ある女流作家の罪と罰

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JUGEMテーマ:洋画

 

ある女流作家の罪と罰

出典:IMDb

 

「ある女流作家の罪と罰」

原題:Can You Ever Forgive Me?

監督:マリエル・ヘラー

2018年 アメリカ映画 106分

キャスト:メリッサ・マッカーシー

     リチャード・E・グラント

     ドリー・ウェルズ

     ジェーン・カーティン

 

かつてベストセラー作家だったリーは、今や酒に

おぼれ、家賃を滞納し、愛猫の治療費もままならない

状況である。彼女は遂に大切にしていた

キャサリン・ヘップバーンの手紙を古書店に持ち込むと
それなりの値段で売れてしまう。それに味をしめたリーは、

有名作家の手紙を偽造することを思いつくのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ 人生の悲哀が感じられ、罪を犯して

いるのになぜか憎み切れないヒロイン役を

メリッサ・マッカーシーが好演しています。


卑しくも最高


リー・イスラエル役は「デンジャラス・バディ」(2014)

などでぽっちゃり体型を生かしたコミカルな役を演じている

メリッサ・マッカーシーです。この人に下品な言葉を使わせ、

だらしない服装をさせたら、もうどうしようもなく自堕落な

人間が完璧に出来上がります。

でも実際はこんな風に可愛い方なんです。

 

ある女流作家の罪と罰
出典:IMDb

 

「デンジャラス・バディ」では、FBI捜査官アッシュバーン役の

サンドラ・ブロックがくそ真面目で融通の利かない人間を演じ、

その真反対の野蛮で暴力的な不良刑事マリンズを

メリッサ・マッカーシーが演じています。このデコボココンビは

実はどちらも職場で浮いているんですね。それが捜査を続けて

いくうえでいかにして心を通わせていくか、コンビで進めていく

捜査状況とともに、数多くのずっこけシーンで楽しませてくれます。
さて、この映画のリーはかつては(10年前)ベストセラー作家

だったのに、今は一向に書くことは出来ず、会社もクビになり、

超ボンビーかつ酒におぼれた生活を送っているのです。最初この役は
ジュリアン・ムーアだったそうですが、メリッサ・マッカーシーに

替えて大正解だと思います。ジュリアン・ムーアがもし演じたと

したら、とことん不幸な女性に感じてしまいそう。確かに不幸の

どん底にいるけれど、そこに何となく沸き起こる笑いを秘めて

いることで、見ている側もウルトラ暗くなることはないのです。
そしてリーは、まず基本的に人間関係を築くのが苦手であり、

服装も言葉もその場にあったものが使えず(協調性ゼロ)

プライドだけは高いというかなりややこしい人物です。さらに

掃除や片付けが嫌いなのは映画の中盤に、ベッドの下に猫のウンチが

山ほどあることからも伺えます。いや猫トイレは置かないんだろうか。

まさに汚部屋なんですよ。ハエが飛んでいるのも当たり前。

ハエがいるということはその子供がいて...。キャー、考えたくない!
そんな彼女は家賃を滞納し、治療費滞納で病気の猫の診察もして

もらえず、本当に困ってしまうのです。ただ会社をクビになった

ことから始まった一連の不幸は、全て自分のせいにしないところが
リーの嫌なところです。本が出せないのも、自分の書きたいものを

サポートするエージェントの対応が悪いから。だいたい嫌われ人間

の定番は自分のせいにしないことから始まるというものです。

 

ある女流作家の罪と罰
出典:IMDb

 

でもとにかくお金がいるので、大事に飾ってあった

キャサリン・ヘップバーンの手紙を古書店に持ち込むと、

これが売れてしまうんですね。さらに図書館で彼女が調べて

いた人物の本に偶然その人物の私信が挟まっており、それも

売れてしまう。これだったら、何か家にあるお宝を探して、

メルカリで、いや古書店で売れば、家にいてお金が自動的に

入ってくるシステムができあがるのでないか。
それは無理。さすがにそれほどお宝は転がっておらず、リーは

試しに有名作家のサインを真似して手紙を偽造してみます。

するとそれも高値で売れる。そりゃもうやめられません。

もちろんその手紙のに価値を見出されたということは、その

手紙の文を書いたリーの才能をほめられたように思ったに

違いありません。オリジナルは書けないけれど、有名作家の

文体や私生活を調べて手紙という形で表現することは出来る

という謎の自信ですが。

 

ある女流作家の罪と罰
出典:IMDb

 

それと同時にジャックというチャラい初老の男性と出会い、その

秘密を打ち明け、束の間の幸せな時間を過ごすのです。いっしょに

酒を飲み、食事をし、いやな奴にいたずらをし..。これが恋愛関係に
ならないのは互いの性的嗜好もあるけれど、もしそうでなかった

としても絶対に恋愛対象にならない相手だったと思う。
とはいえいつまでもその時間が続くわけもありません。その崩壊

していく様も絶望的に感じられず、淡々と受け入れられたのは、

やはりメリッサ・マッカーシーがヒロインを演じていたからだと

感じます。
BGMのジャズはニューヨークの風景によく合っており、またラスト

の1カットにはニヤリとしてしまいました。

 

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