台風家族

4

JUGEMテーマ:邦画

 

台風家族

出典:youtube

 

「台風家族」

監督:市井昌秀

2019年 日本映画 107分 PG12

キャスト:草剛

               MEGUMI

     尾野真千子

     中村倫也

     榊原るみ

     新井浩文

 

10年前銀行強盗をし、2000万円奪った父は

母と共にそのまま失踪する。そして事件が時効と

なった後、両親の葬儀のために集まった4人の子供

たちは、財産分与を巡って醜い争いを始めるの

だった...。


<お勧め星>☆☆☆☆ クズっぷりを散々見せつけられた

あとの彼らの笑顔は少しだけ輝いて見えます。


最低がどこかわからない


始まりは10年前の8月18日、紙袋を被った老人が

銀行強盗に入り、2000万を奪ったうえ、霊きゅう車で

逃走するシーンからです。なぜに霊きゅう車?

はい、職業が葬儀屋だからです。

 

台風家族
出典:youtube

 

そして10年後、バラバラになっていた息子と娘の4人が

(一人は葬儀後登場)彼らの葬儀の案内を受け取り、

この家に集まってきます。失踪7年で失踪宣告、そして

10年で事件は時効を迎え、行方の分からない両親の葬儀を

とっとと済ませて、この家を売ったお金を分割しようという

魂胆の者ばかりです。

 

台風家族
出典:youtube

 

長男 小鉄 無職 妻と娘あり。俳優を目指す夢を捨てた後は仕事が

長続きせず、今は事故の保険金で生活している有様。ちなみに

娘ユヅキはピアノの才能があるらしい。この役を演じる甲田まひるが
実際に実力派のジャズピアノストと知って驚きです。もう一回

冒頭の演奏を聞いてみよう。


次男 京介 立派な仕事に就いているらしいが、両親とは交流が

ほとんどなかった。

 

台風家族
出典:youtube

 

長女 麗奈 バツイチで男癖もガラも悪い。途中で登場する、

「今の彼氏」登志男は、またアホで、そのアホぶりにはただ

笑うばかりです。

 

台風家族
出典:youtube

 

三男 千尋 末っ子で溺愛されて育ったためか、今も定職はなく

フリーター生活。
そろいもそろってひどい子供たちばかりで、特に長男の小鉄の

クズっぷりは最低を通り越して、深い闇の底に落ちていくばかり

のように感じます。と映画の中で娘ユヅキが言っています。

草剛のクズっぷりの演技が秀逸で、最近見たばかりの「凪待ち」

での香取慎吾のクズっぷりと並ぶのではないかと思うほどです。
またMEGUMIのガラの悪さ、中村倫也のゆとり世代の若者特有の

ふわふわ感には、絶対にイラつかされること間違いなし。

でも顔がきれいだから許す。

そしてこの映画の公開延期のきっかけとなった事件を起こした
新井浩文が、唯一まともなのがあまりに皮肉に感じられるのです。
怒りまくって大暴れする小鉄は、タンスの引き出しをすべて開けて、

中のものをぶちまけていきます。それを見てささっとお素麺を

食べる妻美代子の姿にも笑わせられるのです。おそらく彼が

こうなった時は放っておくのが一番ということを最も知っている

人物なのでしょう。
さらに登場するのが、かつて両親が強盗に入った銀行の元支店長、

山田、それと謎の女、富永月子で、山田は未だに犯人を憎み、月子は

自らの罪を悔いているという現実を知ると、10年経って時効が

成立したということは、単なる法律上の事実であり、人々の

心は当時と寸分も変わっていないことを実感します。
彼ら一家の争いと同じように時折弱まり、時折強まりつつも確実に

台風は近づいており、突然台風の目に入ったような静けさが訪れます。

そして再び吹き荒れる暴風雨が過ぎ去った後、台風一過のような
青空の下で、この人々が以前とは少し違ったつながり方をした

のではないかと感じます。...と思ったらやっぱり金か。
「海へ行きたい」という願いが叶ってよかった。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  人気ブログランキングへ

 

 


コメント
一鉄も父!小鉄も父!
なんだろうね〜 父ちゃんは、どうしてこうも不器用なんんだろうね。
父ちゃんの背中を見れば分かるよ、なんて思ってても、子供は分かんないよ(笑)
父ちゃんが隠してて言わないから、子どもは父ちゃんの表面的な姿しか見なくて、誤解しちゃう。
この映画は、滑稽なくらい、ぶきっちょで、バカみたいで、哀しくなるくらい、愛情たぷりの“父さん”の映画なんだな〜って思いました♥

 草剛が、そのゲス野郎ぶりと、サイテイぶりを見せる前半。
そして、自分の夢を父さんがどれだけ愛していてくれたかを知った後半の哀しい姿。を、最高の演技で魅せていましたよね。
尾野真千子が、サイテイの父親だと思っているだろう娘ユズキに、パパの生き方を優しく語りかけるシーン。小鉄が青春時代に使っていた部屋でのシーン。もう、涙、涙、…でした。
 小鉄の部屋に『大脱走』『アラビアのロレンス』『ハスラー』『猿の惑星』『夕陽のガンマン』のポスターがさりげなく壁に貼ってあったでしょ!
小鉄の作った映画ノートとか、嬉しいなぁ。
またまた、涙で、私の青春時代とリンクしちゃったものです。

 というわけで、この映画、随分と奇想天外で、ありえないラスト近くの川のシーンに、賛否もあるでしょうが、それが、この監督の持ち味だろうな、と思うんですけど、どうでしょう。

 実は、監督は、ウチの隣県、富山県出身。富山中部高校から関学を卒業して、吉本興業の髭男爵のメンバーだったんですって。
でもって、今は、石川県金沢市、つまり我が町に住んでいるの♡
応援してます(笑)

 というわけで、ラスト、ユズキがスクリーンから観客に向かって「サイテイだね」と笑って言い掛けるのは、とっても温かいですよね。
サイテイでも、最高のパパ、って感じでしょうか。
家族のつながり方が、少し変わった☆彡
私も、そう感じました(^^♪
  • 中浜 恵子
  • 2020/04/05 5:56 PM
恵子さん、コメントありがとうございます。そして返信が遅れて申し訳ありません。
監督は金沢出身でしたか。クズが徹底していて、それでも憎めないクズっぷりというのが心に残りました。
ラストの川ンシーンなんて絶対にありえないのに、この家族ならあり得るかも?と思ってしまいます。
ユズキが一人大人だったのかなあ。
それでも泣かせるシーンもちゃんと用意してあってとても楽しめました。
台風と一緒に台風のような一族が集まったんですよね(笑)
  • ミス・マープル
  • 2020/04/28 4:29 PM
コメントする








   

カレンダー

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2020 >>

ブログランキング

今日のわんこ

powered by 撮影スタジオ.jp

アマゾン

遊びにきてくれてありがとう!

カウンター

死語レッスン

最新記事

categories

過去の記事

コメントありがとうございます!

トラックバックありがとうございます!

recommend

お友達

ミス・マープルについて

書いた記事数:3152 最後に更新した日:2020/06/04

あの映画を探そう!

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM