マドレ

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JUGEMテーマ:Horror

 

マドレ

出典:IMDb

 

「マドレ」

原題:Madre

監督:アーロン・バーンズ

2016年 チリ映画 95分

キャスト:ダニエラ・ラミレス

     アイダ

     クリストバル・タピア・モント

 

身重のディアナは重度の自閉症を患うマルティンの世話で

日々疲弊している。出張で家を空けることが多い夫トマスは

あてにならず、雇った家政婦も数日でやめてしまう。そんな

ある日スーパーでパニックを起こしたマルティンをルスと

いう清掃係の女性がなだめてくれたことで、ディアナは彼女を

家政婦として雇うことにするが..。


<お勧め星>☆☆半 気軽に見始めるとまさかの展開にギョッと

なります。でもラストがいまいち


母は強しというけれど


オープニングから重度の自閉症児であるマルティンの世話に

手を焼く身重のディアナが次々に映ります。

起床、食事、通学、入浴、就寝にいたるまで、すべてに

おいてほとんど介助が必要で、それを一人でこなしている

のです。自分が休憩を取る時はどうやらマルティンを拘束し、

ドアに鍵をかけているらしい。それでも彼が発する大声に

反応して体を動かさないといけないのです。その疲労と
今お腹にいる子供が同じ症状を持っていないかという不安で、

ディアナは少しも幸せそうな顔をしていません。

 

マドレ

出典:IMDb

 

いつでも電話で話せる、という夫トマスだって手を貸して

くれるわけでもないのです。雇ったメイドも数日ですぐに辞めて

しまう。
そんな時スーパーで暴れ始めたマルティンをそこの清掃係だった

ルスがなだめてくれたことで、ディアナは夫の許可を得て彼女を

住み込みの家政婦として雇うことにするのです。ルスの子供も

同じ病だったけれど、ちゃんと克服して今は普通に暮らせている

と言う。その話通り、マルティンはあっという間に症状がおさまり、

普通に食事をするし、なんと言葉を発することもできるように

なります。ディアナ自身もゆっくり体を休められるし、空いた時間

でカタリナとお茶もできちゃう。気になるのはルスが「フィリピン語」

でマルティンに何かを言い、彼もその言葉で答えることですね。

これも勉強すればいいのですよ。

フィリピン人は公用語である英語が堪能なため、世界中で様々な

職業に就いており、OFW(オーバーシーズ・フィリピーノ・ワーカーズ)

と呼ばれています。ただ「貧困層の出稼ぎ」の時代は終わったとは

いえ、家政婦として働く女性への雇い主の不信感は強くあるし、

逆に雇い主からの虐待、搾取もあるという問題は残されたままなの

です。映画内でカタリナがディアナに話したように窃盗を働く

家政婦の話はわたしも聞いたことがあり、認知症であった裕福な

老人が知らないうちに貴金属類を持ち出され、換金されてしまった

とのことでした。老人に身寄りがなかったため、結局大学の後輩たちが

家政婦を追及しその罪が露呈しましたが、彼女に返済能力はなく、

また老人の所持品リストがなかったために、何を持ち出されたのか

全部はわからなかったとのことです。信頼できるかどうかは誰が

決めているんだろう。
それはさておき、カタリナお勧めの翻訳アプリ(5ドルの課金)を

使ってルスとマルティンの会話を聞いたらあ〜らびっくり!

「チリ人はバカばかり」

「お前のママはお前を愛していない」

「お腹の子供だけを愛している」

などとディアナの悪口を息子に吹き込んでいるのです。カッチーン!!

 

マドレ

出典:IMDb

 

トマスに言いつけてやる。でもトマスは、翻訳アプリには誤訳が

多いからたった5ドルのものなど、信用するなというんです。確かに

かつての面影がなく、すっかり年齢相応の子供になったマルティンの

姿を見ればうれしいし、日々の生活もとても楽になっています。

この辺りの揺れ動くディアナの心がとてもうまく表情に出ている

のと、一切表情がないルスが対照的です。
しかし7か月に入るというのに「つわり」がひどくて嘔吐を繰り返す

ディアナは、体調が悪いし、耳の中がムズムズするし、そんな時に

ルスがトマスの浮気をほのめかす話をするものだから、遂にプッツンと
糸が切れてしまいます。

 

マドレ

出典:IMDb

 

マルティンの描く絵がやけにオカルトめいているのも全部ルスの

せいだ。彼女がマルティンを洗脳しているのだ。ルスが勝手に

連れて来た彼女の息子ダビッドの言葉も彼女を追い詰めるのです。

そしてすっきりさっぱりルスをクビにすると、あのマルティンが、

結局最初の姿に戻ってしまいます。ディアナの見ているのは

現実なのかそれとも心身の疲労から来る幻影なのかどちらだろうと

考えているうちに、映画はすんごい方向に向かうのです。これは

想像していませんでした。

「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)に似たような点もなきに

しもあらずですが、そもそもの動機が最後まで不明で、そこの説明が

あればすっきりしたのにと思います。

「パラノーマル・アクティビティ」的なものととらえたらいいのかしら。

 

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