ハンズ・オブ・ラブ

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JUGEMテーマ:洋画

 

ハンズオブラブ

出典:IMDb

 

「ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気」

原題:Freeheld

監督:ピーター・ソレット

2015年 アメリカ映画 103分

キャスト:ジュリアン・ムーア

     エレン・ペイジ

     マイケル・シャノン

     スティーヴ・カレル

 

ニュージャージー州の女刑事ローレルは、有能で

着実に実績をを重ね、群初の女性警部補昇進を

控えている。彼女は実は同性愛者であり、ステイシー

という女性と親しくなり一緒に暮らし始めるが、
その矢先に末期がんの宣告を受けてしまうのだった。

ローレルはステイシーを遺族年金の受取人に申請するが..。


<お勧め星>☆☆☆ 最も苦手な感動ものですが、素直に

受け入れることができました。


「平等」を求めただけ


この映画でのジュリアン・ムーアの演技は息をのむほど

です。「アリスのままで」(2014)では

若年性アルツハイマー型認知症に冒された女性を演じ、

今回は肺ガンと患う女性を演じています。
末期ガンであり、放射線治療による副作用から頭髪が抜け、

全ての髪をそってスキンヘッドになり、体が弱っていく姿と

うつろになっていく表情、そして次第にかすれ始める声も

含め、渾身の演技だと思います。

 

ハンズオブラブ
出典:IMDb

 

一方のパートナー、ステイシー役はエレン・ペイジ。彼女を

知ったのは「ハード キャンディー」(2005)でスケベ心

丸出しのおっさんを傷めつけていく可愛い少女という対照的な

姿が印象に残りました。日本の女子高生のおやじ狩りをモチーフ

にしたとのふれこみでしたが、それほど深い内容でもなく

モヤモヤという気分で見終わった記憶があります。

やはりエレン・ペイジを思い浮かべるのは
「アメリカン・クライム」(2007)です。同じ事件を扱った

「隣の家の少女」(2010)よりも残酷であり、不快であり、

二度と見たくない映画リストにしっかり入れてあります。

その中にはもちろん「ファニーゲーム」(1997)も入って

います。思い出しても気分が悪くなる映画をよくも見たもんだ。
そしてこの映画は、敏腕女性刑事ローレルがまさに頭脳を駆使し、

体を張って凶悪犯を逮捕していく姿がまず描かれます。

 

ハンズオブラブ

出典:IMDb

 

相棒はマイケル・シャノン演じるデーン。このマイケル・シャノン

は決して悪人ではありませんよ〜。

逆にとってもいい人なんですよ〜。

見かけで決めちゃいけません〜。
ローレルには誰にも言えない秘密があり、それは同性愛者で

あることなんです。これがニューヨークやロスアンゼルスなどの

都会ならまだしも、共和党支持の高齢者が25万人も存在する

保守的なニュージャージー州のオーシャン郡なんです。女性と

いうことで警察で出世できないのに、その上同性愛者などと

カミングアウトしたら論外だとローレル自身も考えています。

2002年のアメリカでそうだったんだから、日本なら100年

経っても追いつかないかもね。
そして別の郡でステイシーと出会い、すっかり仲良しになります。

二人はパートナーとして役所に届け出をし、家を購入、念願の犬も

飼って、ステイシーの仕事も決まり、順風満帆と思っていると、
突然ローレルの病が発覚します。肺ガンでそれも末期だと

聞かされると、一番つらいのは本人なんだろうな。今の医者は

何の躊躇もなく「ステージ4のガンです」と患者本人に告げようと

するから驚いたことがあります。さらに転移も見られ、明らかに

放射線治療の効果が期待できないとわかっていても、医者に

勧められたら患者は藁をもすがる思いで治療を決断するでしょうね。

その治療をやめさせることは、本人には「治療する」という

選択肢を奪うことになるけれど、残された時間を有意義に過ごす

ことを考えるきっかけにもなるかもしれないなどと思ってしまう。
ローレルは自分の死を確信し、遺族年金をステイシーに遺そうと

考えるのですが、「夫婦」でないことを理由に申請が却下される

のです。

 

ハンズオブラブ

出典:IMDb

 

ここからローレルの闘病風景とそれを支えるステイシー、
その一方で支援を申し出る同性婚支持者(これは活動家みたい)、

デーン、新聞記者、群の政治家などがそれぞれの方法で行動を

するのです。スティーヴ・カレル演じるユダヤ人でゲイの活動家は
ローレルとステイシーを利用しているとしか思えないけれど、

そういう問題提起をしなかったらこの田舎町の制度が変わる

ことはなかったかもしれない。

ただ二人が望んだのは、男女の夫婦と同じように「平等」に扱われる

ことだけだったのです。「同性婚」を認めるという要求をした

わけではないのです。満場一致が慣例だの、パートナーを申請して

年金を不正に受給する者が増えたら、郡の財政が破綻するだのは

言い訳にすぎません。
結論がわかっている映画ですが、それでも心に響くものがありました。

海辺の風景が美しかったですね。

 

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