黒い司法 0%からの奇跡

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JUGEMテーマ:洋画

 

黒い司法

出典:IMDb

 

「黒い司法 0%からの奇跡」

原題:Just Mercy

監督:デスティン・ダニエル・クレットン

2019年 アメリカ映画 137分

キャスト:マイケル・B・ジョーダン

     ジェイミー・フォックス

     ブリー・ラーソン

     ティム・ブレイク・ネルソン

 

1987年ジョニー・Dは突然警官たちに車を停止

させられ、殺人罪で逮捕される。全く身に覚えのない

罪であったが、彼は死刑判決を受け死刑囚専用の

刑務所送りとなる。一方デラウェア州在住の新米弁護士

ブライアンは、十分な弁護を受けられない人たちのために

アラバマ州で、弁護活動を開始する。しかしそこでは確固

たる証拠や取り調べも行われないまま、死刑判決を受けた

黒人が多数存在しているのだった。


<お勧め星>☆☆☆☆ 舞台は1987年の出来事。この

時代から少しは前進したのでしょうか。


絶望は正義の敵


1987年、アラバマ州、モンロービルで木を伐採する男が

映ります。おお、この人は

「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012)では黒人奴隷を演じ、

「ホワイトハウス・ダウン」(2013)では黒人大統領を演じ、

さらに「ベイビー・ドライバー」(2017)では凶悪な強盗役

を演じたヘイミー・フォックスです。

彼が帰宅を急ぐと、前にパトカーが並んで行く手を阻むのです。
「何か問題でもありますか」
ここで反抗的な態度や武器を持っているようなそぶりを見せた

だけでも射殺される恐れがあるので、彼は大そう丁寧に接します。

これに対し、白人警官の横柄な態度ときたらありません。

アラバマ州は公民運動発祥の地でありながら、アメリカ南部に

位置し、黒人への差別が大きく残っていた時代なのです。

そもそもなぜ車を止められたのかわからなかったジョニー・D

なのに、罪状は3年前に殺害された白人女性の真犯人ということで、

終身刑から死刑へと刑が重くなってしまいます。費用をかけた

雇った弁護人は何の役も立たず、結局彼は死刑囚専用刑務所に

収監されてしまうのです。

 

黒い司法
出典:IMDb

 

そんな時北部デラウェア州でロースクールを卒業した黒人弁護士

ブライアン・スティーブンソンが、アラバマ州へやって来ます。

ブライアン役は「フルートベール駅で」(2013)
のマイケル・B・ジョーダン。あの映画は救いようがなかった。
彼は希望に燃えて、貧しく正当な弁護が受けられない人達のために
役に立とうと考えてきたのです。

 

黒い司法

出典:IMDb

 

ブリー・ラーソン演じるエバなどと小さな事務所を開きますが、

アラバマという土地で、黒人を弁護することへの反発は白人側

からものすごい圧力を受けます。
ブリー・ラーソンは「ショート・ターム」(2013)

「ルーム」(2015)など問題作に出演し、個性的な役柄を

見事に演じていました。彼女について印象的なのは、

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2017)で

ケイシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞を受賞した

プレゼンテーターとして普通はするべき拍手やハグを一切しなかった

姿で、彼女がケイシーが過去に起こしていたセクハラによって

彼を酷く軽蔑していることが伺えました。そんな意志の強さは

今回の映画内の演技でも存分に発揮されています。
ブライアンはまずアラバマ州刑務所の死刑囚に面会に行くのですが、

そこでの白人職員の態度の驚かされます。まるで犯罪者のように

全裸にされて衣服のチェックやボディチェックを受けるのです。

これは白人弁護士なら絶対にされないことだし、彼が暮らして

いたアメリカ北部の町でもあり得ないことなのです。そして一人

の男ジョニー・Dという殺人容疑の死刑囚と出会います。

彼の主張を聞くとどう見ても不当逮捕だし、審理すらろくにされて

おらず、物的証拠はなく2人の目撃証言のみで死刑判決を受けて

います。さらにその証言者もどうやら司法取引を餌に証言した

らしい。彼はそこから1つ1つ調べなおしていくのです。しかし

町の検事長や保安官は白人で、全く非協力的だし、住民も遺族の

気持ちを考えて一切話をしません。つまり犯人が捕まった=町は安全、

という保証があればいいという考えで一致しているのです。それが

真犯人であることは大きな意味を持たず、「犯人」が逮捕されれば

それでいいのです。
ブライアンはエバたちと必死で情報を集め、事情聴取に内容を開示

させます。すると明らかにジョニー・Dが「無実」であることばかり

出てくるんですね。しかし警察はあれこれ妨害工作をしてきます。

さらに再審請求裁判では、最初の証言を採用するという、全く

ありえない判断が下されるのです。これはモンロー郡という田舎の

郡内の裁判所の決定で、つまりは出来レース。最初から異論を

認めようという姿勢はなかったわけです。その間に、ジョニー・Dの

隣の房にいたベトナム帰還兵でPTSDを患う男性が処刑されます。

ジョニー・Dもブライアンも絶望の淵に立たされるのです。また

裁判所の判断に反抗して息子は逮捕されてします。
結局ブライアンは、群外にある州最高裁に再審を申し立てることに

するのです。かつマスメディアを活用します。

こういう時こそマスメディアの力を借りたい。

余計なスキャンダルは報じなくてもいい。
最後はある人物の良心によって彼らが救われるわけです。ここから

ブライアンとエバは多くの冤罪死刑囚を救っていったとのこと。

それにしてもアメリカの冤罪率の高さに驚くばかりです。
複雑な事情が絡み合っていると思いますが、肌の色が違えども公平

に扱われることこそ、多民族国家のあるべき姿なんだと思っています。

「恐怖」「「力」で支配することは「怒り」しか生まないのです。

 

 

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