タレンタイム〜優しい歌

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JUGEMテーマ:洋画

 

タレンタイム

出典:IMDb

 

「タレンタイム 優しい歌」

原題:TALENTIME

監督:ヤスミン・アフマド

2009年 マレーシア映画 115分

キャスト:マヘシュ・ジュガル・キショー

     パメラ・チョン

 

マレーシアのある高校で「タレンタイム」という歌や

演技を披露する7回目の会が開催されることになる。

予選を勝ち上がった生徒のうち、ハフィズは病気で

入院中の母親のために歌を作り、裕福な家庭のムルーは
送迎役のマヘシュに心を惹かれ、二胡を演奏する

カーホウは成績を抜かれたハフィズに妬みを抱くが...。


<お勧め星>☆☆☆☆☆ 文句なしの満点です。心の琴線を

くすぐる涙腺崩壊映画ですが、とても優しく心に染み入って

いきます。


苦しい時ほど人は輝く


マレーシアのある高校で「タレンタイム」という演芸会が

開催されることになります。それも第7回目という事で、

先生たちは7人の審査員、7人の決勝出場者などその開催に

喜ぶ姿が映ります。とてものどかです。

 

タレンタイム
出典:IMDb

 

この「タレンタイム」の予選風景はめちゃくちゃ楽しくて、

下手すぎる踊りを披露する者、音の外れた歌を歌う者、

ダサイ劇を演じる者、何を間違えたか絵を描き始める者、

ラップで雰囲気をぶち壊すものなど冒頭から大笑いの連続です。
その中でムルーという女子生徒はピアノが上手く素晴らしい

歌声を披露します。またハフィズは自作の曲をギターを

弾きながら歌い、これまた見事な出来栄えです。さらに二胡を

演奏するカーホウも美しい音色を響かせるのです。彼らが

この高校や家庭でどのように生活しているのかここから描かれて

いきます。

そうそうマヘシュはその決勝出場者の送迎バイク係になりますが、

乗せていくムルーの挨拶を無視するんですね。恥ずかしいから

なのか、礼儀知らずなのかと思っていると、実は彼は聴覚

障がい者であることを映画の中盤に知らされます。だから

家でも動きが遅かったのだとようやく気付かされるのです。
主要な人物が出そろいました。

 

タレンタイム
出典:IMDb

 

<マヘシュ>モンキーと呼ばれ、母親と姉と暮らすヒンドゥー教徒で、

母親の弟ガネーシャの結婚を控えているのです。
<ムルー>イギリス系のマレーシア人で、かなり裕福であり、

三姉妹の長女かつイスラム教徒です。

 

タレンタイム
出典:IMDb

 

<ハフィズ>母親が脳腫瘍で入院中のイスラム教徒で、成績は

抜群にいいらしい。
<カーホウ>富裕な家庭でありつつ、成績をハフィズに抜かれた

ことで父親から暴力を受けている。
このような人物があちこちで絡み合い物語は進んでいきます。

マヘシュの叔父ガネーシャが隣人のイスラム教徒に殺害されて

しまい、母親は悲嘆にくれます。ヒンドゥー教徒であるがゆえに

宗教的な禍根をかつてから抱いていた模様。それがマヘシュが

送迎係になった相手のムルーに恋心を抱いたことから問題は複雑に

なります。

 

タレンタイム

出典:IMDb

 

ムルーは裕福なイスラム教徒の家庭です。愛は国境を超える

かもしれませんが、宗教はなかなか超えられません。
ハフィズは成績が優秀過ぎるがゆえにカーホウの恨みを買い、

テストでズルをしたと先生に告げ口されてしまいます。しかし

先生がまことに人格者ばかりで、まずハフィズに再テストを

受けさせ、その能力を確認したうえで、カーホウに

「自分が思うほど優秀ではない」

と語るのです。そういうカーホウも父親から1番でないと暴行を

受ける身の上なのです。

「一番でないとだめなんですか?」はいだめです。
ムルーはちょっとイケメンのマヘシュを気に入るけれど、彼は

一向に挨拶を返してくれません。なんて無礼なんだろうと思って

いるとハフィズが「彼は聴覚障がいしゃなんだ」と聞かされます。
ムルーが言った言葉は1つも聞こえていなかったのです。
映画の中では、英語、マレー語、タミル語、中国語、さらには手話も

入り乱れ、字幕がなければ全く理解できないかもしれません。

しかしそれが国や宗教やそのほかの壁を越えた内容になっている

と思うのです。
マヘシュは姉のバウャニに

「彼女が幸せなら僕も幸せ。彼女が不幸なら僕も不幸。これは

どういう感情?」

と手話でたずねるのです。この辺りからもう涙腺が緩みっぱなしです。
ガネーシャの結婚を祝う日に隣人のイスラム教徒が葬儀を行っており、

それが原因で殺害されると、マヘシュの母親はイスラム教徒への

憎悪を深めます。
一方ムルーの家で働くメイドが中華系であることをムルーの母親の

友人はとても嫌うのです。そこに何か原因があったのかは不明です。

ただの偏見かもしれません。
時々幻想のような情景が出現し、それは脳腫瘍で入院中のハフィズの

母親のもとに車いすで訪れる男性だったり、マヘシュとムルーが

二人で楽しく語らっている前に現れるおむつ姿の赤ちゃんだったりと
何を示唆しているのか考えてしまいます。しかしそれらを全て

忘れさえるほど素晴らしいのが、ムルーのピアノの音色と歌声で

あり、ハフィズのギターに弾き語りであり、カーホウの二胡の音色です。
ラスト付近は見ている側がいろいろ妄想する内容で、それでも人の

心の優しさが強く実感できるものなっています。
思い出しても泣けます。すごくいい映画です。

 

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