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    たちあがる女

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    JUGEMテーマ:邦画

     

    立ち上がる女

    出典:IMDb

     

    「たちあがる女」

    原題:A Woman at War

    監督:ベネディクト・エルリングソン

    2018年 フランス=アイスランド=ウクライナ映画 

    101分

    キャスト:ハルドラ・ゲイルハルズデッティル

         ヨハン・シグルズアルソン

         ヨルンドゥル・ラグナルソン

     

    アイスランドに住む環境保護活動家ハットラは、合唱団の

    指導をしつつ、送電線を切断する破壊行為を繰り返している。

    しかしその行為はいつしかテロとみなされ、大国が犯人捜し

    を開始するが、彼女は次の計画を考えている。そんな時

    彼女に養子縁組決定の通知が届き...。


    <お勧め星>☆☆☆☆ のどかな風景と音楽の中で、意志の

    強い女性の姿が描かれ、共感を覚える姿として印象に残ります。


    あなたの旅はわたしの旅


    「たちあがる女」という邦題はどこから出てきたんだろう。

    まあ、ジャケットでは立ち上がって矢を射る女性が写っている

    のは確かですが。
    女性が強くたくましく描かれているものの代表作は

    「エリン・ブロコビッチ」(2000)

    です。3人の子持ちかつバツ2ので無職のシングルマザーが、

    紆余曲折を経て、大企業の集団訴訟に勝ち、巨額の和解金を

    勝ち取るまでの姿が描かれています。エリンを演じた

    ジュリア・ロバーツの下品な服装や言葉遣いにはかなり不快感を

    覚えましたが、わたしがイメージする「強い」女性の典型的な

    姿とは真反対のものでそれが映画に興味を抱かせる要因の

    1つになっているのは興味深いです。
    もう1つ「カレンダーガールズ」(2003)という映画も

    話さずにいられません。こちらはイギリス、ヨークシャー州の

    婦人会(当然ながら超保守的)の女性が、友人の夫が白血病で

    亡くなったことをきっかけに「婦人会ヌードカレンダー」を

    製作し、その売り上げで、病院にソファーを寄付することを

    計画するというものでした。妻は家を守り、夫を支え、その

    言うことに従うのが当たり前、という田舎町で、妻がヌード

    撮影を請け負うなどという突拍子もないアイデアを許してもらい、

    さらに、それが成功すると、次第に当初の趣旨からずれていく

    ことで、仲間との間に亀裂が入り..。目に見える強い女性では

    なく、目的のために力を合わせる静かな強さを持ち合わせた

    女性たちがコミカルに描かれているのが特徴です。
    さて、この「たちあがる女」の舞台はアイスランド。

    アイスランドと言えば「湿地」というミステリーを思い出します。

    これは原作小説、映画ともにお勧めなので、機会があればぜひ。

     

    立ち上がる女
    出典:IMDb

     

    そのアイスランドで矢を射って送電線を切る女ハットラが現れる

    のです。まあ普通の中年女性で、特に印象に残るルックスでも

    ありません。彼女はどうやら環境保護を強く訴えており、その

    送電線を利用している製錬所の操業を停止させようとしたのです。

    なんと活動しているのは彼女ただ一人で、日ごろは、合唱団の

    指導をしており、その美しい歌声と、山での行動のギャップが

    すごい。

     

    立ち上がる女
    出典:IMDb

     

    この映画の特徴でもある「通常劇伴」と呼ばれるものは、その

    シーンごとの雰囲気や俳優の心情を表現する音楽を音楽隊が

    演奏するというもので、突然背後に現れる音楽隊に、最初は

    驚きます。しかし次第に違和感がなくなってくるから不思議です。
    ハットラの行為を知っているのが、合唱団員かつ政府の職員で

    あるバルドヴィンで、二人で話すときは、スマホをレンジに

    隠します。ハットラ自身も家に帰るとスマホを冷蔵庫に隠して

    いるので、なにがしかの方法で政府が盗聴していると思って

    いるのでしょうか。そんなことできるのかな。

     

    立ち上がる女
    出典:IMDb

     

    また冒頭に妨害行為の後、追跡から逃げるハットラを救うのが、

    農家のスヴェインビヨルン(この名前一度で覚えられません)で、

    奔放だったハットラの祖父のせいで「もしかしたら従兄」となり、
    この後も彼女に力を貸します。「もしかしたら従兄」説は聞いて

    いるだけで笑っちゃう。
    ところがハットラは4年前に「養子」を迎えることを申請しており、

    それが急に決まりそうになるのです。その養子となるべき子供は、

    ウクライナに住む過酷な過去を持つ、たった4歳の女児です。
    この「養子」を迎えて平凡に暮らすことを選ぶかと思うと、

    ハットラは政府の対応を見て、さらなる計画を練るんです。
    一方でハットラには、アウサという双子の姉がいて、姉も養子縁組を

    申請しており、ハットラの次が彼女というのもキーポイント。

    さらに、聞き流してしまうけれど、アウサがヨガのインストラクターを
    していて、近々インドの僧院に入る予定であるというのも大事です。

    なんでもそこで瞑想にふけるそうな。

     

    立ち上がる女
    出典:IMDb

     

    自称「山女」ハットラは、自分の信念のために行動を開始します。

    この行為は「強さ」を通り越して、「過激」とも受け取れるんですね。

    それを受け入れる人がいるかどうかではなく、自分の気持ちを満足

    させるための行為としか見えなくなってきます。
    とはいえラストのウクライナでの冠水した道路の状況を見ると、

    環境破壊による気候変動は確実に進んでいると実感するのです。

    自然と便利さの共存は常に考えていかなければならない問題で、

    原始時代に回帰するという極論ではなく、今どうすべきかという

    ことに、多くの知恵を絞るべきだと思うのです。

     

     

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