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    あなたの名前を呼べたなら

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    JUGEMテーマ:洋画

     

    あなたの名前を呼べたなら

    出典:IMDb

     

    「あなたの名前を呼べたなら」

    原題:Sir

    監督:ロヘナ・ゲラ

    2018年 フランス=インド映画 99分

    キャスト:ティロタマ・ショーム

         ヴィヴェーク・ゴーンバル

         ギータンジャリ・クルカルニー

     

    ムンバイでメイドをしているラトナは、雇い主の

    アシュヴィンの結婚が当日中止になったことで、

    急遽里帰りから呼び戻される。仕立て屋を夢見る

    ラトナと傷心のアシュヴィンは少しずつ心を通わせて
    いくのだったが...。


    <お勧め星>☆☆☆☆ もう胸がキュンとしてしまいます。

    そして女性の強さも感じます。


    キミはbraveだね。


    インドの男尊女卑社会は、しばしばニュースで取り上げ

    られるレイプ事件で象徴されています。しかし今回登場

    するヒロイン、ラトナのように未亡人を巡る問題は初めて

    知りました。かつてはサティーと呼ばれる寡婦殉死の習慣が

    あり、夫の遺体とともに妻は生きたまま焼かれていたそうです。

    それがほぼ消滅した今でも、再婚は禁止され、一切の快楽

    と自由が禁じられつつ、夫の実家で邪魔者扱いされて一生を

    終えるというのです。

    (国際人権ひろば 2007年11月発行号より)
    ラトナは19歳で親の決めた相手と結婚したものの、夫は

    病気を隠しており、4か月目に亡くなってしまったのです。

    それでも「未亡人」扱いは変わりなく、村を出てムンバイで

    メイドをしながら、夫の実家に仕送りをしていると言うのです。

     

    あなたの名前を呼べたなら
    出典:IMDb

     

    一方、彼女が働くムンバイのお金持ちのアシュヴィルは、

    アメリカ帰りで、実父の経営する建築会社を手伝っています。

    このアシュヴィルの家やオフィスが高層ビルで、洗練された

    ものに対し、ラトナが暮していたで村は、薄暗く掘立小屋の

    ような家であったことは、同じ国の中でこれほどまでに格差が

    あるのかと目に見える物でも感じてしまいます。
    そのアシュヴィルは、結婚式当日に、婚約者サヴィナの浮気が

    原因で破談になってしまうのです。この事実もラトナの境遇とは

    かけ離れたものであり、女性が浮気をして結婚を拒否するなど

    想像もできないものでしょう。

    それでもラトナは「全く違う世界」と考え、淡々とメイドの

    仕事をこなしていきます。
    映画内でアシュヴィルの母親が主催するパーティーがあるの

    ですが、まさにメイドは空気のような存在で、物を運ぶラトナに

    一切目もくれず、その物だけを受け取っていく人々が映ります。

    これがインドにおけるメイドの地位なのです。

     

    あなたの名前を呼べたなら

    出典:IMDb

     

    食事も当然別で、台所の隅に座って食べるという感じ。
    とはいえ、ラトナには夢があって、1つは、メイドとして働き、

    妹に学校を卒業させ、自由な人生を送ってほしいということ。

    そして2つ目は仕立ての勉強をし、お金を貯めて仕立て屋を開く

    ということなのです。ムンバイの街中で思わずショーウィンドー

    に見とれて店に入ると、オーナーに警備員を呼ばれてしまいます。

    それでも決してくじけないのです。

     

    あなたの名前を呼べたなら
    出典:IMDb

     

    1つ目の夢はあろうことか妹が卒業まで4か月というところで、

    結婚すると言い、打ち砕かれてしまいます。しかし自分自身の

    夢はそんな簡単には捨てないのです。メイドの仕事の合間に

    裁縫教室に通い、アシュヴィンにデザインの本をもらい、

    アシュヴィンにミシンをもらう。アメリカ生活が長かった

    アシュヴィンにとって、身分の差など大きなものとは感じなかった

    ことでしょう。しかしラトナには決してそれが受け入れられない

    ことであるとわかっていたのです。わかっていたからこそ声を

    殺して泣くのです。

    壁1枚隔てて、大画面テレビを前にくつろぐアシュヴィンと、

    狭いメイド部屋に座るラトナは、その壁が途方もなく高く厚い

    ものであると彼女だけが身をもって知っていたのです。
    ラトナの夢を聞き、逆にアシュヴィンの夢を尋ねると、彼は

    アメリカでライターをしていたことが分かります。それも兄が

    病気になったせいで呼び戻されたのです。彼も今の生活に満足して

    いたわけではないのです。
    岡村孝子の「夢をあきらめないで」が流れてきそうなラスト

    ですが、流れてくるのは明るいインド音楽です。そしてとても

    いい気分にさせてくれる映像でした。

     

     

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