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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
出典:IMDb
「アンダー・ザ・シルバー・レイク」
原題:Under the Silver Lake
監督:デビッド・ロバート・ミッチェル
2018年 アメリカ映画 140分 R15+
キャスト:アンドリュー・ガーフィールド
ライリー・キーオ
トファー・グレイス
ゾーシャ・マメット
キャリー・ヘルナンデス
ロスアンゼルスのシルバーレイクに暮らすサムは家賃を
滞納し、仕事もせず、ゲームや都市伝説にはまっている。
そんな彼がご近所のサラと出会い、親しくなりかけた途端
彼女は姿を消してしまう。折しも街の富豪が行方不明と
なっており、彼はサラとその事件の関連を疑うのだった。
<お勧め星>☆☆☆ とても長い140分に感じられますが、
一応ラストはすっきり終わったみたい。
下を見ないでいつも上を
監督は「イット・フォローズ」(2014)で、暗闇を
歩けなくなる恐怖を植え付けたデビッド・ロバート・ミッチェル。
「それ」はいったい何なのか、見終わってもいろいろな意見が
あって、結局何かははっきりしないものの、とにかく独特の
世界が広がるホラーでした。
今回はさらにわかりにくさ倍増です。始まって10分くらいで
「こりゃ、デビッド・リンチ監督っぽい」と感じます。あの途中
から人物が入れ替わっちゃう「マルホランド・ドライブ」
(2001)もハリウッドが舞台だったなあ。
「わたしのあたまはどうかしている」
というキャッチコピーがそっくりそのまま当てはまります。
調子に乗って「インランド・エンパイア」(2006)も
見たけれど、それはさらに上を行くわかりにくさで、途中
脱落し、二度と見たいとは思いません。
出典:IMDb
家賃を考えられないほど滞納しているものの、家に住み続け、
女には目がない覗きが趣味のサムは、仕事もせず(クビに
なったのか自分から辞めたのか)昼間からビールを飲み、友人
とゲームに明け暮れ都市伝説を調べるのが趣味らしい。彼の
住むシルバーレイクは犬や人や楽器が行方不明になることが
頻発しており、彼はちょっと親しくなりかけた向かいのサラが
姿を消したこととそれらを結び付けて考えていくのです。かなり
暇人でもあります。
出典:IMDb
「ホームレスは大嫌い」と言いながら、家賃を滞納して住み
続けることとが矛盾していると気づかないのがもどかしい。
そしてロスアンゼルスの富豪セヴンス氏が行方不明となり、サムは
それとも結びつけて考え始めるのです。さらにそのセヴンス氏が
女性3人と焼死体で発見され、サラが飼っていた犬と同じ種類の
犬も死骸で見つかったと知ると、彼は確信します。サラがその
3人のうちの1人だと。そこからありとあらゆる手段を使って
調べ上げていくのです。暇か。暇だ。
出典:IMDb
BGMは時におどろおどろしく、時にレトロなものが流れ、やや
仰々しくも感じられます。
映画内で幾度となく見上げる位置に存在する「HOLLYWOOD」の
文字が、サムの位置を示しているようで、絶対に届かないほど
遠い底辺にいることを意味しているかのように思えます。また
映画内でグリフィス天文台が登場しますが、「ラ・ラ・ランド」
(2016)ではあんなに胸がわくわくした場所が、何か恐ろしい
場所のように映っているのも印象的です。
サムだけでなく、エスコートサービスの女性たち、ホームレスたちは
ロスアンゼルスの闇の部分とも言えるし、華やかに光り輝く舞台を
夢見るだけの、本当に夢で終わらせてしまうであろう人生が想像
できてしまう。
あるべき人生の「失敗編」と自虐的に語るのなら、それを変えようと
努力すればいいけれど、それはしない。そしてあくまでもプライド
だけは高く、しかしそれに見合う仕事をしていないダメ男はただ
ひたすらサラに何が起きたのかを追い続けます。
いや、ちょっと考えてみて。
1回話しただけなのにそんなに親しかったっけ?
サムが様々な行動をしていくうえで幾度となく危険に遭遇し、突然
ゴアシーンが映ったりもします。ここは「イット・フォローズ」を
彷彿とさせます。すごいです。
「犬のビスケット」をなぜいつもポケットに入れていたのかの理由を
知ると、サムの未練たらしい性格もわかって、さらにクズ男だと
思ってしまいます。きっと彼はこれからもロサンゼルスの街の底辺で
蠢いていくのだろうなあ。
「こわいものみたさ」更新止まってましたが、復活しました。
更新止まらないように(汗)、新しく立ち上げなおしてます。
マープルさんのブログすごいですね。。もうすぐで3000記事!見習わなきゃです!
また、いろいろ映画情報など交流できればとうれしいのでよろしくお願いします。