「タイタンの逆襲」
原題:wrath of the Titans
監督:ジョナサン・リーベスマン
2012年 アメリカ映画 99分
キャスト:サム・ワーシントン
ロザムンド・パイク
ビル・ナイ
リーアム・ニーソン
エドガー・ラミレス
トビー・ケベル
ゼウスの息子で半神のペルセウスは、怪物クラーケンを倒した後、
息子ヘレイオスと共に漁師として暮らしている。ところがゼウスが
息子アレスとゼウスの弟ハデスに裏切られ、冥界に囚われの身と
なってしまう。そしてかつて地中に閉じ込めた巨神クロノスは、ゼウス
のエネルギーを得て、勢力を取り戻していくのだった。
監督は前作「タイタンの戦い」(2010)と異なり、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」
(2011)のジョナサン・リーベスマンです。う〜ん、何気に不安を抱えつつ、とり
あえず鑑賞。
前作をすっかり忘れていたので、ストーリーやら人物像やらがわかりづらかった
のですが、一言で言ってしまうと、ゼウス一族の争いに、人間が巻き込まれたという
ことです。
前作では堕落した人間社会を嘆いていた神々が、今度は人間からの崇拝を
得られなくなり、その力の衰えによって、裏切りが起こり、遂には、かつて協力
して地中に閉じ込めた巨神クロノス(これがゼウスの父親)を蘇らせて、再び
世界を支配しようと考える邪悪な者が現れるのです。
裏切り者は、ゼウスの息子で軍神であるアデス。彼はゼウスがペルセウスばかり
寵愛することをねたみ、かつて冥界に追放されたゼウスの弟、つまり彼にとっては
叔父にあたるハデスと手を組みます。ハデス役のビル・ナイは存在感があります。
さらにゼウス役のリーアム・ニーソンは、顔も声もとっても素敵です。
そんな争いをしている間に、地上では、キメラなんていうめっちゃ動きが速く、火を
吹く怪物が現れ人々を襲います。対するペルセウスが強いのなんのって!たった
一人でやっつけてしまいます。さすが半神!
そしてアンドロメダ女王とポセイドンの息子で同じく半神のアゲリールと共に、
クロノスの元へ向かうのです。そこの場所を聞き出すために立ち寄ったケール島での
一つ目の巨人はなかなか個性ある映像でした。
ばかでかいのになぜか憎めない。
へパイストスが設計、建築したタルタロスという地獄の壁も、迫力ある映像で
3Dで見たらきっともっとすごかったんだろうなあ、と実感します。
だけどそんな戦いとアクションの連続は途中で飽きてくるんですよね。様々な
怪物に対し、矢を放ち、火の玉を飛ばしてもどんどん人間は倒されていく。
全然勝つとは思えない勝負なのに、なぜか負けないんです。そもそも半神
ペルセウスが強すぎるんですよ。心が入り込めるストーリーはなく、映像だけが
派手に進むばかりです。サム・ワーシントンのルックスもいまいちだし、逆にアゲリール役のトビー・ケベルの
個性ある表情の方が際立っていました。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆☆
明日から9月です。学校が始まるからちょっとお店も静かになるな。