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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:コメディ映画全般
出典:IMDb
「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」
原題:Johnny English Strikes Again
監督:デヴィッド・カー
2018年 イギリス映画 88分
キャスト:ローワン・アトキンソン
オルガ・キュリレンコ
エマ・トンプソン
ベン・ミラー
サイバー攻撃によってMI7のエージェント情報が
全て漏洩してしまったイギリス。首相は引退した
エージェントに犯人の捜査に当たらせることを考え、
田舎で教師をしていた元エージェント、
ジョニー・イングリッシュにも声がかかるのだった。
<お勧め星>☆☆☆☆ このシリーズの笑いは、下品
ではなく、限界ギリギリをついていて、とても楽しめます。
アナログ攻撃を侮るな
「ジョニー・イングリッシュ」シリーズの3作目で、
1作目、2003年「ジョニー・イングリッシュ」、
2作目、2011年「ジョニー・イングリッシュ
気休めの報酬」に続いて主役は、ローワン・アトキンソンが
演じています。ローワン・アトキンソンといえば、
Mr.ビーンでも有名です。ただ個人的にはMr.ビーンが
あそこまでおバカだと呆れて笑えなくなる、という
シーンの連続で、それと比べると、ジョニー・イングリッシュ
は「007」などのスパイアクションのパロディで笑わせつつ、
ちゃんとしたサスペンス要素も盛り込まれているので
(別にハラハラしないけれど)気に入っています。
この映画はアメリカではいまいち人気がなかったらしく、
アメリカの笑いとイギリスの笑いの違いも感じさせる作品でも
あります。ブラッドリー・クーパー主演の「ハング・オーバー」
シリーズと見比べるとそれがとてもよくわかります。
今回もスケールは大きく、なんとG12開催を控えたイギリスが
サイバー攻撃を受け、MI7エージェントの情報が全て漏洩して
しまったことから始まります。捜査をしようにも現役
エージェントは使えないので、引退した者のうち生きていて
入院中でない者を選抜するとジョニー・イングリッシュを
含めたったの4人しかいません。それもジョニー以外は
かなりのご高齢です。そして当然のことながら、ちょっとした
アクシデントでジョニーが任務を遂行することになり、相棒は
かつて一緒に仕事をしたボフ。
出典:IMDb
ボフは結婚していて妻が海軍に勤務していると言うと、
ジョニーは「秘書か?」「事務職なのか?」というような
質問をして「原子力潜水艦の艦長だよ」という返事にかなり
驚いた表情を見せるのも、時代遅れの象徴でおかしかった。
こういう笑いはいいよね。
そして全てが過去の人間なので、スパイで必要とした物資も
過去のものを指定するのです。そういえば指輪に毒が入って
いるというシーンが終盤にあったけれど、あれも懐かしい
小道具ですね。
今や銃を携行するにも幾つもの説明や承認が必要だし、まず
ネットが使えないといけません。ジョニー・イングリッシュ、
スマホが何かわからない年代です。
「はじめてのスマホ」を渡してあげたい。
出典:IMDb
移動手段である車も、今はエコなものばかりで、ジョニーは、
かつてのスパイが使った華やかな真っ赤なアストンマーティンを
敢えて選んで乗り込むのです。やれ燃費が、やれ安全性が、
やれナビなどの装備が..そんなの関係ありません。素晴らしい
エンジン音を響かせ、疾走していきますが、ガソリンを垂れ流して
走るような車です。なんせガス欠になりやすい。
それも山のてっぺんで。カーチェイスを繰り広げたオフィーリアの
車はBMWi3。音もなく走り去っていきます。
出典:BMWホームページ
連絡手段はFAX、公衆電話なので、山ほどある用紙を読まないと
いけないし、小銭がないと通話が続けられません。昔のスパイって
大変だったんだなあ。
出典:IMDb
ほぼ犯人が特定できたものの、その犯人と思しき人物の自宅に
侵入する訓練でVRを体験するはずが、そのゴーグルをつけたまま
外に出てしまい、大騒動を起こします。この辺りは、ちょっと
倫理的にどうかなと思う人もいるかもしれません。
ギリギリラインを責めているのを感じます。つまりデジタル化
された時代で、それを使いこなせないと、それは便利さから遠のき、
危険を招くという警鐘でもあると思うのです。(いや考えすぎか)
アメリカで同じ行動を取っていたら確実に発砲されていますねえ。
出典:IMDb
ジョニーが目をつけた謎の女オフィーリア役は、ボンドガールも
務めたオルガ・キュリレンコ。その美貌と大胆なドレス姿に
目を奪われるし、彼女がどうしてもジョニーを倒せないのも笑えて
たまりません。
全編に渡って、アナログ人間が大活躍する内容であり、ラスト付近の
展開も、そうだ!そう言っていたなあ、の連続で、爽快なものでした。