「血と銃 brotherhood」
原題:brotherhood
監督:ウィル・キャノン
2010年 アメリカ映画 76分
キャスト:ジョン・フォスター
トレヴァー・モーガン
アーレン・エスカーペタ
ルー・テイラー・プッチ
社交クラブ、シグマ・ゼータ・キーの入会儀式として、アダムとケヴィンは
コンビニ強盗をするように指示される。実は強盗する直前にネタ晴らしを
するはずだったのだが、アダムの次に行動を起こしたケヴィンが、手違い
から本当に強盗を実行し、逆に店員に撃たれてしまう。そこから彼らの
計画が狂い始めるのだった。
白人の金持ちの若者のトロさというか、社会性のなさというか、甘ったれた
姿がとても上手に描かれています。
「よく考えろ。考えて行動しろ。」
とリーダー格のフランクが、全てを仕切るも、そういうアンタがアホだから
こんな計画を思いついたんだろうが、と考えちゃう。
さて、ストーリーは、名門社交クラブ、シグマ・ゼータ・キーの入会パーティー
から始まります。とりあえず、太った女子を何分でその気にさせるか、なんて
くだらないゲームをし、パンツ一丁になっている男をそのまま車のトランクに
突っ込みます。
「この酒を全部飲めよ!そしたら出してやる。」
あのう、忘れないでくださいね。彼が入っていることを。
一方、ケヴィンとアダムは、入会儀式として、クラブの設立年度に合わせて
19ドル10セントをコンビニから強盗するように指示されます。
「ボク、できないよ。」ブルブル。
これには裏があって、先回りした先輩が店の影で金を渡すという、まあちょっと
趣味の悪い肝試しだったのです。ところが、無事に金を受け取ったアダムが
意気揚々と引き揚げてきて、次はケヴィンの番では、なんと先輩は、違う店に
隠れていたのです。ケヴィン君本当に強盗に入っちゃったよ!そして店員の
反撃をくらい、ケヴィンは銃で撃たれてしまうのです。
「ボク、死んじゃうのかな。」
病院へ行くことを主張するアダムにフランクは
「病院へは連れて行けない。刑務所に行きたくないだろう?」
と言い、とりあえず、彼をクラブのある邸に運び込むのです。ここから坂道を
転がり落ちる石ころのように、歯車が狂い始めます。
コンビニの防犯カメラのテープを取りに行く→テープは元々入っていなかった
→店員はアダムの高校の同級生マイク→口止めするために連れ帰る。
さらに医学生ビーンを治療のために呼ぶ→手に負えない→本当の医師を呼ぶ
→家の前でケヴィンの姉の車と衝突事故を起こし脳震盪になる。
もう、ここまでくると笑えるぐらいに不運が重なるのです。
黒人、女性に対する差別的な態度は、しばしば嫌悪感を抱かせましたが、それ
ゆえに彼らの特権意識、そしてそれに基づく幼稚な発想にはあきれるばかりでした。
「〜したら〜してくれるか?」
この思考回路って、自分では何も決められないってことよね。
「盗んだ金は返せばいいんだ。」
は〜?盗んだ行為そのものが罪ですよね。そんなこともわからないで大人になって
行くんだったら、世も末。恥ずかしいったらありゃしない。
短い映画なので特にテンポよく見られました。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆☆
グロ星 ☆
ハラハラ星 ☆☆
エロエロ星
ダルダル星
カーブスで80歳の女性がものすごく柔らかい体を披露。でも見ないふりをした(^_-)