ブロー・ザ・マン・ダウンー女たちの協定ー

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

ブローザマンダウン

出典:IMDb

 

「ブロー・ザ・マン・ダウンー女たちの協定ー」

原題:Blow the Man Down

監督:ブリジェット・サヴェージ・コール

2019年 アメリカ映画 91分

キャスト:ソフィ・ロウ

     モーガン・セイラー

     マーゴ・マーティンデイル

     ジューン・スキップ

     アネット・オトゥール

 

アメリカ、メイン州、イースター・コーヴという小さな

漁師町で、メアリーという一人の女性の葬儀が行われる。

そして家業の魚屋を継ぐ姉プリシラを振り切って家を出た

妹メアリー・ベスは酒場で知り合った見知らぬ男の車に乗るが、

彼の車のトランクに短銃や血のりを発見する。その場を

立ち去ろうとするメアリー・ベスは執拗に追いかける男に対し、

遂に銛を突き刺してしまうのだった...。


<お勧め星>☆☆☆半 派手な事件が起こるわけでもないの

ですが、見終わると背筋が寒くなります。


「もう好きでなくなった」


メイン州はその大部分がカナダに接している州で、南と東

には大西洋が広がっています。このメイン州の

イースター・コーヴという小さな漁師町がいかにも寒々しく、

湿り気のある雰囲気で登場します。
冒頭は漁師たちが海で網を引き揚げながら

「blow the man down...」

と歌う姿が映り、その歌詞がどうやら船乗りのものであると

わかります。雰囲気がラグビーでニュージーランド代表が

試合前に踊る「ハカ」に似ており、男性の勇ましさと迫力を

強く感じさせるんですが、実はこの映画には、そういう

タイプの男性はほとんど登場しません。そもそも女性中心の

話なのです。
メアリーという女性の葬儀の日、二人の娘のうち姉のプリシラは

「母の店を一緒に継ぎましょう」

と語り、妹プリシラは

「こんな町出ていくわ」

と反抗します。母の店というのは、この漁師町で営む鮮魚店で、

どうやら自宅を担保に借金をして母親がこの店を経営して

いたらしい。その話をなぜかメアリー・ベスは知らず、母親の

友人の女性が知っているということで、彼女はますます気に

いらないのです。

 

ブローザマンダウン
出典:youtube

 

そして家を飛び出し、酒場に向かい、そこで知り合った

ゴースキーという男の車に乗ってしまいます。ゴースキーが

怪しすぎる。ドラッグを吸い、短銃を所持し、途中でひょんな

ことで開いた車のトランクには血のりと女性用のバッグが入って

います。「じゃあさいなら」と言ってその場を去ろうにも

ゴースキーが執拗に追いかけてくるのです。メアリー・ベス

大ピンチ!もちろん自分が蒔いた種なので自分で刈り取るしか

ありません。追い詰められた彼女はそこにあった銛で、彼を

突き刺し、さらに暴れる男をそばにあったレンガで...。

 

ブローザマンダウン
出典:youtube

 

家を出たはずのメアリー・ベスは、結局家に戻り姉プリシラに

すべてを打ち明けるのです。線の細そうなプリシラですが、

やる時はやるんです。どうしても木箱に収まらない遺体を

どうするか。姉ちゃんの持ってきたのは、いつもお店で使って

いるお店のロゴ入りのナイフです。えええ〜!!

しかしそれ以降は映らず、姉妹二人でこの箱を海にポイ。
ところがこれから次々と不安なことが起きるのです。まず

ナイフを忘れてしまったこと。例のロゴ入りのナイフですよ。

それを遺体を解体した場所に(ゴースキーの家)忘れてきた

らしい。

 

ブローザマンダウン

出典:youtube

 

さらには翌朝ブレナン巡査が家にやって来て「ボートを貸してくれ」

と言います。え?まさか遺体が上がったんじゃないかしら。
こういう時線の細いプリシラの表情がとても似合っているのです。

それに引き換えメアリー・ベスの肝の据わった表情はどうでしょう。
打ち上げられた遺体は女性で、プリシラはそれを見てほっとするの

ですが、これによって町の女性たちが行動を起こし始めます。

 

ブローザマンダウン

出典:youtube

 

メアリーの葬儀に来ていて、なんでも知っているかのように

ふるまっていたゲイル、スージー、ドリーンは、町で娼館を

営むエニッドの商売を中止するように説得に行くのです。

この娼館というものの存在の意味は、少しづつ彼女たちの口から

語られ、荒くれ男から自分たちの娘の身を守るために、かつて

彼女たちの手でつくられたことが分かります。

 

ブローザマンダウン

出典:youtube

 

エニッドの貫禄はもう、キング・オブ・タウンという感じ。

「昔は綺麗だったんだよ」と語るブレナン巡査の上司もお世話に

なった模様。
しかし問題は例のナイフの存在で、ゴースキーがエニッドの娼館の

用心棒?だったため、エニッドは彼の家でそれを見つけ、ピーンと

来るのです。姉妹ピンチです。
またよそ者である娼婦のアレクシスは、同僚が遺体で発見された

ことから、エニッドに不信感を抱き、スージーに告げ口に行きます。

1つの事件から、町の暗部が暴かれ、さらに別の殺人によって、
今まで保たれていた平穏な日常や人間関係が揺らいでいくのです。

それはほぼ町の女性に視点で描かれ、男性たちの存在感は薄いです。

ポーリーという漁師の元締めのような男や警官も、特に大きな動きを

見せません。
何が怖いって、ラストシーンに見られるゲイル、スージー、ドリーンの

笑顔です。小さなコミュニティーを守るために、一線を越えたものや

よそ者は排除していく強い意志が現れていて、おそらくこの姉妹、

あんなに町を出たがっていたメアリー・ベスも大学を終えたらやはり、

この町に戻るんだろうなと思ってしまいました。

 

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