きっと、いい日が待っている

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JUGEMテーマ:洋画

 

きっと、いい日が待っている

出典:IMDb

 

「きっと、いい日が待っている」

原題:Der Kommer en dag/The Day Will Come

監督:イェスパ・W・ネルスン

2016年 デンマーク映画 119分

キャスト:ラース・ミケルセン

     ソフィエ・グロベル

     ハロルド・カイザー・ハーマン

     アルバト・ルズベク・リンハート

 

1967年コペンハーゲン。シングルマザーに育てられて

いるエリック、エルマー兄弟は、学校を休んでは万引きや

盗品売買を繰り返していた。そして母親が病に倒れると

二人は児童養護施設に収容されてしまい、そこでの過酷な

環境に耐えることになる...。


<お勧め星>☆☆☆☆ 兄弟のお互いを思う姿と、それぞれの

個性が丁寧に描かれています。


恐怖を超える勇気は夢から生まれる


1961年5月、アメリカのケネディ大統領が発表した

月面着陸計画は、冷戦時代の米ソ宇宙開発競争に勝つために

唯一無二のものであり、ソ連が有人宇宙飛行を成功させたこと

への不安を払拭する必要に迫られていたのです。
「ファーストマン」(2018)で描かれた月面着陸はねつ造

といううわさが尽きないものの、やはり実際の成功を収めた

事実だと思いたい。しかしあの映画のようなオンボロ宇宙船で

本当に月まで到達できたんだろうかと感じたのは事実です。

でも「月の石」を見たことあるもん。黒くて小さくてガラス

ケースに入っていたけれど、確かにこの目で見たもん。

あ、それが月の石かどうかどうやって証明したんだろう。
それはさておき、月への宇宙飛行を楽しみ似ていたのは、

アメリカ人だけではなく、デンマーク人のエルマーもその1人で、

冒頭に天体望遠鏡を万引きして逃げるシーンからも伺えます。

あれを捨てればちゃんと逃げられたのに、どうしても欲しかったん

だろうな。彼がなぜ月に行きたいかというと

「月に行けば体が浮かぶ」

という理由です。彼は足が内反足で上手く走ることができませんし、

長い時間歩くと痛くなってくるのです。兄エリックは現実的に考え、

「月など行けない。それより小遣いが欲しい」と言います。

 

きっと、いい日が待っている

出典:IMDb

 

しかし母親一人の稼ぎでは到底十分な生活費を得ることができず、

さらには彼女がガンで倒れてしまうのです。不幸は一か所に集まるか

のように、唯一の身寄りである叔父は住所不定無職。

(活動家だと言っていたような)2人は児童養護施設に送られます。

 

きっと、いい日が待っている

出典:IMDb


1960年〜70年代の児童養護施設を扱った映画をいくつか見て

いるので、そこがパラダイスとは真逆であることは薄々感じて

しまいます。

 

きっと、いい日が待っている
出典:IMDb

 

施設の校長は「職人養成」が最終目的だと言い放ち、将来の夢を

「宇宙飛行士」と言ったエルマーを速攻平手打ちするんですよ。

一応教育現場では体罰禁止の原則があったようですが、身寄りのない
素行不良の少年たちには無関係なことととらえられていたのです。

これは今でも現実に行われていそうで怖い考えです。
しかし校長にしてみればある意味彼なりに国に仕え、健全な

(どういう意味だ)青少年を育成しているという自負があったかも

しれませんね。ラース・ミケルセンが冷酷で独善的な校長の役を

好演しています。
またアクセル先生は、深夜に一人の少年を連れ出しに来ます。それが

何を意味するか想像に難くありません。
エリックとエルマーは、病気が治った母親の迎えを、それがかなわないと

わかると住居が決まった叔父の迎え、さらには15歳になって

「永久許可証」をもらってこの施設を出ることを唯一の「希望」と

してその都度起こる暴行に耐えていきます。それは「幽霊のふり」、

つまり、何も考えず、目立たず、教師の指示通りに動くことを意味

するのです。
エルマーには実は秀でた能力があり、それは彼が抱く月旅行と同じで

「創作力」「想像力」が逞しく、映画の中盤で、それが披露されます。

少年たちに家族から届いた手紙にP.S.とつけて、彼らが願っている
家族から言ってもらいたい言葉を付け加えていきます。

ここが本当に泣けるんです。みんなが列を作って待つんですよ。
絶望の中でただ日々を送るだけの少年たちも、実はかすかな希望や夢は

捨てていないと気づかされる瞬間です。

 

きっと、いい日が待っている
出典:IMDb

 

ハマーション先生からエルマーが聞かせてもらった

「2001年宇宙の旅」のテーマ曲は、宇宙飛行士を夢見る彼の

心を揺さぶり、それが終盤の行動のスタート曲にもなります。
冷酷で残忍な教師たちの姿の中で、時折見せる少年たちの笑顔は、

明るい日差しのように感じられ、それがラストに手を挙げるという

「勇気」へとつながっていくのは胸が熱くなる思いでした。
ゴッドハウン児童養護施設という実際に存在した施設の出来事をベースに

描かれた映画ですが、実際には少年たちはその後心身共に病んでいる者が

多いという字幕を読むと、こんなことは二度と起こしてほしくないと
思うばかりです。

 

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