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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
出典:IMDb
「ステラー真昼の誘拐ー」
原題:Kidnapping Stella
監督:トーマス・ジーベン
2019年 ドイツ映画 89分
キャスト:イェク・ハーゼ
マックス・ボン・デル・グレーベン
クレーメンス・シック
トムは刑務所で一緒に服役したヴィックの計画通り
ステラという女性を誘拐する。裕福な父親から金を奪い、
悠々自適な生活を手に入れるはずだったが、実はステラ
はトムの元カノだった..。
<お勧め星>☆☆半 なんとも説明不足で冒頭のスリル
だけが楽しかったという映画です。
アリスじゃなくてステラだよ。
2009年イギリス映画「アリス・クリードの失踪」の
リメイクということですが、設定は同じでも、展開や
人物像を変えると全く別物になってしまうという典型例
だと思います。
「アリス・クリードの失踪」はシリーズとして結構好きな
「ディセント」の2の監督J・ブレイクソンが手掛けて
います。
何といってもテンポがいい。チャチャと誘拐準備をし、
チャチャと女を捕まえ、あら、全裸にして着替えをして
しまいます。リアルな排泄シーンもあり、ちょっとそこは..
と思うけれど、しっかり映像化されています。さらに
あっと驚くような人間関係が広がり「ええ〜」と思いつつ、
ラストには余韻が漂っていました。
出典:IMDb
一方今作は、同じくチャチャと準備し、チャチャと女を誘拐
するシーンまでは同じなのに、下着姿でお着換えです。誘拐
されるステラがアリス同様にぽっちゃり女子なのは、なかなか
いい感じ。
また犯人のヴィックとトム(アリス版ではダニー)のうち、
トムがまことにトロくて気弱なのはオリジナルと同じです。
気弱というより、少し思慮が浅いというか、前頭葉が発達して
いないというか、つまり
アホ。
出典:IMDb
あまりにトロいので「おい、こら!!」と何度も画面の中の
トムに向かって怒鳴ってしまいました。
ヴィックとトム、そしてステラの攻防のみが映り、要するに
登場人物3人の映画です。BGMもドキドキするようなものが
流れますが、なんか間が抜けているんです。
刑務所で準備万端にしていた割にはいったいどういう計画だった
のか、一向に見えてきません。見えてこないから思いがけない
展開があるのかと感じますが、そんなわけあるはずないのです。
がっかり。
ステラの家庭環境がどうだったのかは、ただセリフで語られる
のみだし、ヴィックとトムのつながりも弱くて、どうも不完全燃焼
で終わってしまいました。だからラストに納得できないんだよ。