オクジャ/okja

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JUGEMテーマ:SF映画 一般

 

オクジャ

出典:IMDb

 

「オクジャ/okja」

原題:Okja

監督:ポン・ジュノ

2017年 韓国=アメリカ映画 120分 R15+

キャスト:ティルダ・スウィントン

     ポール・ダノ

     アン・ソヒョン

     ピョン・ヒボン

     スティーブン・ユアン

 

韓国の山奥に暮らすミジャはオクジャと呼ぶ巨大な豚の

世話をしながら日々も生活を送っている。しかしかつて

スーパーピッグを誕生させたミランド社によって、

オクジャは連れ去られてしまい、ミジャは単身その後を

追うのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ これは大画面で見たい映画です。

ストーリーは文句なし。


金の豚は役に立つ


監督はポン・ジュノ。今年のカンヌ国際映画祭パルムドール

受賞作「パラサイト」を手掛けたそれはそれは有名な方です。

同じ韓国人監督でもキム・ギドク監督は「鬼才」と呼ばれ、

もやもや〜とした内容が多く、ヨーロッパでの評価が高いの

ですが、個人的には「毎回、暗い」と思っています。

「魚と寝る女」(2000)「受取人不明」(2001)

「春夏秋冬そして春」(2003)どれも暗い上に眠い。

「嘆きのピエタ」2012)「殺されたミンジュ」(2014)

「The NET 網に囚われた男」(2016)もやっぱり暗い。

暗すぎる。
それに引き換えポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」(2003)

「グエムルー漢江の怪物ー」(2006)「母なる証明」

(2009)「スノーピアサー」(2013)ととりあえず理解

しやすいし、動きのある映像を提供してくれます。時折笑いも

含めつつ、ストーリーの骨太さとメッセージ性の強さも感じる

のです。
今作はグエムル同様にCGで表現されたオクジャが登場します。

スーパーピッグという10年前にミランドグループが遺伝子操作

で誕生させたいわば「でかい豚」26匹のうちの1匹です。

世界の食糧難を解消し、その部位を全て食べることができるうえ、

排せつ物が最小限であるという画期的な豚の排せつ物は、序盤に

ミジャと森で戯れている時は、大そう可愛い物体のように

思えますが、中盤に追手に向かってポンポン放たれると、やっぱり

「ウンチ」だなと実感します。当たり前か。

さらにこのオクジャが全く可愛いくないのです。豚というより

巨大なカバであり、ムチムチしたからだと象の雄たけびのような声、

本物の豚のような瞳...きっとアニメにしたら愛嬌があった

でしょうに、実写になると「トトロ」のようにはいかないのです。

 

オクジャ
出典:IMDb

 

それでも森の中で、ミジャと狩りをしたり、ふざけたり、彼女を

腹の上にのせて昼寝をする姿などを目にすると、

「やばい〜」←可愛いの意味で。
ストーリーは予想通り、オクジャを引き取りに来たミランド社と

ミジャの攻防が始まるものの、そこにALF(動物解放戦線)という

非暴力のテロ集団の手助けが加わり、アクション映画さながら
シーンも展開されます。

 

オクジャ

出典:IMDb

 

ミランド社のトラックに積み込まれたオクジャを救うべく

ミジャがそのトラックの屋根にしがみつくと、何ということか、

いくつもの橋げたが登場し、体を伏せてギリでかわすという

ハラハラシーンのあとでトンネル内でのオクジャとミジャの

再会は涙なしには見られません。オヨヨ。「オクジャー」と叫ぶと

オクジャがミジャに向かって猛突進するのです。そこに車が
何台あろうとも、トラックがあろうとも全部ぶっ飛ばして向かい

ます。そしてオクジャの耳をめくって何かをささやくと、

オクジャはとても静かになるんです。なんて言ってるんだろう。

 

オクジャ
出典:IMDb

 

ところがミジャを救ってくれたはずのALFの本当の目的と

ミランドグループ社長ルーシーの指示で、事態はどんどん変化して

いくのです。ルーシーはとにかく「目立つ」「儲ける」の2本柱に

執着しており、この役を演じるのがティルダ・スウィントン。

 

オクジャ

出典:IMDb

 

そうえいば「スノーピアサー」でもかなりイカれた役を演じて

いました。
山奥で、都会のことは何一つ知らず、人間の欲望も知らず、物の

流通のしくみも知らなかったミジャが、欲にまみれた大人に翻弄

されるというありきたりな流れの中で、日頃私たちが口にしている
「肉」がどういう過程を経てで出回ってくるのかが終盤にしっかり

映っています。

「いのちの食べ方」(2005)はそれをドキュメンタリーとして

何の感情も込めずに描いていました。しかし今作は多くの感情が

入り込んでいます。そしてなにがしかの生き物を口にしている身で、

ヒステリックに動物愛護を訴えることのエゴも感じてしまうのです。

さらにミランド社の最終目的は「金儲け」であるけれど、その仕事の

おかげで安くておいしい肉を世界中の多くの人々が口にできていると

いうことは「完全悪」と断定できない理由の一つだと思うのです。

隠蔽された事実は許されませんが。
だからといって毎回「ありがたくいただきます」ということを

忘れないようにしよう、などとありきたりなことは言いたくない。

オクジャとミジャが強い愛情で結ばれた姿に純粋に感動しようと

思います。
ミランド社のジョニー博士役のジェイク・ギレンホールの動きや

しゃべりが本当におかしいので、ティルダ・スウィントンと比較

しながら見るのも楽しいです。

 

 

 

※余談ながらブログを開設して10年と30日。この記事が3000件目

になりました。自分の記録にと思って書いていますが、読んでくださって

ありがとうございます。

 

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