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    ユリゴコロ

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    JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

     

    ユリゴコロ

    出典:IMDb

     

    「ユリゴコロ」

    監督:熊澤尚人

    2017年 日本映画 128分 PG12

    キャスト:吉高由里子

         松坂桃李

         松山ケンイチ

         佐津川愛美

         清野菜名

     

    カフェを営む亮介の婚約者千絵が突然姿を消す。一方

    彼は余命わずかな父親の押し入れから「ユリゴコロ」

    と書かれたノートを見つけ、その内容に衝撃を受けつつ、

    むさぼるように読むのだった。


    <お勧め星>☆☆☆ 前半と後半の雰囲気が全く変わり、

    個人的には前半の方が好きです。


    ユリゴコロはよりどころ


    熊澤尚人監督の映画と言えば「おと・な・り」(2009)

    が最高、いやそれしか見ていません。都会のアパートの

    隣同士に暮らし、その音だけで互いの存在を知り、心を

    通わせていくという、とても静かでおしゃれな映画でした。

    隣に岡田准一君が住んでいたら、もうサイコー!
    さてこの映画の原作は沼田まほかるさんの同名小説です。

     

    ユリゴコロ

    出典:IMDb


    カフェを営む亮介は末期がんで余命わずかな父がいるものの、

    千絵という可愛い婚約者がいてそれなりに幸せな日々を送って

    いるのです。しかしその千絵が突然、本当に神隠しに合ったか

    のように姿を消してしまいます。そこで初めて気づくのです。

    彼女についてほとんど知らなかったことを。これだけでも話が

    できそうなのに、本筋はそこではありません。亮介がひょんな

    ことで父の部屋の押し入れの中の段ボールに入っていた

    「ユリゴコロ」と書かれたノートを見つけたことから始まるのです。

    前半は、なぜかどうしてもそのノートの内容の先を読み漁りたい

    亮介と、そのノートに書かれた狂気に満ちた内容が実写と

    して出てきます。とにかく残酷なのと血の量が大層多いので、

    血が苦手な人はここで脱落すると思います。

     

    ユリゴコロ

    出典:IMDb

     

    このノートに登場する美紗子役の吉高由里子さんの何も感情の

    宿っていないような空っぽな瞳と彼女の友人みつ子役の

    佐津川愛美さんの明らかにイカれているのがわかってしまう

    大きな瞳がとても対照的です。佐津川さん、大丈夫かしら。
    みつ子のリストカットのシーンは、音が「グググ」と聞こえ、

    血が流れる腕がアップになると、思わず「痛い!」と口走ってしまう。
    「ユリゴコロ」は幼い時に美紗子を診察した医師が

    「この子は心のヨリドコロがないね」

    と言ったのを聞き間違えたことらしい。それでも「ユリゴコロ」

    というものが存在しそうな気がしてしまうのです。
    「言葉を発するために安全な場所にいるという気持ち」それが

    美紗子は、人形への虐待行為から人間への攻撃へと変化していく

    わけです。情け容赦のない行為の連続を映像で見せられると、

    このまま映画はどういう方向に向いていくのだろうと思って

    しまいます。読んでいる亮介の心の中にも何かが目覚め、幸せを

    呼ぶと言っていた百足を残酷に踏みつぶし、肉のミンチを狂った

    ように作り続けます。

     

    ユリゴコロ

    出典:IMDb

     

    しかし美紗子が洋介と知り合い、ぎこちなく関わりながら少し

    ずつ心を通わせていく過程は、見ていると本当に幸せを感じて

    しまいます。ある理由で性的不能になった男と人と関わるのを

    嫌い、娼婦となった女がいかにして2人の生活を築き上げていく

    のか。そしてこの内容が書かれたノートを読んでいる亮介との

    関係もすぐにわかってしまいます。

     

    ユリゴコロ
    出典:IMDb

     

    千絵の行方を知っているという細谷という女性の存在。そして

    引っ付き虫と言われる草の実。クライマックスは美紗子と洋介が

    初めて結ばれるシーンじゃないだろうか。「蛇にピアス」

    (2008)では大胆なヌードを見せてくれた吉高さんも今は何も

    見せません。それどころか引っ付き虫で覆われています。まあいいか。

    そしてそれ以降後半になると話の流れが変わり、愛にに満ち、

    涙を流すシーンが多く、それも時間が長く、やや冗長にも感じ

    られます。もちろん納得のいくラストではあるけれど、原作で

    どうしても確認したいことがいくつかあって、その1つが女1人で

    ヤクザの男たちを殺せるか、ということなんですよね。偶然が

    呼んだ奇跡ということで片付けてもいいのかしら。

     

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      原作は去年の11月に読んだ。映画は、しっかりできていたとは思う。
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