エヴォリューション

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JUGEMテーマ:Horror

 

エヴォリューション

出典:IMDb

 

「エヴォリューション」

原題:Evolution

監督:ルシール・アザリロヴィック

2015年 フランス=スペイン=ベルギー映画 

81分

キャスト:マックス・ブラパン

     ロクサーヌ・デュラン

     ジュリー=マリー・パルマンティエ

 

少年と女性しか住んでいない島で、ニコラはある日

海中に沈む死体を見つける。しかし彼の話を誰も

信じない。さらにある晩、出かける母親の後をつけた

ニコラは、そこで奇怪な光景を見てしまうのだった。


<お勧め星>☆☆半 独特の雰囲気が不気味であり陰鬱

であるけれど、どこまでも美しい海も印象的です。


ヒトデ


冒頭のシーンを何度も見返しました。海を潜水していた

ニコラは、突然何かを見つけ家に駆け戻るのです。そして

母親に「少年の死体を見つけた」と言います。ところが

その映像がどこにも見当たらないのです。
あんなに丁寧に海中を映し、そこで海水に揺れ動く

イソギンチャクや海藻を映しているのに、さらに、最後に

真っ赤なヒトデを見せ、その赤色が目から離れなくなる

ほど鮮やかな色であると印象付けているのに、「少年の死体」

は見当たりません。しかし逆に考えると、ニコラはそれを

見下ろしていたのに対し、「少年の死体」はニコラを

見上げていたのではないのか。そう考えると海に浮かぶ

ニコラの姿の意味も理解できるのです。ここに登場する

「ヒトデ」はこの映画のキーポイントかもしれません。
ニコラの住む島は、女性と少年しかおらず、毎日ニコラは

母親が作るとても気色の悪い料理を食べています。濃い緑色の

ミミズのようなパスタに何かがどろどろ絡んでいるもの。

見ただけで美味しくなさそう。
そして就寝前には真っ青な薬を飲まされるのです。
島に住む女性たちは皆同じようなベージュのシミーズっぽい

ワンピースを着ているし、髪形もほとんど同じ。彼女たちが

連れているのは少年一人だけであり、兄弟姉妹がいるわけ

でもないし、その少年が美しい子供ばかりです。

ここで考えますよね。

1、成人しているのは女性だけなのはなぜか。

2、誰もが一人息子で年頃も同じなのはなぜか。

 

エヴォリューション
出典:IMDb

 

母親たちと少年が岩場で遊んでいて、ニコラはやはり潜水して

いき、手を深く切るのですが、そこに助けに来る母親はめっちゃ

泳ぎが上手いのです。また手の治療をするのは女性ナースで、

これがとても痛そうな「釣り針で縫う」という処置を麻酔なしで

施します。

ニコラ、でも平気。
何となく漂い続ける不安定な状況は、ニコラが鼻血を出し、

病院で治療を受ける時にはさらに高まります。

 

エヴォリューション

出典:IMDb

 

病院自体がいつの時代のものかわからないほどの年代物で、医者も

ナースも女性のみなのです。
しばしば映るニコラの長いまつげと黒い瞳は、天井の明かりを

見つめ、それは手術室の明かりに変わり、彼への処置

(これが何を意味するのか)が終わると、再び長いまつげの瞳が

開くのです。
ニコラは多分賢いし、好奇心が強い子供なのでしょう。病院での

治療後帰宅した彼は、夜に外出する母親の後をつけるのです。

これがあちこちの家から女性が順番に加わっていくから不気味。

誘ったヴィクトールは途中で戻ってしまうけれど、ニコラは最後

までついていき、驚くような光景を目にするのです。

驚くというより、暗くてよく見えないので目を凝らして何度も見返す

映像その2です。
その後のニコラは、また例の病院に連れて行かれ入院となるのです。

ここで遂にいろいろなものが目の前に差し出されてきますが、

どの映像も「まさか」「ありえない」「考えつきもしない」

いくつもの驚きの感想を持てると思います。病院の中のジメジメと

した空間は、ピチャピチャと滴り落ちる水の音や天井のカビ、

水たまりを踏んでいくような足音、壁に止まっているトカゲなどで

描かれ、対照的にナースたちの白衣や手術室の明るい電灯が

映ります。

あの美しかった海やその中で海水の流れにたおやかに動いていた

海藻とは真逆のものに感じられます。
ナマコの体のあちこちに触覚がついているような生き物が、

ニコラの腹に這ってきたのは、彼の夢だったのでしょうか。

すごく気持ち悪かった。ナマコなんて食べたことないけれど、

これからも絶対に食べたくないと思ってしまいます。

 

エヴォリューション
出典:IMDb

 

病院内でニコラと唯一心を通わせるナースの名前が「ステラ」

(英語ではstar)で、それがつまり「星」を意味していると

したら、ニコラは題名通り「進化」を遂げていくということ

でしょうか。

 

 

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