マフィアは夏にしか殺らない

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JUGEMテーマ:コメディ映画全般

 

マフィアは夏にしか殺らない

出典:IMDb

 

「マフィアは夏にしか殺らない」

原題:La mafia uccide solo d'estante

監督:ピエルフランチェスコ・ディリベルト

2013年 イタリア映画 90分

キャスト:クリスティアーナ・カポトンデ

     シネブラ・アントーナ

     ピフ

     アレックス・ビスコンティ

 

70年代のシチリア。マフィアが起こす犯罪を住民が

見て見ぬふりをしていた時代に、小学生のアルトゥーロは

転校生フローラに恋をする。しかし彼女は他の同級生と

親しくなり、ようやくアルトゥーロが彼女に接近する

チャンスができた時、スイスへ引っ越してしまう。そして

数年後、仕事関係で彼はなんと彼女と再会を果たすのだった。


<お勧め星>☆☆☆ コメディかと思って見ていると、実は

とてもシリアスな内容を扱っていることに気づきます。


イリスを教えてくれた


マフィア映画と聞くと、いの一番に思い浮かべるのは、

やはり「ゴッドファーザー」です。1972年公開の

この映画は、監督フランシス・F・コッポラ、

主演マーロン・ブランドで、1973年アカデミー賞

作品賞、主演男優賞、脚本賞を受賞している超有名作品

です。ニーノ・ロータの音楽

「ゴッドファーザー 愛のテーマ」

もよかったですね。

ちゃららららららららららら〜ん♪日本では尾崎紀世彦さんが

カバーして歌っていました。アメリカに生きるイタリア系

アメリカ人のコルレオーネを中心としたマフィアの世界の

栄華と悲劇の繰り返しに、「マフィアってすごく怖い!」と

思ったのを覚えています。
さて、この「マフィアは夏にしか殺らない」は、1970年代、

マフィアが多くの犯罪に手を染めていたシチリアのパレルモと

いう都市が舞台になっています。冒頭からやけに明るいカップル

の姿と、敵対するマフィアのボス襲撃シーンが交互に映り、

「ラツィオ通りの虐殺」と同時に生まれたアルトゥーロの

幼少期から少年時代が流れていきます。言葉が遅く、最初に

言えたのは「マフィア」。
毎日のように犯罪が起き、誰かが犠牲になっても

「あれは女癖が悪かった」

などとマフィアの存在を口にしない市民やアルトゥーロの両親。

しかしさすがに目の前で人が殺されているのを見たアルトゥーロが
父に、マフィアの危険を尋ねると

「マフィアは夏にしか殺らない。今は冬だから大丈夫だ」

などとわけのわからない理屈を言うわけです。
とはいえ小学生のアルトゥーロにとって、心の9割を占めて

いるのは、転校生フローラの存在です。この子がまた

可愛いんですよ。何とか接近しようにも、フォフォという

恋敵がいて、うまくいきません。
アルトゥーロはよく言えば純粋で真面目、悪く言うとバカが

つくほどの正直者なので、「ズル」ができないし、何度も

フォフォに出し抜かれてしまいます。アルトゥーロがイリスと

いうお菓子をそっとフローラの机の上に置くと、ちょうど

フォフォがそれを食べているので、フローラは、彼がくれた

ものと信じ、フォフォもうなづく。おい、こら、ズル禁止!

しかし「ズル」と「要領の良さ」は紙一重だと感じますよね。
かつて勤務していた会社の支社の旅行で、その年だけ社長が

同行することになり(これだけでも気が重い)部署別に

出し物をすることになったのですが、わたしは音響係という

どうでもいい役を与えられました。ところがいざその音響を

かけようとしたら、何も参加できていなかった主任の男性に、

さっとその器具を奪われたんです。結局何もしなかったわたしは、

旅行の後で支社長に呼び出され、
「君だけ何もしなかったな」

とお説教。違うんです。主任が「ズル」したんです。

今なら言えるけどなあ。
このアルトゥーロの恋も、フローラがスイスに引っ越すことで

終了します。

 

マフィアは夏にしか殺らない

出典:IMDb

 

アルトゥーロが恋を実らせようとしていた期間に、

アルトゥーロに「イリス」というお菓子を教えたジュリアーノ警部、
アルトゥーロが表彰されるきっかけのインタビューを受けてくれた

イエーザ将軍、アルトゥーロの落書きで、彼のフローラへの

気持ちを知ったキンニーチ判事はいずれも爆殺されていきます。

彼はそれらの事件を見て、知って、一つずつ物事を理解できる

ようになっていくわけです。それは誰も教えてくれなかったけれど、

自分自身で体感し、胸に深く刻まれていきます。

 

マフィアは夏にしか殺らない
出典:IMDb

 

そして成長し、相変わらずイケてないアルトゥーロの目の前に、

なんと政治家の第一秘書となったフローラが現れます。もう

天にも昇る気持ちで、初めての仕事なんて上の空〜。
しかし成長する期間に大量に逮捕され、裁判を受けたマフィアの

報復が開始されると、アルトゥーロは、見て見ぬふり状態から

一歩踏み出すのです。もちろんマフィア相手に闘うわけがありません。
それは民衆も同じことで、マフィア撲滅への大規模デモへと

発展していきます。まさにアルトゥーロが、パレルモの住民の

象徴であるかのように感じます。1992年、マフィア捜査を

率いていたファルコーニ判事が暗殺されると、その抗議デモは

一層拡大していき、その時アルトゥーロとフローラは...。
悪から守る、悪の見分け方、この2つを我が子に教えることが、

親となったアルトゥーロの役目と言い、暗殺された人々の

碑の前におもむいては、その人の名前を我が子に教えていく

彼の姿は、かつての「へたれ」のイメージの片りんも見せて

いませんでした。

なんかいい映画だったな。

 

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