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- 2023.01.12 Thursday
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「アウトロー」
原題:Jack Reacher
監督:クリストファー・マッカリー
原作:リー・チャイルド 「One Shot」
2012年 アメリカ映画 130分
キャスト:トム・クルーズ
ロザムンド・パイク
リチャード・ジェンキンス
ベルナー・ヘルツォーク
5人の民間人が突然射殺され、指紋などの証拠から、ジェームズ・バー
という男が逮捕される。彼は「ジャック・リーチャーを呼べ」というメモを
残した後、囚人に襲われ、昏睡状態に陥ってしまう。そして時をおかずして
ジャック本人が現れるのだった。
「ミッション:インポシブル ゴーストプロトコル」(2011)で、ちょっとだけ
トム・クルーズを見直したわたしは、この映画を劇場で見ようか迷った
あげく、DVD待ちにしました。でもそれで正解でした。
まず邦題の「アウトロー」が映画自体を表していません。原題の「ジャック・リーチャー」
は、原作の主人公の名前ですが、彼のアウトローぶりのバックグラウンドが一切
わからないのです。
オープニング、スナイパーによって狙撃される人々が映ります。空の薬きょうと車に
踏みつぶされたコーンが目に入り、スナイパーが始めに車を停める時に駐車料金
を入れる指が大写しになっていることから、ここに何か仕掛けがあると気づきます。
そしてすぐに犯人がジェームズ・バーと断定され逮捕。彼は取り調べに「ジャック・
リーチャーを呼べ」と紙に書いて黙秘するのです。原作はシリーズの9作目の話
なので、そこまでにジャックがなぜ軍隊を辞めて流れ者になったのか、そして
ジェームズとの関わりも細かく書かれていたと思うのですが、そこは一切描かれず
「奴を葬り去るために来た」
と突然現れるジャック。かなり違和感があります。トム・クルーズ好きなら、キャー
と思うけれど、そうでないと、何で来たの?この人何者?疑問は尽きません。
またジェームズが護送車の中で囚人に襲われ、昏睡状態に陥っており、死刑判決
が確実視されているのです。その男に対し、地方検事の娘ヘレンは弁護を引き受け
ます。ヘレン役は「タイタンの逆襲」(2011)でアンドロメダを演じたロザムンド・パイク。
かなりの巨乳です。
この人の正義感もどうもとってつけたようで、なんでそこまで正義に燃えるのか
理解しづらいです。検事をしている父との確執があるようですが、そこも深くは
わかりません。それとハードボイルド作品なのでラブアフェアは全く存在しない
わけですよ。せめてものサービスが彼女の胸が大きく開いたファッションかしら。
事件の真相は二転三転し、どんどん死人が増えていくのに、ジャックはちょっと
悲しそうな顔をするだけで
「俺はアウトローさ。自分の身は自分で守る」
的にすぐに忘れちゃう。それがジャックの甘い瞳と全く似合わないんです。もちろん
ジャックの素手での格闘、カーアクションはしばしば登場します。
敵のアウディと派手なカーチェイスを繰り広げるのは、真っ赤なシボレー・シェベルSS。
どんなにぶつかっても発砲されても全然パンクしません。エンジン音はいい音
を出しています。
ヘレンの愛車メルセデスC250CDIはとても素敵な車なのに、ジャックのせいで
ぼっこぼこ。もうぼっこぼこなのです。
そして肝心の事件の真相がわかり、敵地に乗り込んで、さあケリをつけるぞ!と
思ったら、なぜにタイマン?今までちゃちゃと射殺してきたのに、相手の頭に銃を
突きつけた途端、自分の銃を捨てるのです。はあ?だからきれいなお顔に傷が
できちゃったでしょう?
トムのカリスマ性に魅了されている人たちには楽しい映画だったと思います。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆
グロ星
ハラハラ星 ☆
エロエロ星
ダルダル星