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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
出典:IMDb
「天使が眠りにつくとき」
原題:Cuando los angeles duermen
When the Angels Sleep
監督:ゴンザロ・ベンデーラ
2018年 スペイン映画 96分
キャスト:ジュリアン・ヴィラグラン
マリアン・アルバレス
エステル・エスポシト
シロ・アロンソ・デ・アラルコン
保険会社員のヘルマンは、娘の誕生日パーティーの
日も仕事。なんとか仕事を終えて帰路に就いたものの、
疲労のあまり居眠り運転をし、女性をひいてしまう。
彼は女性とそばにいた友人シルビアを車に乗せて病院へ
向かおうとするが...。
<お勧め星>☆☆ かなりイライラする映画です。それと
画面が暗くてよく見えないシーンが多いです。
人生の仕切り直しのタイミング
始まり方はホラー映画そのもので、暗闇をさまよう頭から
血を流した男が映ります。彼は何から逃げているのか、
それとも何かを追っているのか。
大体のストーリーはあらすじを読んで知っているので、
この男がヘルマンで、女性を車ではねる事故を起こした
のはわかるのですが、この暗闇のシーンがいったいいつの
ものなのかと思ってしまいます。
それほど暗闇、草むらや森の中のシーンが多いのです。
多分これからさかのぼること数時間。一人娘エステラの
誕生日パーティーが盛大に行われているところへ、パパ、
ヘルマンから妻サンドラへ電話がかかります。彼は保険会社
の社員でどうやらとても大事な案件で出張中らしい。
出典:IMDb
「あーた、利用されているのよ。娘の誕生日をどうして
くれるの!」
「これが終わってから帰るから」
ヘルマンのお人よしぶりが既にうかがえる会話です。仕事
でも家庭でも、人に反抗できないのだから、これから起きる
結構不条理な出来事をうまく乗り越えられるはずもないの
です。さらに保険会社員という仕事柄、やけに几帳面です。
で、ヘルマンは出発前にまず当て逃げされてフロントランプ
が切れ、それをパトカーに指摘されたうえ、居眠りの危険が
あるからモーテルで休むように指示されしまいます。
「いや僕はなにがなんでも今晩中に帰宅しないといけなんです」
そう、帰宅しないと妻に三下り半を突き付けられそうだし、
そもそも妻のそばにはルイスという下心みえみえの男性が
ついているみたい。
焦るぞ、ヘルマン!
そこで気弱なヘルマンが勇気を振り絞ってモーテルの裏側
から出発するんです。高速道路と言ったけれどどう見ても
山道というか側道という感じ。こりゃ眠くなるな。
そしてドン!ここでそのまま通り過ぎてしまえばよかったのに、
なんせ正直者のヘルマンですから、わざわざ車から降りて
現場を見に行くわけですよ。あーイライラする。この後の
展開も、ひかれたグロリアを車に乗せ、そばにいた友人
シルビアも乗せて病院へ向かおうとする善人ぶりです。
本当はこのようにしっかり救護措置をしないといけないん
ですよ。だからヘルマンの行動は当然の行為なんです。
出典:IMDb
山道だから救急車が場所を特定できないし、さらにビジネスマン
として失格なのはスマホの電池が切れかかっています。今時
携帯充電器くらい常にかばんに入れておくのが鉄則です。
(持ってないけど)
シルビアの家庭状況やグロリアとシルビアがなぜあのような
山道にいたのかを知ると、全然同情できないんですよね。
これ完ぺきにヘルマンが不運だっただけじゃん。ここからの
シーンは、ほぼ逃げるシルビア、追うヘルマンの構図です。
説得しようにも聞く耳を持たないし、だいたい途中でドラッグを
吸入しているからラリっているシルビアにまともに話をするのが
間違いなんですね。シルビアが結構可愛い顔なのに、本当に
クズ女であきれます。
出典:IMDb
「あんたなんか牢屋に入ってもらう」
それでもいつまでも追い続けるヘルマンの姿にますます
イライラするし、役に立たない警察にもイライラ。とりあえず
一応被害者である人たちに同情できなくなるのは怖いなあと
思った次第です。
あ、一つだけどうしても納得のいかないことがありました。ヘルマンは
結構傷を負ったはずなのに、それが消えているんですよ。
あれはおかしい。