バッド・ジーニアス 危険な天才たち

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

バッド・ジーニアス

出典:IMDb

 

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

原題:Bad Genius

監督:ナタウット・プーンピリヤ

2017年 タイ映画 130分 PG12

キャスト:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン

     チャーノ・サンティナトーンクン

     ティーラドン・スパパンピンヨー

     イッサヤー・ホースワン

 

頭脳明晰なリンは、父の勧めである進学校に奨学生として

転校する。彼女は友人になったグレースのためにテストで

答えを教えるが、それを知ったグレースのBFパットから、

報酬を引き換えにカンニングさせる計画を持ち掛けられる

のだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ いろいろな場面、出来事、人に置き

換えられる内容で、正義が必ずしも勝つのではないと改めて

感じます。


過去に犯した罪は自他への教訓

 

 

<ネタバレしているかも>


「カンニングしたことがあるか?」と尋ねられたら即座に

「ない」と答えることができます。カンニングについては、

自分の中で「一番やってはいけないことの一つ」になっていて

(もちろん悪いことに決まっているんだけれど)わからない

ものは仕方がないとすぐに諦めてしまう節もあります。一度

だけ見るつもりはないのに、前の席の子の答案用紙が目に

入ってしまい、その問題の答えが、学年一秀才のその子と

自分とが違っていたので、つい直してしまったことがあります。

え?これがカンニング?

結局珍しく自分の方が正解で、でも直してしまったから結局×に

なってしまい、ものすごく悔しかった覚えがあるのです。

あそこで自分を信じればよかった。
この映画のヒロイン、リン役はファッションモデル出身の

チュティモン・ジョンジャルーンスックジン。(これを一度で

読めたらすごい)切れ長の目と高身長、すらりと伸びた長い

手足が大変魅力的です。
リンはとても頭が良く、スポーツもできる少女なんですが、

家庭は教師をしている父親と二人暮らしの中流です。そんな

彼女を留学させたいために、有名校に転入させる父の気持ちも

よくわかります。しかしその有名校にいるのは、ほとんどが親が

裕福な家庭の子供ばかりで、学校に多額の寄付金を納めることで、

何とか進級できる程度のオツムの持ち主が多い。なんか

このような状況は既視感があるな。
リンと友人になったグレースも可愛いくて、まあ純粋なんだろう

けれど、自分が社会の上層部にいて、それが普通と思っている

から、勉強して成績を上げようと思う気持ちは起こらず、おねだり

すれば何とかなるくらいにしか世の中を考えていないのです。

だから好きな演劇を続けるために必要な成績が得られないと

わかると、頭のいいリンにカンニングをおねだりします。

 

バッド・ジーニアス

出典:IMDb

 

このカンニングシーンは何かを盗み出すくらいのスリルがあ

りますよ。額に浮かぶ汗を見るとこちらもドキドキしてきます。
グレースにはパットといるBFがいて、これはさらにお金持ちの

アホボン。アホだけれど、金儲けシステムを考える才能はある

らしい。貧しいリンのことを知って、そのカンニングで報酬を

得ようと考えるわけです。リンはあらゆる面で頭がいいので、

ピアノの音階を使って正解を教えることを思いつきます。

 

バッド・ジーニアス

出典:IMDb

 

このカンニングシーンも、リンの額の汗、リンの指の動き、

そして制限時間を示す時計の針が次々に映り、臨場感がたっぷり

なのです。が、しかーし、そこにもう一人頭はいいが家が貧しい

特待生バンクが登場します。顔はイケメンだけれど...いや体も

すごいらしい。これが見たかったなあ。

 

バッド・ジーニアス

出典:IMDb

 

洗濯屋をしている母親と二人暮らしで、母親を楽にさせて

あげるために必死で勉強しているバンクは、不正を許すはずが

ないのです。ここで正義が勝つかと思うと、いや持つものと

持たざるものの差がただ現れるだけで不条理さに怒りを

覚えるほど。しかしこれが世の中の縮図なんだろうな。

 

バッド・ジーニアス
出典:IMDb

 

一方のリンは公明正大すぎる父が、実は校長にお茶代を渡して

いたことを知っており、自分のしていることと五十歩百歩であり、

自分の目標のためにさらにスケールの大きいSTIC(米国大学

受験のための全世界共通テスト)で不正行為を実行することに

加担することになります。家柄はいいが頭が悪いアホボンの

悪知恵は尽きることはなく、そのコマとしてリンやバンクを使う

ことなど気にもかけないのでしょう。金や権力があれば何回逮捕

されても学生でいられる例もあるしね。いや、起訴すらされない

かもしれないわね。頭が良くて国立大学に入ったら税金で学んだ

人間と言われるのかしら。やだやだ。
リンとバンクのプレッシャーとタイで待機しているパットや

グレースのプレッシャーなど、比較になるはずもないと思う。

それでもやはりリンの額ににじみ出る玉のような汗、監督官の

追跡、バーコード印刷の様子、エンジンをふかせるバイクの音

などが短い時間に何度も映ると、まさにリンの気持ちが自分の

心に入り込んだようになります。頑張れよ!とは思わないけれど

無事に帰国してね!とは思う。
エンドロールの最後に流れる、この高校の校歌の文字があまりに

皮肉めいていて、現実社会の表と裏を描いているかのように

感じました。

 

 

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