英雄は嘘がお好き

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JUGEMテーマ:コメディ映画全般

 

英雄は嘘がお好き

出典:IMDb

 

「英雄は嘘がお好き」

原題:Leretur du heros/Return of the Hero

監督:ローラン・ディラール

2018年 フランス=ベルギー映画 91分

キャスト:ジャン・デュジャルダン

     メラニー・ロラン

     ノエミ・メルラン

 

1809年、ブルゴーニュ。裕福な家庭の次女ポリーヌの

もとにヌヴィル大尉がプロポーズに訪れる。大喜びで受諾

するポリーヌだったが、同時に大尉にオーストリアへの出征

命令が下るのだった。彼は毎日手紙を書くと言い残して戦地

に向かうが、手紙は一通も届かず、病に伏した妹のために

姉エリザベットが戦地での手紙を代筆し始める。そして彼の

戦死を示唆して手紙を終えるが、3年後、なんとヌヴィルが

脱走兵として町に戻ってきたのを見つけてしまう..。


<お勧め星>☆☆☆ とても軽いコメディなのと衣装や調度品が

豪華なので目を楽しませてくれます。


人は見た目に騙される


女性のドレスのウエストを締め上げるシーンと男性が髭を整えて

もらい身支度をしていくシーンが同時に映りながら映画は始まり

ます。1809年、ブルゴーニュ。裕福な家の次女ポリーヌは

ヌヴィル大尉のプロポーズを待っているのです。ヌヴィル大尉が

結構年齢がいっているのとどうも胡散臭い雰囲気なのは気のせい

でしょうか。それでも馬に乗って登場したヌヴィルはスマートに

プロポーズをし、ポリーヌは二つ返事で了解するのです。

しかし運命は二人を切り裂きます。(それほど悲痛には感じられない)

報せを持った男が現れ、ヌヴィルはオーストリアへ出征する

ことになります。

この戦争はフランスがイギリス、オーストリア・ハプスブルク、

ロシアなどを引き込んだ第三次対仏大同盟と戦った戦役であり、

オーストリア軍には完勝しているので、歴史通りであれば、

ヌヴィルは帰って来ていいはずなのです。さらに毎日手紙を出すと

言った言葉は一向に守られず、ポリーヌは遂に心労で肺炎を

起こしてしまいます。ここで姉ちゃん、エリザベットは、ヌヴィルに

なりすまし、戦地での報告をする手紙を書き始めます。
最初はソフトな内容だったのに、その手紙でみるみる元気になって

いく妹にために、ちょっとばかり、いやかなり話を盛ってしまいます。

なんでも200人に対し1人で戦ったとか、虎をねじ伏せ、戦地で

飼い始めたとか、鉱山を持ち裕福に生活しているとか...。

これはもういけないと気づき、エリザベットは手紙で彼がほぼ

戦死したであろう内容を書き、それで最後にするのです。ちょうど

ポリーヌに手ごろな相手ニコラが現れたのもいい具合。
そして時は過ぎ1812年、お日様がさんさんと輝く町へ買い物に

出かけたエリザベットは、馬車から放り出されるように下りる

一人の浮浪者を見つけるのです。あれ?どこかで見たような、

ぎょぎょぎょ!
そうなんです。ヌヴィルがぼろぼろの服装で髪も髭も伸び放題の姿で

歩いているのです。見つからないようにしているのに見つかって

しまったエリザベットは、彼に金をせびられます。そこで彼女は
「あなたは英雄として死んでこんな立派な墓もある。だから消えて

ちょうだい」と語るわけです。もちろん自分が手紙を代筆していた

ことも話します。これで話が終わるかと思ったら、ヌヴィル、やはり
胡散臭い男でした。

 

英雄は嘘がお好き

出典:IMDb

 

翌日、きれいに着飾ってボーグラン家を訪問し、驚く両親や妹夫婦

などに対し、戦地でのホラ話を聞かせます。戦争をしている時代とは

いえ、実際の戦地の状況など全く知らない人々にとっては興味深い

ものばかりで、そこに疑いの気持ちが入り込むすきはありません。

 

英雄は嘘がお好き

出典:IMDb

 

でもやばいんですよ、エリザベット的には。しかし彼を追い払うと、

彼女のインチキ手紙がバレてしまうし、できればひっそりこの場を

去ってほしいヌヴィルは、ますます盛った冒険話を始め、遂には

ポリーヌに触手を伸ばそうとするんです。

 

英雄は嘘がお好き

出典:IMDb

 

このポリーヌがこれまたオツムが弱いのか夫も子供もいるのに野獣の

ような活躍をしたという触れ込みのヌヴィルを誘うんですね。

 

英雄は嘘がお好き

出典:IMDb

 

はい、この時に止めようとしたエリザベットは池に2回も落と

されます。ここはかなりかわいそう。
エリザベットは激おこで、ニコラにヌヴィルへ送ったポリーヌの

手紙を見せて、彼らを決闘させようと画策します。
「わたしが彼の頭を撃ち抜くのを楽しみにしておくれ」
いや、ニコラは庭でりんごをバンバン撃ち抜いてますけど。

どうやら銃の名手のようですね。この決闘のシーンでは、銃選びを

する姿やできるだけ遠くに離れて行こうとするヌヴィルがもう

滑稽でたまりません。
その一方で欲深い人たちを利用して架空の鉱山の投資話を進めて

いるのですから、なんならここで頭をずどんと撃ち抜かれると

よかったですね。それでもポリーヌが止めに入り、ニコラへの不満を

ぶつけた時の対処法を教えるのがヌヴィルで、やはりだてに女遊びを

繰り返していないのが分かります。
ところがヌヴィルはさらに欲深く、エリザベットに求婚までするの

です。もはやすべて話すしかないと決めて洗いざらい語った彼女の

言葉を誰も信用しません。こうなったら近くで演習をしている本物の

将軍をお連れするしかない、ということで彼女が将軍を連れてきます。

この時のヌヴィルは、まさに借りてきた猫状態で、しどろもどろです。

そしてオーストリアでの200人対1人の戦いについて
聞かれると「走って逃げた」と答えるのです。

は?走って?天性の詐欺師は運にも恵まれるのでしょう。ちょうど

コサック襲撃に備えるために将軍が立ち去ることになります。
そして本当にこの屋敷にコサック団が襲撃に来るのです。

コサックってあの例のダンスをする人たちくらいの知識しかないので

少し調べると、19世紀ロシアでは、国境警備や治安維持などを

担う階級の1つになっており、税金免除と引き換えに兵役の義務が

あったようです。それがロシア革命で廃軍の運命をたどります。
そのコサックが大集団で接近してくると一旦は逃げようとした

ヌヴィルが、銃を持って彼らと対峙するんですね。銃にいちいち弾を

込めるのものろい。そして全く当たりません。どんどん近づくコサックと

たった一人で立ち向かうヌヴィル。しかしやはり詐欺師には運が

あるんです。先ほどの将軍の部隊が大砲でコサックをばたばた倒して

いきます。
そして晴れてヌヴィルはエリザベットと結婚式を挙げるのですが、

エリザベットも結構なズルであり、架空の投資話の取り分を請求する

始末。なんか似た者同士なんですよ。今頃気づいたのか。
ラストはまた一から始まるんだろうなあという感じで、軽い極めて

軽いコメディ映画でした。ただヌヴィルが将軍の前で語った

オーストリア戦での状況は、おそらく本当のことで、その時だけ

エリザベット役のメラニー・ロランの瞳が悲し気に光って見えたのは

気のせいでしょうか。

 

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