「ダイ・ハード ラスト・デイ」
原題:A Good Day to Die Hard
監督:ジョン・ムーア
2013年 アメリカ映画 98分 PG12
キャスト:ブルース・ウィルス
ジェイ・コートニー
セバスチャン・コッホ
ラシャ・ブコビッチ
長年音信不通だった息子ジャックが、ロシア警察に逮捕されている
ことを知ったジョンは、休暇を利用してロシアへ向かう。ところが
ジャックが入廷した裁判所で大爆発が起こり、彼はユーリという
被告を連れて逃亡を図る。そしてジョンとばったり出くわすのだった。
アメリカ本土ではシリーズ最低の作品と評価されたようですが、海外向けでは
興行的に成功したとのこと。キャッチコピーの「運の悪さは、遺伝する」の意味が
最後までしっくりこないのはなぜ?それはロシアへ向かったのはジョンの意志で
あり、自ら危険に飛び込んでいったという点でしょうか。
ストーリーは、長年所在さえわからなかった息子ジャックが、なんとロシアにいて
さらに現地の警察に逮捕されていることを知ったジョンが、すっかり仲直りした
娘に見送られてロシアヘ向かうところから始まります。
一方、ジャックは何やら取引を持ちかけ、ユーリ・コマロフという政治犯に不利な
証言をするということで、裁判所へと護送されるのです。そこでばったり出くわす
ツルピカおやじ。そんなことを驚く間もなく裁判所で大爆発が起こり、その中から
ジャックがユーリを連れて逃げ出してくるのです。
「お〜い。オレだよ。なにやってんだー?」
とばかりに限りなく能天気なオヤジが行く手を邪魔するものだから、ジャックは
追手から逃れるために、派手なカーアクションを繰り広げます。ジョンも理解した
のかどうか知らないけれど、同じようにカーチェイスに参加。小型のバンVS装甲車
+ジョンが盗み続ける一般人の車は、ロシアの街を無茶苦茶に壊していきます。
何とロケット砲まで発射するんです。あのう、ロシアでは、市民は車を奪われても
銃で撃たれても、愛車の上を他人の車が走って行っても「Sorry」と言えば許され
るんですかね。まあこのバカオヤジの姿にイライラしながら見ていると、最終的に行きついた先が
なんとチェルノブイリです。他の人々が防護服にガスマスク姿で行動しているのに
バカ親子は防弾チョッキだけで入っていきます。そしてウランだらけの場所で
手りゅう弾を爆破させたり、銃を乱射するんです。放射能中和剤なんてものを
使うところも作り手の甘さが出ています。そんなものが存在したら、人々はこんなに
苦しまないんです!アメリカでもスリーマイル島事故があったのに、放射能に対する
意識が希薄すぎ。
このバカ親子は雨水プールに飛び込んでも
「少し毛が抜けるくらいで平気さ。雨水は平気なんだ。」
と言ってのける始末です。そりゃブルースはもう生えてこないだろうからいいでしょう
けどね。
そうそう息子ジャック役のジェイ・コートニーはTVドラマ「スパルタカス」で主人公の
親友ウァロ役でしたね。
全然雰囲気が違っていたけれど、マッチョさだけは健在ですね。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆
グロ星
ハラハラ星 ☆
エロエロ星
ダルダル星 ☆
こんなつまらん映画を映画館で見なくてよかった。