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    ベロニカとの記憶

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    ベロニカとの記憶

    出典:IMDb

     

    「ベロニカとの記憶」

    原題:The Sense od An Ending

    監督:リテーシュ・バトラ

    2015年 イギリス映画 108分

    キャスト:ジム・ブロードベント

         シャーロット・ランプリング

         ミシェル・ドッガー

         ハリエット・ウォルター

     

    中古カメラ店を営むトニーは、元妻マーガレットとの

    間にもうけた一人娘スージーの出産を控えている。

    そんな彼に学生時代の恋人ベロニカの母が亡くなり、

    彼女がトニー宛に日記を遺したことを知る。しかし

    遺品はベロニカの手元にあり、彼女はそれを渡そうと

    しないのだった。


    <お勧め星>☆☆☆ 記憶はいとも簡単に美しく書き

    換えられてしまうのだと実感します。


    事実は本人のみぞ知る


    「めぐり逢わせのお弁当」(2013)の

    リテーシュ・バトラ監督の2作目の映画です。あの映画では、

    インドのお弁当箱の形状やそれを配達する人たちの存在

    など初めて知ることに驚きつつ、誤配されたお弁当から

    繋がる初々しい文通そして淡い恋が、カラフルなお弁当の

    具材と楽しい音楽と共に描かれていました。

     

    ベロニカとの記憶
    出典:IMDb

     

    今作では、リタイアし、中古カメラ店を営むトニーが主人公です。

    彼は弁護士である妻マーガレットと離婚し、悠々自適の生活を送り、

    マーガレットや一人娘スージーとも良好な関係を築いている模様。
    夫婦は離婚しているし、娘は37歳の出産で最初から

    シングルマザーと決めて臨んでいます。日本ではまず離婚した

    夫婦が普通の友人でいられることが難しいし、子供と自由に交流

    することもなかなかままならない。

     

    ベロニカとの記憶

    出典:IMDb

     

    さらにシングルマザーで出産できる環境、PR会社勤務と言って

    いたけれど、産休、育休が取れる環境がうらやましい限りです。

    もちろんこのスージーのように恵まれた立場にいる人はそれほど

    多くないかもしれません。
    さてそんなトニーに弁護士事務所から、学生時代に付き合った

    ことのあるベロニカの母セーラが亡くなり、彼女の遺言で

    「ある日記」をトニーに渡す、という手紙が届くのです。しかし

    その日記はベロニカが手元に持っていて渡さないと言われて

    しまう。

     

    ベロニカとの記憶
    出典:IMDb

     

    ベロニカ..という名前を聞いて蘇る甘酸っぱい記憶は、懐かしい

    学生時代のもので、小悪魔のようなベロニカに翻弄されつ

    青春を謳歌したものだったのですが、結局は親友エイドリアンに

    彼女を奪われ、それを祝福する手紙を送って終わったと彼の頭には

    残っています。

    ところが学生時代の友人と再会すると(みんな丸くなって毛が薄く

    なっておじいさんになっちゃって!)彼の記憶が少しずつ違って

    いることに気づくのです。エイドリアンがこっそりベロニカを

    奪ったのではなく、トニーがみんなにベロニカを紹介してから、

    二人が接近したと言う。あれ?

    さらにエイドリアンは自殺したことも思い出すのです。

     

    ベロニカとの記憶

    出典:IMDb

     

    またようやくベロニカに会っても彼女はとても冷たく、

    (シャーロット・ランプリングはこういう何か深い思いを隠して

    いる役がよく似合う)日記は「エイドリアンの日記」で、それは

    燃やしてしまったと言うのです。
    トニーの手元に届いたかつてトニーがベロニカとエイドリアンに

    送った手紙を見て、頭の隅に隠してあった「黒い記憶」が蘇って

    きます。ああ、こういう記憶は忘れてしまうかもしれない。つまり

    深く考えて行動したことは、頭に残っているけれど、一時の衝動で

    やってしまった行為は、もしかしたら浅い記憶としてすぐに忘れて

    しまうのかもしれないな。忘れる側と忘れない側の温度差が

    大きすぎるのかもしれない。
    さらに考えてみれば、昔の思い出は大体美しく演出されてしまい

    「昔はよかったなあ」と言う人たちだって、当時に戻れば、

    「早く時代が進んでほしい」「こんな苦しい時期は終わってほしい」

    と思っていたかもしれない。
    トニーのようにすっぽり抜け落ちている人は、そのことが多分人生に

    それほど大きく関わって来なかったからだろうけれど、普通は、

    時折「あの時ああしていれば」と後悔にかられる出来事が山ほど

    あるはずなのです。トニーにしてみると結婚生活は確実だな。
    映画内でトニーの腕時計が終始出て来ますが、それが完全に壊れて

    しまって動かなくなった時、スージーが新調してくれます。ここから

    トニーは新しい時を刻んでいくのだと実感するのです。

     

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