怪怪怪怪物!

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JUGEMテーマ:Horror

 

怪怪怪怪物!

出典:IMDb

 

「怪怪怪怪物!」

原題:mon mon mon MONSTERS!

監督:ギデンズ・コー

2017年 台湾映画 110分 PG12

キャスト:トン・ユィカイ

     ケント・ツァイ

     コージェニー・リウ

     チェン・ペイチー

     ジェームズ・ライ

 

いじめられているシューウェイは、教師の指示で

いじめている3人とボランティア活動をすることになる。

独居老人の住居を訪れた彼らは、そこで2匹の怪物を

見つけ、そのうちの1匹を捕獲し、様々な虐待を

加えていくのだった...。


<お勧め星>☆☆☆半 悲しいホラー。それに尽きます。


どちらが怪物か


冒頭からショッキングなシーンが登場します。ホームレスの

男が入り込んでいった建物の地下で、彼は何かに遭遇し、

いや、ぶらーんと目の前にそれがぶら下がり、「シャー」

という声を立てた途端、あっという間に食べられていくの

です。

 

怪怪怪怪物!

出典:IMDb

 

その何かは2匹いて、小さいほうが男の心臓を取り出し、

パクリと食べてしまいます。人間のようだけれど、

歯はとがり、肌は薄汚れ、瞳はゾンビのようで、さらに

動きは「貞子3D」のクモ人間のようです。


怪怪怪怪物!
出典:IMDb

 

そして舞台は、東実高校のあるクラスに変わります。

リー・シューウェイはクラス委員らしいが、クラス費を盗んだ

として、教壇の前に立たされ、クラスの生徒からつるし上げ

られている。このクラスがどう見ても学級崩壊しているし、

担任はあまりに不干渉で、生徒の悪態ぶりと担任の無能ぶりには、

必ずイラつくはず。この時点で、あの怪物に食べられる人物は

「こいつ」「こいつ」「こいつ」とささっと指差しができて

しまいます。しかしストーリーはそんな単純なものではなく、

教師の指示で、シューウェイといじめのボス格の3人が

ボランティア活動をする名目で、独居老人の住まいを訪れ
世話をすることになるのですが、ちゃんとするはずもありません。

老人たちを弄び尽くすわけです。ここでもまずこの3人は

食べられるべき!と強く思ってしまう。

 

怪怪怪怪物!

出典:IMDb

 

ただ、老人たちを弄ぶことに参加しているうちに、なぜか

シューウェイへのいじめは止まるんですよね。つまりいじめる

ターゲットが変わったということなんです。彼らにとって

「いじめ」=「おもしろさ」であり、終盤にシューウェイが

彼らの内の2人に「なぜボクをいじめたの?」と尋ねると、

全く悪びれずに「おもしろいからだよ」と答えます。

「おもしろさ」の基準がどこにあるのか、そしてそれに加わら

なければ、逆ターゲットになるという恐ろしさを兼ねそろえた、

極めて歪な「おもしろさ」なのです。こんなのおもしろくない。
そして独居老人が暮らすアパートで見つけて怪物2匹のうち

1匹が車にはねられます。それを見ていた3人は、この怪物を

持ち帰るのです。理由は「防犯カメラに映っているから警察に捕まる」。
この映画で不思議なのは、警察の出現が一切ない事ですね。

これだけ事件が立て続けに起きたら、警察が動くはずなのになあ。

そこはまあスルーします。

この怪物を拘束し、ほぼ拷問に近い行為をする3人+シューウェイの

姿を見ていると、またまた気分が悪くなります。この気持ちは

「デッドガール」(2008)に匹敵するかそれ以上かもしれません。
たかがゾンビ、されどゾンビではなく、たかが怪物、されど怪物、

それも子供だよ!
怪物というターゲットができたことで、シューウェイはいじめから

解放されるけれど、それは単にターゲットの変更に過ぎず、いつ

矛先が自分に向くか分かりません。少しだけ語られるいじめる側の

ボスの親子関係を考えたとしても少しも納得できるものではないのです。
さらに後半になると、バス内での見事なスプラッターシーンが

描かれていきます。「ミッドナイトミート・トレイン」(2008)

並みの血みどろシーンの連続と「ドーン・オブ・ザ・デッド」

(2004)を思い出すような、窓ガラスに血の付いた手がペタペタ

張り付いたシーンが見られます。ものすごいんです。
さらにはこの後教室でも同じことが繰り返され、「悪の教典」

(2012)を彷彿とさせます。ただそれほどグロテスクなシーンは

なく、血しぶきさえ平気なら乗り越えられるものばかり。


怪怪怪怪物!
出典:IMDb

 

個人的に一番怖いと思ったのは、いじめる男子のボスのGFが、

バスの最後部座席に座り、同級生が惨殺されていくのを一部始終

見ていて、最後に自分の目の前に怪物が現れても平気でスマホを

向ける姿ですね。すべてが他人事であり、人間の心を垣間見る

ことができませんでした。このバスのシーンと同時にいじめの

ボスはスイカジュースを買っているんです。血しぶきとスイカが

ジューサーに入れられ、真っ赤なジュースに変わっていくのが

交互に映ります。おう、スイカはしばらく食べたくないな。
「世の中悪人だらけ、他はバカ」などと言い切れるような世の中

にはしたくない。そして人間の顔をした怪物より、怪物の顔をした

2匹の方がずっと愛情に満ち、本来人間が持つべき心を秘めていると
実感した映画でした。

 

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