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    ねじれた家

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    JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

     

    ねじれた家

    出典:IMDb

     

    「ねじれた家」

    原題:Crooked House

    監督:ジル・パケ=プランネル

    2017年 イギリス映画 115分

    キャスト:グレン・クローズ

         テレンス・スタンプ

         マックス・アイアンズ

         ステファニー・マティーニ

         ジリアン・アンダーソン

     

    大富豪レオニデスが突然亡くなり、彼の孫娘ソフィアは

    家族の誰かに殺されたのではないかと疑い、私立探偵

    ヘイワードに捜査を依頼する。一族のプライバシーを

    守るため、彼はその依頼を引き受けるが、富豪の屋敷

    には怪しげな人々ばかり住んでいるのだった。


    <お勧め星>☆☆☆半 少し説明不足なところもあるけれど、

    独特の雰囲気とストーリーの展開に引き込まれました。


    抑圧は憎悪を生む


    原作はアガサ・クリスティーの同名小説です。絶対に読んで

    いるはずなのに一つも記憶がなくて、かえってミステリーを

    楽しめた気がします。そして監督は「サラの鍵」(2010)

    「ダーク・プレイス」(2014)のジル・パケ=プランネール。

    「サラの鍵」は本当に本当に悲しくて辛くて終盤、遂に鍵を

    開けた時のサラの悲鳴が今でも耳に残っています。
    さて、大富豪アリステッド・レオニデスが綺麗にネイルされた

    指を持つ女性(だと思う)に注射を受けるシーンから始まる

    この映画は、まずこのネイルの人物が誰かを考えてしまいます。

    クリスティーの小説の犯人はだいたいが最も親しい人物で、妻が

    殺されれば夫、夫が殺されればその妻が犯人という事が多いです。

    この映画の題名のようにクリスティー自身もかなりねじれた性格?

    の持ち主だったようで、それについては
    「アガサ愛の失踪事件」(1979年)で独自の解釈が描かれて

    います。

     

    ねじれた家
    出典:IMDb

     

    そして突然私立探偵ヘイワードのもとに孫娘ソフィアが訪れ

    「家の中に犯人がいる。次の殺人が起きる前に探し出してほしい」と

    依頼をするわけです。なぜソフィアがヘイワードを訪ねたかというと、
    彼がカイロのイギリス大使館に駐在中にアッツアッツの恋人同士

    だったから。この理由は結構簡単だけれど、なぜに別れたのかが

    どうも説明不足です。映画を見ていくうちに、ヘイワードが

    レオニデスとCIAとの繋がりを調べるスパイ行為をさせられている

    ことに気づいたソフィアが一方的に彼をふったらしいとはわかります。

    この1人の外交官がスパイ任務を受け、そのためにソフィアを利

    用して何を調べようとしたのか十分にはわからない。まあそこは

    原作でしっかり書かれているのでしょう。

     

    ねじれた家
    出典:IMDb

     

    ヘイワードの父親はロンドン警視庁の警視総監だった人物であり、

    彼は事件が公になる前に秘密裏に事情聴取ができるという特別な

    身分でもあったのです。ふむふむ。
    到着した大豪邸に住んでいるのは


    イーディス(レオニデスの前妻の姉)

     

    ねじれた家

    出典:IMDb

     

    大貫禄のグレン・クローズが演じています。モグラを退治する

    ために銃をぶっ放すタイプの女性。


    フィリップ(レオニデスの長男)

     

    父親に可愛がられず、売れない脚本家
    その妻マグダ 酒に溺れ、女優として才能がないのにそれにしがみ

    ついている
    彼らの娘がソフィア、ユースタス(ひきこもり)、ジョセフィン

    (あちこちのぞき見、盗み聞きをしている)

     

    ねじれた家
    出典:IMDb

     

    ロジャー(レオニデスの次男)父親の仕事の一部を任せられた

    愛された子であるがかなりヒステリック
    その妻クレメンシー

     

    ねじれた家
    出典:IMDb

     

    そして若い後妻のブレンダ(ラスベガスのダンサーだった)

     

    ねじれた家
    出典:IMDb

     

    家庭教師ブラウン、メイド


    が登場人物です。まずブレンダが怪しいと思いますよね。

    ヘイワードが一人ずつ事情を聞いていくので、それぞれの個性が

    ちょっぴりわかります。またおませなジョセフィンはホームズと

    ワトソンのようにタッグを組んでジョセフィンが持っている情報を

    与えてくれると思いきや、さすがこの家の人物です。かなり

    思わせぶりな説明をしてはぐらかします。そしてみんな怪しく思えて

    くるのです。
    1日目に車が故障し、帰宅できなくなったヘイワードを囲んでの

    ディナーは、超絶楽しい(すごく皮肉をこめて)もので、こんな

    嫌な人たちとはいくら大豪邸でも一緒に暮らしたくないと思うはず。
    遺言書が開封されたもののそれには署名がなく、さらに新しい

    遺言書が出てきて、あれ?あの人が犯人じゃなかったんだという

    展開になります。ここからは怒涛の勢いでストーリーは進むのです。
    容疑者逮捕、新たな殺人...ラストのあっという展開は、予想で

    きませんでした。
    独特の雰囲気が包まれた映画で、原作を読みなおしたくなります。

     

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