心のカルテ

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JUGEMテーマ:洋画

 

心のカルテ

出典:IMDb

 

「心のカルテ」

原題:To the Bone

監督:マーティ・ノクソン

2017年 アメリカ映画 107分 R15+

キャスト:リリー・コリンズ

     キアヌ・リーヴス

     キャリー・プレストン

     アラナ・コーバック

 

重度の摂食障害に苦しむエレンは継母の勧めで

ベッカム医師のもとを訪れる。彼女はベッカムの

指示で6人の患者が暮らす「門出の家」での共同

生活を始めるが、症状は一向に改善しないのだった。


<お勧め星>☆☆☆ 摂食障害に悩む人々の胸の内が

明確に伝わる内容です。


飢えていることに依存


海外では配信停止を求められているという問題作ですが、

病気に苦しむ人の実態を知らない人間にとっては、そう

いう人の存在と苦しみを強く印象付ける内容でもあります。
ヒロイン、エレン役は「まゆげちゃん」ことリリー・コリンズ。

映画内では長年摂食障害に悩み、一向に改善しない現状に

対してかなり投げやりになっている女性を演じています。

 

心のカルテ

出典:IMDb

 

診察を受けたり、体重計に乗るときの彼女の背中や腹が

本当に骨と皮だけで、姿勢も猫背であり、目が落ちくぼんだ

顔などは、役作りなのかメイクとCGなのかどちらだろうと

思ってしまうほどリアルです。

ただこれが摂食障害に苦しむ人々のありのままの姿(実際は

さらにすさまじい)なのでしょうね。
エレンの家庭環境はかなり複雑で、エレンが生まれて間もなく、

実母は親友(女性)と家を出ており、今は継母と妹(母親違い)

と仕事でほとんど家を空けている父親と暮らしているのです。

実母は双極性障害を患った過去があり、同性愛をカミングアウト

して、今はその女性と牧場暮らしをしています。娘のことは

気がかりではあるけれど、自分の心に余裕はないというのが

実情かもしれません。

 

心のカルテ
出典:IMDb

 

エレンの継母ローザは、決して悪い人間ではなく、逆に血の

つながりのないエレンに対しても、積極的に関わるという

「ザ・母親」という感じ。けれどとにかく自分のペースで

話す、話す。ああ、
こういう人間の話を遮るのがどれほど難しいことだろう。
ほかの病院での治療の効果がなく、エレンは、キアヌ・リーヴス

演じるベッカム先生のもとを訪れます。そこで紹介された

治療法が、同じ病気の仲間と共同生活を送り、悩みと目標を

語り合って前進しようというものです。

 

心のカルテ
出典:IMDb

 

この「門出の家」では「ポイント制」が用いられており、善行を

するとそれが加算されて、自分の望みが少しずづかなっていく

というシステムです。こういう手法は他の病でも使われると

聞いたことがあって、「何かの目標」を達成させることへの

自分の努力が報われることこそが、自分を否定することからの

脱却の方法の1つかもしれません。
このホームにいる患者たちは、みんな様々な方法で食べることを

拒否しており、それを描くことも問題だったようです。しかし

この病についての知識がほとんどない者にとっては、「なぜ」

食べないのか?という素朴な疑問への答えが一部ではあるけれど

描かれていて、患者の気持ちに少しだけ近づけるような気もします。
「食べると世界が終わる」
エレンは、食べていない期間が長すぎるため、食べ方を忘れて

しまっているし、食べた始めたら止まらなくなるのではないかを

恐れているのです。
序盤に「家族セラピー」が実施されますが、そこでの継母と実母と

そのパートナーの罵り合いは、この3人が本当にエレンのことを

考えているのか疑問になり、約束していた父親が仕事で来ないと

いう状況にも驚かされます。そういえば父親は1度も出て

こなかったな。エレンにとって、父親の存在は大きくないんだろうか。
「門出の家」での生活もそれぞれが秘密を抱えていたり、妊娠

している患者がいたり、やけにハイテンションな男性がいたりと、

普通の生活とはかなりかけ離れている気がします。それでも彼らの
ただ一つの目標が「普通に食べること」ということなのです。

それが達成できつつあるハイテンション男ルーカスは、実は前から

エレンを知っていて、彼女に恋をしています。なぜ知っていたのか、

という理由もエレンが罪の意識にさいなまれているある事件の

引き金になったことで、それがエレンの回復を妨げている1つの

要因かもしれません。
目の前にある物を口に入れて噛んで飲み込む、という行為がこんな

にも難しいことなのかと映像を見ていると感じます。

リリー・コリンズ自身もかつて摂食障害になっていた時期があった

ということで彼女の食べ物を前にしたときに動作や表情が、本当に

リアルなものでした。また監督自身もその病気に体験者だったと

いうことは、この映画を作った意味を考えさせられます。

 

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