているのか、まあ、桔平の後悔と重ならせたかったん

だろうな。

 

嘘を愛する女
 

また海原という探偵を雇うと、すぐに怪しい女、心葉が登場します。

この役は川栄李奈さんが演じています。で、このほぼストーカー女

の存在する意味はなんだろう。ただ勝手に思いを寄せ、由加里と
同棲しているマンションのポストを漁っていただけじゃないの?

心葉が、桔平の過去に何か繋がっているのかと思えば、それは

全くなくて、「秘密」を見ていただけなんですよね。
そして最大の違和感は、桔平が書いていた私小説のようなものに

登場する場所が「瀬戸内」とわかったとき、あっという間に由加里は、

ある島へ行くんですよ。調べてみると瀬戸内海には島が727も
存在します。淡路島、小豆島、男木島..。男木島は「猫島」と

して有名ですよね。ここは一度行ってみたい。
由加里はいったい何を根拠にある島へ向かったのか全く理解

できないし、その後を追った海原は車で来るわけですよ。

ということはカーフェリーで行き来できるかもしくは橋が架かって

いる島なんだろうなあ。もうこの辺り来ると、ちょっと何やってる

のかわからないことだらけです。さらに広島から警察が桔平を

尋ねて来たと島の人が言うけれど、犯罪者ではないのになぜ警察が

追ってきたんだろう。

広島と桔平とのつながりは、この1点のみですよ!
もっと言うなら、桔平がずっと探していたロボット人形が

あそこにある意味が全く分からないし、それは自分の痕跡を

誰かに辿ってほしかったということだとしたら、誰に求めて

いたのでしょうか。
全てを知り桔平の病室を訪れて、由加里はわんわん泣くんですよ。

それも同じ角度からずっとわんわん泣く姿を映し続けます。

これ、見ている側は全く泣けないし、かえってしらけますよ。
エンドロールで流れる松たか子さんの「つなぐもの」でお口直しを

するしかないですね。

 

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