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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般
出典:IMDb
「(r)adius ラディウス」
原題:Radius
監督:キャロライン・ラブレシュ
スティーヴ・レナード
2017年 カナダ映画 93分
キャスト:ディエゴ・クラテンホフ
シャーロット・サリヴァン
自動車事故を起こしたリアムは全ての記憶を失って
おり、さらに助けを求めた人々が次々と死んでしまう。
彼は何とか自宅にたどり着きそこに閉じこもるが、
突然やってきた一人の女性だけは近づいても何も
起こらない。彼女は彼同様に記憶を失っており、事故
当時同じ車に乗っていたと語るのだったが..。
<お勧め星>☆☆☆ まさかの方向転換だけれど、
それなりに楽しめます。
失った記憶こそ重要
冒頭の雷雨が吹き荒れる中、大破した自動車を見て茫然と
立ち尽くす男の姿は、サスペンス映画やSF映画の始まりに
ぴったりです。この事故はなぜ起きたのか?
出典:IMDb
さらにジャケットに大々的に書いてあるので、誰かが
近づいてこないかな〜と思ってしまいます。夜が明けて
1台の車に助けを求めた男に、その車が近づくものの、
なぜか道を外れて行くのです。
車内を除くと運転手の女性が瞳を白くして死んでいます。
ギョギョギョ!!
いや、魚ではなく、空から鳥が落ちてきます。さらに彼が
入ったダイナーでも、客や店員が、みんな瞳を白くして
死んでいるのです。
「これは何かのウィルスが蔓延しているんだ」
彼はハンカチで口を押えつつ、ポケットにあった免許証から
自宅を割り出し、そこへ向かいます。彼はなんと記憶が全く
なくて、名前すらも免許証で知るという有様です。ところが
この失った記憶が、結構フラッシュバックしながら断片的に
戻るんですよ。それはかなり早いです。戻り方がキーポイント
なのか、どうでもいいものから戻り、肝心なところは最後に
ようやく戻るという感じ。
これは秘密度で判断しているのかしら。つまり秘密度を1から
5に分けるとすると、名前や住所は秘密度1(いや個人情報は
重要です)、車に乗る前にいた場所は秘密度2、そして絶対に
口チャック要項は秘密度5という感じです。
出典:IMDb
また、彼なりに考えて、どうやら自分の半径50フィート
(15m)以内に近づく生物は全て死んでしまうと理解します。
死に方はまるで魂が抜けるように、瞳が白くなり、フラ〜と
倒れこんでそれっきりというもので、特に恐ろしくは感じません。
いや、こんな人がいたら怖いか。
出典:IMDb
そんなリアムのもとに一人の女性がやって来ます。必死で
逃げるリアムに近づいても彼女だけはなんともないし、さらに
同じように記憶を失っているものの、例の車に同乗していたと
語ります。なんせ名前がわからないので「ジェーン・ドゥの解剖」
(2016)同様に「ジェーン」と名乗り、二人で先ず事故現場に
向かうのです。するとその事故現場の奥の森にはぽっかり大きな
穴が開いています。
そうか、そうか。何かが飛来してその電磁波か何かでリアムに
こんな恐ろしい能力がそなわったのか。しかしもう一つ重要な
ポイントがあるのです。それは二人が一緒にいると誰も死なない
ということ。
なので二人で車で移動していても対向車線の車は全く影響を
受けないし、誰かに会っても平気です。ただ戻る記憶の中で
「なぜ二人が一緒にいたのか」
がなかなか出てこないんですよね。
出典:IMDb
一方で世間ではリアムがバイオテロ実行犯と疑われ始めます。
ジェーンだけならなんともないから、リアムなんて置いて、彼女を
捜している夫らしい人物の元に戻ればいいのに、ジェーンは夫に
ついて一切記憶が戻りません。
よく考えると結構都合の良いストーリー展開で、肝心の記憶と
ジェーンの夫への記憶だけが抜け落ちているというのは少し納得が
いかないところ。まあ、その後急に話が変わってしまうので、
そこからが本筋ということでしょうか。
これは絶対に想像できないと思います。
見終わって思うのは、なぜあの記憶が最後になって戻ったのかは、
リアム自身への制裁だったのか、もしくはジェーンの願望をかなえる
ものだったのか、その両方だったのだろうかということのみです。
ところで宇宙から何が飛来したんだろうね。