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    ブリムストーン

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    ブリムストーン

    出典:IMDb

     

    「ブリムストーン」

    原題:Brimstone

    監督:マルティン・コールホーベン

    2016年 フランス=イギリス=スウェーデン

    =オランダ=ベルギー映画 148分

    キャスト:ダコタ・ファニング

         ガイ・ピアース

         キット・ハリントン

         カリス・ファン・ハウテン

     

    開拓時代のアメリカ。助産師をしているリズの住む村に

    新しい牧師がやって来る。その時からリズにとって不幸な

    出来事が連続して起こるのだった。

    「リズを罰するために来た」という牧師の正体は..。


    <お勧め星>☆☆☆半 女性が抑圧された時代に強く生きた

    一人の女性の姿が描かれています。


    支配者は都合よく解釈する

     

     

     

    <ネタバレしています>

     

    brimstoneの意味は、1、硫黄、2、地獄の業火、

    3、激しい情熱、4、口やかましい女の4つが出てきます。

    映画を見終わってどれが当てはまるかと言われると2でしょうか。
    映画は四部作で

    「第一章 啓示 黙示録」

    「第二章 脱出 出エジプト」

    「第三章 起源 創世記」

    「第四章 服従 審判」の順に描かれるものの、時系列では

    三章→二章→一章→四章です。

    まず、小さな村で口の利けないリズが助産師をしている姿から

    始まります。それなりに人望もあり、村人からも気軽に声を

    かけてもらえ、父親かと思うほど年の離れた夫イーライと

    その連れ子マシュー、実子のサムとでささやかながら幸せに

    暮らしていたのです。

    マシューは継母を母と認めず反抗的だけれど、イーライは優しく、

    サムは可愛い盛りです。これ以上求めるものはありません。

     

    ブリムストーン
    出典:IMDb

     

    しかーし、一人の新しい牧師が村にやってきた途端、リズは

    身を固くするのです。さらに取り上げた子供が死産だった

    ことで村人からの信頼はなくなり、その報復で銃弾を撃ち込まれ

    たりと、彼らの身に危険を迫り始めます。

    あの牧師は「悪魔」なのかと思ってしまうほど。ここから

    リズの周りで起きる出来事はかなり残酷であり、この映画が

    生ぬるい内容ではないと急に気づきます。

     

    ブリムストーン
    出典:IMDb

     

    そして二章では、傷だらけの少女が娼館に売られるシーンから

    始まるのです。

    この少女はどこから来たのか。

    それよりも娼館で働く女性への差別や暴力の激しさには怒りを

    覚えるほどで、客に反抗すれば公開処刑や射殺も当たり前のことと

    いうのは、娼婦に対してだけではなく、この時代の女性の地位の

    低さを物語っています。カッコいいと思っていた西部開拓時代の

    男たちの陰にはこのような闇の部分が横たわっていたのですね。
    そして一人の客が現れ、店を貸し切りにすると、なぜか例の少女

    だったジョアナを指名するのです。これがジョアナがリズと名乗り、

    自ら舌を切って話せなくした理由だと知ると、あまりに悲惨極まり

    ないことです。絶望の先に行ってしまった感があります。

     

    ブリムストーン
    出典:IMDb

     

    そして三章では、幼いジョアナ(この子がかわいい)と夫を嫌う

    妻アナが映るのです。

    「あ!!」この人...。
    夫に反抗すればむち打ちされ、背中に生々しい傷跡をつけられ、

    さらには金属製のマスクをつけさせられるのです。それでもアナは

    逃げ出そうとはしません。そういう選択肢が存在しなかった時代

    でしょうか。しかし夫はさらなる要求をするのです。

    「おい、こら、ええかげんにせんかい!」などという人はおらず、

    そもそも夫は牧師として村人に敬われている人物なのです。

    その口から出てくる聖書の一説はどれも自分に都合の良いように

    解釈され、それを強要しているのだけれど。

     

    ブリムストーン
    出典:IMDb

     

    四章は夫も夫の父親も殺されたリズが遂に銃を持ち、人を撃つのは

    男性だけではないと勇気を感じさせる姿を見せてくれます。しかし

    実際に発砲するのは、最後の最後の選択で、そこまで服従させられる

    のが普通であった時代なのかとも感じさせられるのです。
    皮肉なラストは冒頭に映った水中のシーンへとつながります。
    「母の記憶」を受け継いだサムは恐らくは、それほど変わることは

    なかったと思いますが、無条件に服従を強いられた時代に、抵抗する、

    声を上げるという姿を少しは見せたのではないかと信じています。

    ガイ・ピアースの悪人顔がものすごくぴったりでした。

     

     

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