ボーダー 二つの世界

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JUGEMテーマ:コメディ映画全般

 

ボーダー

出典:IMDb

 

「ボーダー 二つの世界」

原題:Grans/BORDER

監督:アリ・アッパシ

原作 脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

2018年 スウェーデン=デンマーク映画 110分 

R15+

キャスト:エヴァ・メランデル

     エーロ・ミロノフ

 

スウェーデンの空港警備員であるティーナは生まれつき

嗅覚が鋭く、旅行客の持ち込み荷物に不法な物が入って

いることを素早く嗅ぎつけることができる。しかし彼女の

生まれ持った容姿が普通と異なっていたため、山奥に恋人

のローランドとひっそり暮らしているのだった。しかし

ある時旅行者の一人で不審な臭いを漂わせるヴォーレを

呼び止めるが、なぜか彼女は彼に心を惹かれてしまう...。


<お勧め星>☆☆☆☆ 北欧映画特有の静かでそして残酷な

雰囲気を漂わせる内容です。


復讐か同化か


原作と脚本は「ぼくのエリ 200歳の少女」(2008)

(この邦題はほぼネタバレするという酷いもの)の

ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストです。2010年に

「モールス」という題名でハリウッドでリメイクされました。

しかしオリジナルの北欧の寒々しい雰囲気かつその中で自然の

美しさを体感するというものには到底及ばず、クロエちゃんが

頑張って演じてくれた主役も、やはりイメージが異なるなあと

いう感じでした。

もちろん「モールス」単体で見ればそれなりに印象に残る

内容です。だってまさかのまさかですから...。

 

ボーダー
出典:IMDb

 

さて今作はまず主人このティーナの容貌や体型が目を引きます。

それはすぐに登場するヴォーレも同じですが、どちらも毎日

4時間かけて特撮メイクを施したとのこと。ちなみに本人のものは

目の玉と唇だけだそうです。ということはあの薄汚れた歯も

メイクでできたわけか。またティーナ役のエヴァ・メランデルは

この役のために18kg体重を増やしたそうです。

 

ボーダー

出典:IMDb

 

実際はこのような美人さんなので役者根性はシャーリーズ・セロン

やクリスチャン・ベイル並みということかしら。
スウェーデンの空港警備員として働くティーナは、通り過ぎる

乗客の臭いで、違法なものの持ち込みをかぎ取る特殊な能力が

あるのです。何かがあると、鼻をぴくぴく動かす様は犬や猫の

ような動物の動きに似ており、この特殊な能力はなぜに備わって

いるのかまず不思議に感じます。
そして森の奥深くの自宅に戻ると、恋人らしき男ローランドがおり、

彼と二人で静かに生活しています。いやローランドがドッグショー

に出すために飼っている犬がティーナに吠える、吠える。さらに
彼はティーナの家に居候しているわけですが、恋人といえる存在では

ないみたい。
ティーナが裸足になって一人森の中に入って行くと、まるで森の

住人のように自由に動き回ることができるし、小動物とも話すことが

できるのです。空港ではその容姿ゆえに人に侮辱的な言葉を投げつけ

られる彼女も森の中では対等に扱ってもらえていることを実感します。

逆にここに普通の人間が来たら、道に迷うし、動物がどこから

飛び出してくるかもわからず、ただ怯えるだけかもしれません。
そしてティーナは空港で上等な身なりの男性がスマホのケースの中に

児童ポルノ映像のSDカードを隠し持っていることを突き止めます。

警察アグネータの「どうしてわかったの?」という問いに対し、
「羞恥、罪悪、怒りなどの感情がすべて臭いとして感じ取れる」と

ティーナは語ります。
ティーナには父親がいて、彼は軽い認知症を患い、今は施設に入所

していますが、その父親はローランドのことを好んでいない様子。

ああ、どう見てもあれはティーナを利用しているだけだものね。

 

ボーダー
出典:IMDb

 

一方、フェリー内のブッフェでサーモンを一人占めし、それを

手で食べる男ヴォーレは、空港でティーナに呼び止められます。

いかにも怪しいけれど、彼の所持品に怪しいものはなく、さらに

彼が不思議なからだの持ち主であることもわかってしまうのです。
それは置いといて、ティーナはこのヴォーレになぜか親近感を

抱くのですよ。はっきり言って見た目がくりそつです。

薄汚れた歯や、垢が入っている爪まで同じなんです。ぴぴぴーん。
あちこちを旅しているというヴォーレにティーナは自宅の離れを

貸すことにするんです。「聞いてないよ」と驚くローランドを

ど無視し、なぜか二人はなんとなくいいムードになります。

幼虫を食べるヴォーレに「そんなものを食べてはいけない」と

ティーナが言うと、「誰が決めた?」との答え。確かに今私たちが

食べている物は誰が「食べることができる物」と決めたのでしょう。

だいたいピーマンなんてちっとも美味しくないものを初めて食した

人は誰だったのかしら。(個人の好みです)
ローランドがドッグショーで家を長く空けた時、突然雷が鳴り稲光が

走り、大雨が降ります。ティーナとヴォーレは異常に怖がるのです。

その前にヴォーレは深夜森の中で大そう苦しんで何かを出して

いたような...。
この雷の後二人で森に出かけると、それはもう自然と一体化した

動物のようであり、そこで起きた出来事は驚くべきことなのです。

しかしボヤボヤで全く分かりません。きっとああで、こうなんだろう。
児童ポルノ事件との関係は、虐げられた者たちが虐げた者たちへの

復讐であるとわかると、ティーナの苦悩は深まるばかりです。

「人間は自分のために他を利用する寄生動物」
どの心が良心なんだろうかと最後まで悩みますが、他者を苦しめたり

悲しませてまでも復讐し続けることに意味があるとは思えません。

しかしそれは立場が逆の場合そう言い切れるかどうか自信がないなあ。

 

 

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