フォードvsフェラーリ

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JUGEMテーマ:洋画

 

フォードvsフェラーリ

出典:IMDb

 

「フォードvsフェラーリ」

原題:Ford v Ferrari

監督:ジェームズ・マンゴールド

2019年 アメリカ映画 153分

キャスト:マット・デイモン

     クリスチャン・ベイル

     トレーシー・レッツ

     カトリーナ・バルフ

 

アメリカ人として初めてル・マン24時間耐久レースで

優勝したシェルビーも心臓病のため一線から退き、

レースカーのデザインや販売を行っている。一方

イメージ一新のためフォード社はル・マンレース常勝の

フェラーリ買収を企てるが交渉に失敗し、その屈辱から

自社でレースカーを製作することになる。宣伝担当の

アイアコッカから白羽の矢を立てられたシェルビーは

ドライバーとしては優秀なマイルズを推薦するが、
彼の参戦に会社側は乗り気ではなかった..。


<お勧め星>☆☆☆☆ 車好きでなくても十分楽しめる

映画です。もちろん重厚なエンジン音は劇場で聞くと

最高でしょうね。

 

投げつけられたスパナ


高速道路を走行中たまに、どこからともなくものすごく

響くエンジン音が聞こえ、それが次第に近づいてきたとき、

あ〜これがフェラーリかと思うことがあります。

いえ、マークを見てやっと知るんですけどね。
さてこの映画は劇場公開時IMAX上映もあったので、そこで

観なかったことに今頃後悔しています。映画の多くのシーンで

鳴り響く重厚なエンジン音は、狭い住宅街を週末などに走って

いく改造車の音が三輪車のように思えるほどで、だいたい

その三輪車が走った後にパトカーのサイレンが鳴るので、

よし!これは捕まるな、などと変な喜びを感じるのです。
さらに映画内ではドライバーのシフトレバーのチェンジや足元

ペダルの踏みかえもまことに素早く、自動車学校の坂道発進で、

おーとっとなどと後退していた人間としては、神業を見せられた

ような気持ちになります。
1959年、ル・マン24時間耐久レースで、アメリカ人として

初めて優勝したキャロル・シェルビー役はマット・デイモン。

このシェルビーについて、私生活が一切描かれず、独身だった

のかなと思っていると、実際は7回結婚していたそうです。

シェルビーは心臓病を患い、一線を退いてスポーツカーの設計や

販売を手がけているのですが、レースへの情熱は捨てておらず、

ある出来事をきっかけに親しくなったイギリス人レーサー、

ケン・マイルズをドライバーとして出場させ次々と勝利を重ねて

いたのです。

 

フォードvsフェラーリ

出典:IMDb

 

このケン・マイルズ役はクリスチャン・ベイル。どの役を演じても

「この役には彼しかいない」と思える演技を見せてくれる彼は、

今回もちょっと年を取っているけれど実力は若いものには負けない、

それでいて偏屈な男を完ぺきに演じています。

 

フォードvsフェラーリ

出典:IMDb

 

フォードvsフェラーリ

出典:IMDb

 

このマイルズについては、彼のレースに理解を示す妻モリーや

彼と同じでレース好きなピーターという息子が丁寧に描かれて

います。ピーター役は「ワンダー 君は太陽」(2017)の

ノア・ジュープ。とにかく可愛い。
さて彼らとフォード社がどのようにして繋がるか、というと

それはヘンリー・フォード2世が会社の売り上げのさらなる

アップを求め、それに対し、営業担当のアイアコッカが

「勝利の象徴であるフェラーリ」の買収話を持ちかけたことから

です。廉価な車を大量生産しているフォード社と手作業で職人が

一つ一つ丁寧に仕上げていくフェラーリの車とは、そもそもの

視点が異なり、経営危機なのはフェラーリなのに明らかに下に

見ているフェラーリの幹部の姿は、歴史というものが浅い国への

ちょっとした蔑み(きっと深い)を感じます。そしてその話は

破談となり、フェラーリの創業者の言葉をそのまま聞かされた

フォード2世は「自社でレースカーを作り、1964年

のル・マンで勝利する」と宣言するのです。それにより

アイアコッカが、親しかったシェルビーに声をかけ、シェルビーは、

マイルズをドライバーとして推薦します。

 

フォードvsフェラーリ

出典:IMDb

 

しかしこのマイルズは、その前にフォード社の幹部レオ・ビーブに

不快な思いをさせられており、彼もありったけの罵詈雑言を

投げつけたおかげで関係が険悪なわけです。このビーブがいなければ、

と思うシーンは幾つも出てきますが、実際にはそんなに嫌な人間

でもなかったようで、映画的には「身内の敵」を作ることで話を

盛り上げていったことが分かります。
シェルビーは大会社フォードの中では小さなコマに過ぎず、意見が

ほとんど通らないまま、一度目のレースに敗北を期してしまいます。

組織の中でチームの一員として生きることの難しさを実感するシーン

でもあります。
とはいえレースはたった一人の優秀なレーサーが存在すれば確実に

勝てるというわけではありません。ピットにおける多くの人々の力が

必要なのです。この辺りはあまり描かれていないのが少し残念だけれど、
そこまで描いたら、さらに長い時間の映画になったし、話のピントが

ズレてしまったと思うので、素人の私にとってはこれでよかったと

思っています。
「事件は会議室で起きているんじゃない」的な意見をシェルビーが

言うシーンもあるものの、資金を出すのはフォードであり、その

最終目的は「勝利して車のイメージをアップさせ販売促進」という

ことを念頭に置いていると、夢物語では終われないのだと感じます。

それを知っているからこそ、シェルビーは会社幹部の指示に最小限に

従いつつ、マイルズのご機嫌も取るわけで、これはますます
心臓が悪くなりそうだと思っていたら、結構長生きしていたので、

好きなことに携わっていると病も鳴りを潜めるのかもしれません。
終盤のル・マンのレースシーンは、マイルズの巧みなドライブ

テクニックを車の動きや車内の彼の表情を映しながら、十分堪能

させてくれます。

単なるカーレースの映画ではなく、シェルビーとマイルズの友情、

マイルズの家族愛の物語ともいえるものでした。

 

 

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