「サンシャイン・クリーニング」
原題:sunshine cleaning
監督:クリスティン・ジェフズ
2009年 アメリカ映画 92分
キャスト:エイミー・アダムス
エミリー・ブラント
アラン・アーキン
ジェイソン・スペヴァック
クリフトン・コリンズ・ジュニア
ローズとノラ姉妹は、仕事にも私生活にもさえない日々を送っている。ある日
ローズの息子オスカーが小学校を退学になり、私立学校入学のため学費が
必要になる。そこでノラも誘って自殺や犯罪現場の清掃の仕事を始めるのだった。
ローズはハイスクール時代はチアリーダーを務め、彼氏はアメフト選手という華やかな
生活を送っていたのに、30代半ばの今は、シングルマザーでハウスクリーニングの仕事
をしている。そして彼女の息子オスカーは、学校で問題ばかり起こしている。また、彼女は
元恋人マックと不倫関係を続けているのだ。ローズ役は「ダウト あるカトリック学校で」
(2008)のエイミー・アダムス。
キュートという言葉がぴったりの女優さんです。
そして彼女の妹ノラはウエイトレスの仕事をクビになり、今だに自立できず、父親と暮らしている。
ノラ役は「アジャストメント」(2011)でマット・デイモンの最愛の人を演じたエミリー・ブラントです。
「わたしはパワフル。わたしは強い。頑張れる。」と自分を奮い立たせ、毎日を必死で生きている
ローズの元へ、オスカーの学校から呼び出しがあるのです。今回は『何でもなめる』。学校から
薬物治療を勧められ、オスカーは退学するのです。さて次の私立学校に入れるためにはお金
が必要。それには今の仕事のお給料では到底無理。ということで不倫相手で刑事のマックに
相談し、犯罪や自殺現場の後片付けの仕事を始めるのです。嫌がるノラももちろん誘って。
「リトル・ミス・サンシャイン」のプロデュースチームが手がけただけあって、人生の落ちこぼれ組
を認識しつつ、いや自分は違うと前向きに生き、しかしやはり実情を目の当たりにして、くじけそう
になってしまう。そんな家族の心の葛藤がうまく描かれています。
おじいちゃんもローズもノラもオスカーも、みんなレールから外れた生活を送っているけれど
常に新しい道を見つけ、方向転換していく姿は最高です!そして何より家族がそれぞれの良さを
認めているのです。
ノラの失敗で仲違いした姉妹が、再び心のつながりを取り戻していく。その姿は見ていて心が
温まるものでした。ベビーシャワーのパーティーに集まった金持ちの同級生達が、全然イケてなく
オツムも大してよくなさそうに見えるのは、日本でもよくあるパターンだな、と実感しました。
人生はそんなもんですね。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆☆☆
今日は爽やかな秋晴れ。何かの小鳥が鳴いている。