修道士は沈黙する

4

JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

修道士は沈黙する

出典:IMDb

 

「修道士は沈黙する」

原題:Le Confessioni

監督:ロベルト・アンドー

2016年 イタリア=フランス映画 108分

キャスト:トニ・セルビッロ

     コニー・ニールセン

     ピエルフランチェスコ・ファビアーノ

     マリ=ジョゼ・クローズ

     モーリッツ・ブライブトロイ

 

ドイツ、ハイリゲンダムでG8財務相会議が開かれる。

そこに招待された修道士はサルスは、会議前夜に

ロシェ理事から「告解したい」と呼び出されるが、翌日

彼が亡くなっていたことから、疑惑の目を向けられるの

だった。


<お勧め星>☆☆☆☆ 沈黙を貫く神父の姿と彼が放つ

いくつかの言葉が心に残ります。


犬は主人を選ぶ


この映画が劇場公開スルーになったのは、もちろん内容が

地味であることも影響しているだろうけれど、もしかしたら

現在のG8財務相会議の核心をついているからじゃないかと

疑ってしまうような思いを抱いてしまいます。
本来富と無縁の人々を救うための会議であるはずが、国力の

強い国々が勝手にG8と言って集まり、世界市場の動向のみを

気に掛ける、つまりはなから貧しい国の発展など考えても

いないという姿が描かれています。

 

修道士は沈黙する
出典:IMDb

 

このG8財務相会議になぜか絵本作家セスやミュージシャンと

共にカトリック教会の修道士サルスが招かれるのです。空港に

降り立った時から場違い感を漂わせます。

 

修道士は沈黙する

出典:IMDb

 

彼を招待したのは、実はIMF専務理事のロシェで、彼は会議

前日の晩に「告解したい」とサルスを部屋に呼び出すのです。

告解は絶対に他言しないものだし、告解した人は神から赦しを

得ることができるというカトリック教会の儀礼の1つです。
教会の暗い狭い部屋で口元だけ見える神父に告解する市民の姿は

映画でしばしば映りますね。告解したらなんでも赦されるん

だろうか。

いやそもそも「洗礼」を受けていなければならず、家に仏壇と
神棚がある家に育った私にはまずそこから入らないといけない

ようです。仏壇がありお盆、お彼岸にはお寺や家で供養を行い、

毎朝神棚の水を入れ替え、クリスマスにはジングルベルを歌って

ケーキを食べるってどれだけ節操がないんだろう。最近では

ハロウィンまで加わったからな。ハロウィンで騒ぐなら、

お彼岸にもぼた餅を食べ合って騒げばいいのに。

思い出すと小学校低学年の頃までは元旦に登校し、校長先生の

お話を聞いていた気がします。あれは何の話をしたのか全然

覚えていないし、いつなくなったのかも覚えていません。

 

修道士は沈黙する
出典:IMDb

 

さてサルスが到着し、各国の大臣の集合写真を撮影すると、

夜はロシェの誕生日パーティーなんです。ところがロシェが

どうも不機嫌。それからロシェがサルスを呼び出し、

「告解をしたい」という話をするわけです。その辺りから

シーンは切れ切れとなり、ロシェの部屋から出てくるサルスを、

セスがたまたま見かけてから、彼を探るために部屋ののぞき穴を

作り、見始めるのです。そうそうサルスの行動ではなく部屋から

聞こえてくる鳥の声を奇妙に感じてのぞき始めたんだった。

セスの眼の大アップはサスペンス映画の定番のようなもので、

ここからどんなことが起きるのかわくわくしてきます。
案の定翌朝、ロシェはビニール袋をかぶった状態で亡くなって

います。

これは自殺なのか、他殺なのか。
8か国の財務大臣は誰がどの国の人かは辛うじてイタリアと

カナダがわかったくらいでしょうか。それでも彼らがロシェの

絶大な力に支配されていたことが手に取るようにわかります。

そのロシェが亡くなった途端、彼が最後に会った人物がサルスで

あり「告解をした」ということで、その内容がとても気になり、

疑心暗鬼になっていく姿は醜くもあり滑稽でもあります。
誰一人としてロシェの死を悼むわけではなく、その死が、市場に

及ぼす影響だけを気にする大臣たちの姿が、あまりにも露骨に

描かれ、彼らの頭の中は、世界経済を牛耳っているという自覚が

強すぎるのだと痛感します。そんな人たちに貧しい国のことなど

考えられるはずもないのです。
冒頭にロシェが書いていた数式が終盤に出されると、各国大臣が

どよめき、その周りをドイツの大臣が連れて来た犬がものすごい

勢いで回ります。これは混とんとした世界の中で、彼らは実は

取り残されているということを意味しているのではないかとも

思うのです。
ロシェがICレコーダーに録音していた変わった鳥の声やこの犬が

効果的に使われ、それらが何を意味しているのかもう一度見直して

考えてみたいと思える映画でした。

 

 

 

 



 

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ

 

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

ブログランキング

今日のわんこ

powered by 撮影スタジオ.jp

アマゾン

遊びにきてくれてありがとう!

カウンター

死語レッスン

最新記事

categories

過去の記事

コメントありがとうございます!

トラックバックありがとうございます!

recommend

お友達

ミス・マープルについて

書いた記事数:3070 最後に更新した日:2019/11/14

あの映画を探そう!

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM