スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2023.01.12 Thursday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    DEAR WENDY ディア・ウェンディ

    5
    JUGEMテーマ:洋画

    dear wendy

    「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」
    原題:DEAR WENDY
    2005年 デンマーク=フランス=ドイツ=アメリカ映画
    105分 PG-12
    監督:トマス・ヴィンターベア
    キャスト:ジェイミー・ベル
         ビル・プルマン
         マイケル・アンガラノ
         クリス・オーウェン
         アリソン・ピル

    アメリカ島南部の田舎町に住むディックは、強い男の証
    である炭鉱夫になれず、スーパーの店員として働いている。
    ある時彼はトイガンと思っていた銃が本物であると知り
    それを持つ自分に自信を持ち始めるのだった。

    <お勧め星>☆☆☆ 音楽がいいですね。ストーリーや
    登場人物には感情移入できない部分もありますが、雰囲気
    がとてもいい映画です。


    脚本は「ドッグヴィル」(2003)のラース・フォン・トリアー。
    床に白い線を引き、説明の文字を書いただけの舞台劇のような
    えいがでした。それで「非寛容」を描き、続編「マンダレイ」
    (2005)で奴隷制度を描きましたが、三部作目は無期限
    延期となっています。その間に「アンチクライスト」(2009)、
    「メランコリア」(2011)などを監督、脚本し、個人的
    には全然好きでない映画ばかり撮っています。
    さて、映画では、小さな炭鉱町のスーパーで働くディックが
    たった一つの銃を持っただけで、自信を身につけて行く姿が
    映ります。ディック役はまだ可愛いジェイミー・ベル。


    dear wendy

    彼は炭鉱夫の父に同じ仕事を勧められたのですが、繊細でその
    仕事ができず、家政婦クララベルの勧めでサロマンの店で働き
    始めるのです。サロマンはいつも店に強盗が入るのではないか
    と怯えています。
    この町での男性の証である炭鉱夫になれなかったことは、彼に
    劣等感を植え付け、内気にし、友人もできないのです。ところが
    ある時、大嫌いな従兄の誕生日プレゼントのつもりで買ったトイガン
    を、同僚スティヴィーが「本物」である、と言ったことから
    彼は急にこの銃が愛しく思えてくるのです。実はスティヴィーは
    ガンマニアで、それも年代ものを持っている。2人は意気投合し、
    廃坑で試し撃ちすると「か・い・か・ん」。

    銃を持ったもとで彼らは「自信」を持ち、それは日常生活にも
    現れてくるから驚きです。ディックはいつも不安気な店長に
    変わって仕事でめきめき頭角を現すし、スティーヴィーは自分で
    起業します。
    あくまでも「銃による平和主義」をモットーに彼らは仲間を
    集め、負け犬スーザン、ヒューイ、フレディを選ぶのです。彼ら
    は友人がいなかったり、いじめられっ子だったりと世間の枠から
    はみ出したものばかり。そうなんですよ、小さな町で「枠」に
    収まらないものは、おそらくはいじめられるか、その標的にさえ
    ならないほどの無視を受けるのです。


    dear wendy

    彼らはそれぞれ銃を持ち、それに名前を付けて、精神的な支えと
    して毎晩活動し始めます。それは銃の知識や銃の歴史にとどまらず
    射撃練習までに発展するのです。ディックがこよなく愛したのは
    トイガンと思っていたウェンディ。


    dear wendy

    そして「ダンディーズ」と名付けたグループは、その集まりと
    銃を持ったことで、日々の生活が生き生きとして来るのです。
    何に対しても自信がなかった若者が、一つのきっかけで成長して
    いくのは素晴らしい。しかしそれがなぜ「銃」なのか。それを
    信じ切った若者の終盤の行動は、彼らがどこで考えを誤ったのか
    と思ってしまうのです。やはり「銃」は人を撃つためのものであり、
    それを持つことは「自衛」ではなく、いつかは「攻撃」に変わる
    という恐怖を抱いてしまいました。
    ラストの銃弾が体に入り込むレントゲン写真映像は、その痛みを
    強く伝えています。





      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    灯台守の恋

    4
    JUGEMテーマ:洋画

    灯台守の恋

    「灯台守の恋」
    原題:L'equipier
    監督:フィリップ・リオレ
    2004年 フランス映画 105分
    キャスト:サンドリーヌ・ボネール
         フィリップ・トレトン
         エミリー・デュケンヌ

    カミーユは、母の死をきっかけに故郷のウェッサン島の
    生家を売却することにする。そして叔母と最後の夜を
    過ごした時「私の世界の果て」という1冊の本を手渡さ
    れるのだった。

    <お勧め星>☆☆☆半 灯台の灯りと荒れ狂う海、島の
    自然などがうまく調和した切ないストーリーです。


    冒頭、既に1991年に自動化された灯台が窓から見られる
    亡き両親の家を売却するために、カミーユという娘が
    ウェッサン島を訪れます。そして叔母ジャンヌと最後の
    晩をその家で過ごす時、なぜか叔母は表情を曇らせて
    1冊の本を手渡すのです。彼女が「私の世界の果て」という
    アントワーヌ・カサンティという人が書いた本を読み
    始めると...。
    時は1960年代半ば。フランスがアルジェリアでの戦争を
    終了した直後の時代です。

    フランス、ブルターニュ地方のウェッサン島は、昔イギリス
    から渡ってきたケルト人の子孫として結束が固く、悪く
    言うと排他的であり、かつ攻撃的な面を持ちつつ、言語も
    公用語はフランス語でありながら、ブルトン語というものを
    使っているのです。それは映画の中で幾度となく
    「読み書きはできるぞ!」
    という住民の言葉に表れています。
    そんな島の灯台守は、特に島の住民に世襲されてきたもので、
    そこへアントワーヌというアルジェリアからの帰還兵が赴任
    してきたものだから、島民は大きく反感を抱くのです。


    灯台守の恋

    このそそり立つ灯台は、目まぐるしく変わる島の天候と共に
    荒々しい波風に耐え、島の男たちを象徴しているかのよう。
    ジュマンの灯台守としてやってきたアントワーヌは、イヴォン
    の家に間借りし、とりあえず見習いとして仕事をし始めます。
    変化のない島に突然現れたよそ者は、イケメンであか抜けて
    いる。島の男たちの露骨な嫌がらせにも一切関知しません。
    彼は左手を負傷しており、それは戦争での怪我とのこと。
    イヴォンはものすごく嫌々ながら仕事を教えるのですが、
    実は彼も島の出身者でないことは後でわかります。時計職人
    だったアントワーヌは手先が器用で、イヴォンの妻マベの
    父の持ち物アコーディオンをすぐに直してしまう。灯台守
    の仕事も見様見真似で覚えていく。島の女子の人気アーップ!


    灯台守の恋

    アントワーヌは休みの日の仕事として、缶詰工場で働き始め
    ます。そこで働くマベとこのゴツゴツした岩場の道を帰る
    姿はどこかで見た絵のようです。そしていつの間にか2人は
    思いを寄せ合いのです。それがいつからだったのか、一目ぼれ
    だったのかはわかりません。代々灯台守の家に生まれ、島を
    出たくても出られなかったマベの不満。また、夫との間に
    子供ができなかったことも、その気持ちに拍車をかけたのかも
    しれませんね。

    この2人の思いは革命記念日、夜空に花火が打ちあがる時、遂に
    爆発するのです。その時灯台では、灯台守をしていたイヴォンが
    花火をあげています。この皮肉なシーンは、とても切なく感じ
    られるのです。
    どこまでも意地悪な缶詰工場の社長や灯台守マンギー、気ままな
    娘ブリジットなど様々な人々との関わりは、アントワーヌが
    願った「最後の地」には程遠いものになってしまいました。
    そしてイヴォンとの深まる友情は、彼に次の決意をさせるのです。
    アルジェリアでの戦争で、深い後悔を抱いたアントワーヌと
    全てを知ったうえで、妻子を愛し続けたイヴォン。


    灯台守の恋

    ラストのカミーユの決断は、両親の思いをかなえたものだった
    のでしょうね。



      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

    1
    JUGEMテーマ:SF映画 一般

    ガーディアンズオブギャラクシー

    「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」
    原題:Guardians of the Galaxy
    監督:ジェームズ・ガン
    2014年 アメリカ映画 121分
    キャスト:クリス・プラット
         ゾーイ・ザルタナ
         デビッド・バウティスタ
         ビン・ディーゼル(声)
         ブラッドリー・クーパー(声)

    1988年、母の死のショックで、病院から
    駆けだしたピーターは、異星人に連れ去られる。
    26年後、トレジャー・ハンターとなった彼は
    「オーブ」を盗むことに成功するが、それには
    巨大な力が潜んでいるのだった。

    <お勧め星>☆☆☆☆ 登場人物の設定も音楽も
    派手な映像もとても楽しかったです。


    本国では、詰め込み過ぎという評価もあったように
    序盤は、登場人物のつながりや、そもそもの設定が
    ややわかりづらいです。しかしディズニー映画にあり
    がちな「正義の味方」が本当の善人ではなく、活躍
    する集団のメンツはどれもかなり個性的かつ悪い奴。
    欲が深かったり、したたかだったりするので、そこに
    斬新さを感じます。
    1988年、地球。母の死にショックを受けたピーター
    は、病院から駆け出すのです。すると空から宇宙船が
    近づき彼は連れ去られてしまう。母が最期に
    「手を握って」
    と言った時に、ピーターは怖くて握れなかったことを
    ずっと気にしているはず。そうよ、それを忘れちゃう
    んだなあ、映像が派手なもんだから。

    そしてヨンドゥという青い異星人に育てられた彼は
    トレジャー・ハンティング(実はあちこちの星で金に
    なりそうな物を盗み出す)をしています。まあ、逮捕
    されること数回、異星人の女性とも遊んでいるいい加減な
    男です。ところがある時モラグという廃墟となった惑星で
    「オーブ」を盗み出したことから、彼はあちこちから
    追われる身となります。「オーブ」って何?それは次第
    にわかって来ます。

    「オーブ」を捜す宇宙のボス、サノスの手下ロナンは
    彼に懸賞金を賭け、それを目的にアライグマ姿のロケット
    と木の妖精のようなグルートが来るし、ロナンが放った
    刺客ガモーラも現れます。ガモーラ役のゾーイ・ザルタナ
    は今作では緑色の女性です。スタイル抜群!その上、
    サンダー星のノバ軍からは窃盗の罪で追われて、4人揃って
    逮捕されてしまうのです。それぞれの生い立ちは、続編で
    わかって来るのでしょうね。


    ガーディアンズオブギャラクシー

    キルン刑務所に送られた4人に、ロランに妻子を殺された
    ドラックスというタトゥー&マッチョ男が加わり、さあ
    「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」の誕生です。
    ちょいちょい笑いをとる会話もあり、
    「I am Groot」
    しか言わないグルートが、その言葉に様々な思いを込めている
    のに気づくのは終盤かな。ビン・ディーゼルの声が上手く
    生かされています。


    ガーディアンズオブギャラクシー

    中盤以降に画面いっぱいに繰り広げられる空中戦は、見事な
    もので、劇場で3D映像を見ればよかったと後悔。そんな中
    でもこのグルートが作り出す蛍のような映像は美しいです。


    ガーディアンズオブギャラクシー

    ラストは「友情」かい!と少しがっかりしていたら、実は
    ピーターの出生に秘密があったとは、上手いこと続編に
    つなげてくれます。

    久しぶりに、The Runawaysの「Cherry Bomb」を聞いた
    気がします。ピーターが大事にしているカセットテープの
    曲はいいものばかりでした。


      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    レッド・ステイト

    5

    レッド・ステイト

    「レッド・ステイト」
    原題:Red State
    監督:ケヴィン・スミス
    2011年 アメリカ映画 88分 R15+
    キャスト:マイケル・アンガラノ
         ケリー・ビシェ
         ニコラス・ブラウン
         カイル・ガルナー
         ジョン・グッドマン
         メリッサ・レオ

    田舎町の高校生トラヴィスたち3人は、出会い系サイト
    で知り合った女性と会うために、彼女の家に向かう。
    しかし睡眠薬入りのビールを飲まされ、目覚めた時には
    カルト教団の教会に監禁されているのだった。

    <お勧め星>☆☆☆ 期待を裏切って結構面白かった。

    映画の前半と後半で内容ががらりと変わるのが特徴的
    です。題名は知っての通り、共和党支持者が多い「赤い
    州」を意味しており、それがこの映画の本筋に関わって
    きます。
    冒頭ゲイの青年の葬儀とそれへのデモを行うキリスト教
    原理主義者の集団が、登校するトラヴィスを乗せた車の
    道を阻みます。この集団は同性愛者を徹底的に攻撃し、
    不道徳とみなしているのです。
    さて、トラヴィスはいわゆるairheadなので、それが自分
    に結びつくことなど全然考え付かないし、友人ビリー・レイ
    やジャロッドたちと、出会い系サイトで知り合った女性と
    SEXすることで頭がいっぱいなのです。


    レッド・ステイト

    親の車を借りビールを飲みながら、約束の家に向かう途中、
    路上に止まっていた車と衝突し、あららボルボがかなり破損。
    でもまずやるべきことをする、というわけで現地に到着する
    のです。そこにいたのはメリッサ・レオ演じる酔っ払った
    中年女サラ。ここからはホラー映画の展開で
    勧められたビールを飲む→睡眠薬が入っていて倒れる→目ざ
    めると監禁されている、という感じです。檻に入れられた
    ジャロッドが布の隙間から見ると、何やら讃美歌を歌う人の
    前にサランラップでぐるぐる巻きの男がいます。ここまでは
    前に見たかも?と思う映像だったのですが、おそらくは予告編
    で何度も見たからで、これ以降の展開で、やはり初めて見た
    と納得。


    レッド・ステイト

    この教団の牧師クーパーがいかにも楽しげに説法をし、信者達
    もニコニコしたり、頷いているのです。悪魔、同性愛、不道徳
    などがはびこる世の中を許している者たちこそ悪い。終末期は
    近い...。みんながクーパーを「ファーザー」と呼ぶのは、本当に
    父親なのかもしれない、と後で思いました。
    そして突然ラップ巻男にさらにラップを巻き付けて頭をズドン。
    「ボクは同性愛じゃない!」
    と必死で訴えるジャロッドに対し、クーパーは
    「あんなに淫らなことを考えるのは、それと同じくらいに悪だ」
    と言い放つのです。地下ではビリー・レイとトラヴィスが2人
    一緒にラップ巻。こちらもあたふたしています。

    一方、最初の事故の相手がこの地区の保安官の車で、保安官補が
    ボルボをこの教会の中で見つけたもんだから、ちょっといいかな?
    てな話になります。実は保安官は、男といちゃついていたという
    おまけもあるのですが、それよりも発砲音を聞いた保安官補は
    射殺されてしまいます。さあ、ここから話が変わりますよ。


    レッド・ステイト

    保安官の連絡したのはATF。アルコール・タバコ局・火器局。
    この地区の支局長キーナン役はジョン・グッドマン。彼は常に
    上からの指示を仰ぐわけです。
    「事件は会議室で起こっていない」
    まさにその通りなのですが、勝手に突入したり、発砲したりすると
    後で責任問題になる。1993年にテキサス州で実際に起きた事件
    を念頭に置いているのがわかります。

    必死で逃げてきたトラヴィスをあろうことか、バカ保安官が銃撃。
    「丸腰だったろう?あっちから撃ってきたか?」
    そんな問答をしているうちに、中からものすごい銃撃が始まるの
    です。キーナンが指示を仰ぐ上司の声は聞きとれず、それに反対
    するかのような彼の声だけ聞こえます。マスコミが遠くにあるの
    なら、突入せよ、って、怖いのはマスコミであり、それに左右
    される世論なのですね。

    教会側と特殊部隊の銃撃戦は激しさを増し、せっかく助けを求め
    に出てきたシャイアンなんて美少女もジャロッドと共にあっという
    間に射殺されます。ここには人質はいない。いるのは「テロリスト」
    という構図に変わってきたわけです。テロリストだから強行突入も
    承認され、遂にクーパー達と対峙したキーナン一行の耳に入って
    きたのは、大音量のラッパ音です。この音を自らが説いてきた
    「世紀末論」の証として喜びにひたるクーパーと完ぺきに固まって
    しまったキーナン。このラッパ音のからくりがわかると、いかにも
    と納得するのですが、なぜにこのタイミングと思います。

    ラストにキーナンが上司からの
    「なぜ命令に背いたのか」
    の質問にオフレコで答えるのが
    「かつて2頭の犬を飼っていた。同じように愛していた」
    というたとえ話です。それが「正義」を取り合う人々が凶暴になり、
    かつて抱いていた愛情も思い出も全て忘れて、醜い姿で争うのだ
    ということを意味しているようで怖かったです。
    「正義」だと言われ、そこに救いを見出した人々を否定することは
    非常に恐ろしい結果を招くのだと思っています。





      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    女はみんな生きている

    4
    JUGEMテーマ:コメディ映画全般

    女はみんな生きている

    「女はみんな生きている」
    原題:Chaos
    監督:コリーヌ・セロー
    2001年 フランス映画 112分
    キャスト:カトリーヌ・フロ
         ランダ・ブラクニ
         バンサン・ランドン
         リーヌ・ルノー
         オレリアン・ウィイク

    会社経営者ポールを夫に持つエレーヌは、自らも
    仕事に就きながら、家事全般をこなしている。息子
    は恋人と同棲をし始め、時折訪ねてくるポールの
    母親の相手も彼女がしなければならない。そんなある晩
    夫妻の乗った車の前に血まみれの女性が飛び出して
    来るのだった。

    <お勧め星>☆☆☆半 テンポのよいストーリーは時に
    サスペンスタッチ、時にコメディタッチと緩急織り交ぜて
    楽しく進みます。


    映画のあらすじを読むと、「平凡な主婦」とありますが、
    このエレーヌは一応何年も仕事をしている女性なのです。
    かつ、家事のすべてをこなすもう大忙しの身。そして夫
    ポールは、会社経営者であり、仕事中心の生活なので、
    家事などすはずもなく、妻は自分の仕事のために必要だ
    と考えている風があります。その上一人息子ファブリス
    は大学生なのに、恋人と同棲し始め、家を出てしまう。
    ついでにたまに訪れる夫の母の相手も彼女がしなければ
    ならない。もういやになっちゃう。この映画では男の
    ダメダメな部分がとことん描かれ、逆に奮起していく女性
    がとても気分よく映されていきます。

    ある時夫妻の車の前に1人の女性が飛び出して来て助けを
    求めるのですが、気のいいエレーヌが救急車を呼ぼう、と
    言っているうちにポールは車をロックし、発進していまい
    ます。血まみれの女性が心に残ったエレーヌは彼女の病院
    を捜しだし、昏睡状態の女性(後にノエミとわかる)にひたすら
    付き添い続けるのです。


    女はみんな生きている

    彼女が見ず知らずの女性にそこまでするのはなぜなのか。
    おそらく今まで自分の意志で何かを決めたことや行動した
    ことがない夫婦生活に、遂に不満が爆発したのだと思い
    ます。いくら尽くしても感謝しないで当然のことのように
    考える夫や息子。家では、エレーヌがいないことで、アイロン
    1つかけられず、食品のありかさえわからないみじめな夫
    の姿があるのです。さらにバカ息子は、二股をかけたあげく
    1人の女性に家をめちゃくちゃにされ、自宅に舞い戻って
    来る。郵便物などを開封しに帰宅すると、それはすごい家の
    惨状と、相変わらず妻を母を家政婦扱いする夫、息子が
    いるのです。

    一方順調に回復したノエミの口から語られる、自らの過去は
    イスラム社会での女性の立場を余すことなく伝え、彼女が
    知力と行動力でそこから抜け出してきたことがわかるのです。


    女はみんな生きている

    終盤に男を落とすテクニックを使って、ポールを虜にし、
    ついでに息子ファブリスも虜にしたあげく、エレーヌの自宅
    で3人一緒に会する姿は、小気味いいを通り越して、女の

    怖さを見せつけます。
    ラストは、ノエミとエレーヌ、ポールの母、ノエミの妹が
    海沿いの家の庭のベンチに腰かけ、海を見つける。その姿には
    爽快感と達成感が感じられるのです。





      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    リクルート

    5

    リクルート

    「リクルート」
    原題:The Recruit
    監督:ロジャー・ドナルドソン
    2003年 アメリカ映画 115分
    キャスト:アル・パチーノ
         コリン・ファレル
         ブリジット・モイナハン
         ガブリエル・マクト

    マサチューセッツ工科大の優秀な学生ジェイムズは
    ある日CIAの教官バークにリクルートされる。父を
    ペルーでの謎の飛行機事故で亡くしたジェイムズは
    その真相をチラつかせるバークの言葉から、CIAの訓練
    に参加することを決意するのだった。

    <お勧め星>☆☆☆半 二転三転するストーリーで最後
    まで真相がわからなくて面白かったです。


    Nothing is what it seems.
    アル・パチーノ演じるウォルター・バークが、CIAの教官
    として訓練生の前で発する言葉ですが、それをラストに
    ジェイムズ・クレイトンが、その彼に向って投げつけます。
    太い眉毛のコリン・ファレルが、半泣きでつぶやくから
    説得力があるんです。


    リクルート

    マサチューセッツ工科大の優秀な学生ジェイムズは、1990年
    にペルーでの謎の飛行機事故で父親を亡くし、その真相を
    調べつづけている模様。父の死には何か大きな疑惑があると
    考えているらしくその記事が次々と映ります。
    そして彼はジョブ・フェアで、「スパルタカス」というプログラム
    を披露し、DELLのスカウトから、採用されそうな言葉をもらって
    上機嫌で、バイトに向かうのです。ところがそこにバークという
    CIAのリクルーターがおり、父の死の謎をチラつかせながら、彼を
    CIAに誘うのです。一応公務員だけれど、安月給だし、危険も
    伴う上に、その仕事を認められることもない。こんな仕事だけれど
    もしかしたら父もその一員だったのでは?と思い、ジェイムズは

    CIAの訓練に参加します。特別訓練場は「Farm」と呼ばれ、冒頭
    から主席教官のバークから「正義」のために行う様々な練習を
    課せられるのです。瞳孔と脈拍により、真実を言っているか否かを
    探り、ハニートラップにひっかかり、さらには、尾行演習で突然
    拉致されてしまうジェイムズ。その後CIA特有の拷問を受け、教官
    の名前を言わされるのですが、その手法は極めて卑劣で、これで
    真相がわかるのか、はなはだ疑問です。それはさておき、この訓練
    でジェイムズは失格。15年間で最も長く拷問に耐えた、と言われた
    のになぜなんだろう?これは後で不思議に思います。つまり彼は
    最初からバークが目をつけていたということでしょうかね。

    その後酒浸りでぐったぐたのジェイムズに再びバークが接近してくる
    のです。
    「実は君は合格だった。本当のスパイとしてレイラを探ってほしい」
    レイラというのは、訓練中、恋心を抱いたのに、彼女のハニートラップ
    にひっかかってしまった相手です。


    リクルート

    ジェイムズは偽りの身分で彼女に接近し、彼女が二重スパイである
    証拠とその相手を探ることになるのですが...。
    もうだましだまされの連続で、何が真実か終盤にはわからなく
    なります。ラストは警察の狙撃隊のポインターが移動する、という
    あっという出来事が起こり、結局本当に信頼できる相手は、そうそう
    いないのだと実感します。でもおもしろかった。


      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ

    5

    アルティメット2

    「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」
    原題:Banleue 13-Ultimatum
    監督:パトリック・アレクサンドル
    製作:リュック・ベンソン
    キャスト:シリル・ラファエリ
         ダヴィッド・ベル
         ダニエル・デュバル
         フィリップ・トレトン

    2013年、フランスでは政府が変わったものの、
    パリ、バンリュー13地区は様々な人種が入り乱れ、
    ギャングの巣窟になっている。軍と秘密保安介入局
    (DISS)は、その地区を一掃し再開発することを計画し、
    ある陰謀を企てるのだった。

    <お勧め星>☆☆☆ アクションは楽しめますが、少々
    スケールが大きくなりすぎ、その分大味になっています。


    「アルティメット」(2004)の続編ですが、今回は
    軍、大統領まで登場します。見どころは、序盤に女装して
    潜入捜査をしているダミアンが、ゴッホの絵をもって
    カンフーアクションするところかな。お尻が色っぽい。


    アルティメット2

    前作のラストでのレイトの心配どおり、政府は変わっても
    やはり約束は現実化されず、2013年になっても壁は
    残り、以前よりも多くの人種が入り乱れて、ギャングの
    巣窟になっているのです。
    そして秘密保安介入局(DISS)のガスマンと軍が手を組んで
    ある陰謀を企てます。それはバンリュー13地区を一掃し、
    再開発をして大きな利権を得ようというもの。この計画が
    イラクで米国が行った手法と同じなのが皮肉めいています。
    存在しない大量破壊兵器を「危険」とみなし、攻撃の必然性
    を作ったのです。


    アルティメット2

    あいかわらずキレキレのアクションを見せるレイトとダミアン
    が手を組み、陰謀で警察に拘留されているダミアンを脱獄
    させるために侵入するレイトは、もう完全無敵。潜入捜査では
    打撲傷を負ったダミアンも、ものすごい数の警官を相手に
    傷一つ負うことなく戦います。そうだ、今回はニット帽を
    かぶっていたな。
    タオなるチャイニーズマフィアの女ボスは、髪の毛を使って
    華麗なアクションを見せます。ここは結構テンポが遅い。


    アルティメット2

    1作目同様にストーリーは単純なので、2で終わりにして正解
    だと実感。
    フランスの大統領がものすごく善人に描かれているのは違和感が
    あるけれど、普通に楽しめます。終盤パルクールも含め、もっと
    アクションシーンがあってもよかったと思います。






      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    アルティメット

    4

    アルティメット

    「アルティメット」
    原題:Banlieue 13
    監督:ピエール・モレル
    製作:リュック・ベンソン
    2004年 フランス映画 86分
    キャスト:シリル・ラファエリ
         ダヴィド・ベル
         ラルビ・ナゼリ
         トニー・ダマリオ

    近未来の2010年、パリ郊外の危険地帯は13街区
    として高い壁に囲まれている。そこの住人レイト
    は妹をタハに拉致され、ダミアン大尉は、タハの
    一味に奪われた時限爆弾を解除するために、タッグ
    を組んで戦うことになるのだった。

    <お勧め星>☆☆☆☆ 無駄なシーンがほとんどなく
    キレキレのアクションが楽しめます。


    2014年、ハリウッドでリメイク公開された
    「フルスロットル」のオリジナル映画で、ストーリーは
    ほぼ変わらず、主役の相棒で、同じダヴィド・ベルが出演
    しています。主役のダミアン大尉役はシリル・ラファエリ
    というアクロバット、空手、太極拳、テコンドーに加え
    パルクールも行うというスタントマン&俳優さん。


    アルティメット

    リメイク版のポール・ウォーカーにはルックスや髪の量で
    負けるけれど、アクションは比べ物になりません。


    アルティメット

    オープニングはリメイク版とほぼ同じ。少し違うのが、
    13街区のボス、タハに拘束されるのが、レイトに妹ローラ
    というところ。このお嬢さん、童顔だけれどとても勝気。


    アルティメット

    さらに13街区の警察署は、タハに買収されているのではなく、
    この地区から公共施設をなくすという市の方針で閉鎖される
    から、タハを逮捕できないだけなのです。じゃあなぜレイトが
    逮捕されるのかちょっとわからないけれど、まあこの事情が
    ラストにつながるわけです。
    ダミアンと対立しながらも、レイトはタハと対峙し、華麗な
    アクションを繰り広げます。ダミアンのガンアクションも
    すごいです。
    内容は単純なものなので、ラストの爆弾を前にしての、レイト
    とダミアンのタイマンが最も楽しく見られました。そして
    最後には悪を駆逐する、気分のいい映画です。


      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    ゴーン・ガール

    5

    gone girl

    「ゴーン・ガール」
    原題:Gone Girl
    監督:デビッド・フィンチャー
    原作:ギリアン・フリン 「ゴーン・ガール」
    2014年 アメリカ映画 148分 R15+
    キャスト:ベン・アフレック
         ロザムンド・パイク
         ニール・パトリック・ハリス
         タイラー・ベリー
         キム・ディケンズ

    5回目の結婚記念日の日に、ニックの妻エイミーは
    突然失踪する。当初は第三者による誘拐と考えられたが
    数々の証拠によって、ニックは妻殺しの容疑者にされて
    しまうのだった。

    <お勧め星>☆☆☆ 終盤バタバタとストーリーが進み
    ややわかりづらいラストでした。


    ネタバレしています。
    原作はギリアン・フリンの同名小説で、脚本も手がけて
    います。原作では、夫妻各々の心理描写が緻密に描かれ
    この5年の結婚生活も含めて二人の関係の危うさが伝わって
    くるそうです。その点で言うと、映画も出会った頃の二人と
    失踪当日からのニックの行動などが交互に映り、「アメー
    ジング・エイミー」の作者の娘として、まさにそのエイミー
    と重ね合わせて考えられてきた本人、エイミーの苦悩と
    怠け者で都合の悪いことは嘘と笑顔でごまかしてきたニック
    という人物の印象が強く伝わります。
    ニック役はベン・アフレック。ミズーリ州出身の田舎者と
    いう雰囲気がぴったり。時々見せる「笑顔」がいかにも作り物
    っぽく演じられています。


    gone girl

    妻エイミー役はロザムンド・パイク。「プライドと偏見」
    「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」など本当に
    幅広い演技ができる女優さんであり、アカデミー賞にノミネート
    されているのも納得。


    gone girl

    おそらくこの夫妻の生い立ちや出会いから結婚、そしてその
    結婚生活における心理描写が、最も重要な内容なのでしょう。
    この部分がかなり長いです。
    当初、妻を連れ去られた被害者の夫だったはずのニックが、
    次第に現れる証拠から、一変して妻殺しの容疑者として浮かび
    あがるのです。警察の事情聴取以上に怖いのが、マスメディア
    の過熱する報道で、特に日本で言う主婦向けのワイドショーの
    女性キャスターによる、視聴者の期待するような形の事件に
    作り上げていく姿は、実に恐ろしい。知らないうちにこういう
    風に考えさせられてしまっているんだわ。優先されるのは事実
    よりも好奇心、衝撃の強さなのです。

    そして中盤、実はエイミーは生きていて、彼女が周到に仕組んだ
    ニックを陥れるための罠だったことがわかるのですが、その間
    にもニックには若い愛人がおり、彼女が、ニックが身を隠している
    双子の妹の家にもこっそり押しかけると、断れずに一夜を共に
    してしまう。本当に意志の弱い男であることがわかります。


    gone girl

    一方のエイミーは着々と夫の破滅への道をカレンダーで追って
    行くのです。カレンダーにつけた付箋を1つずつはがしていく姿
    は本当に恐ろしいです。何がここまで彼女を突き動かしたのか。
    また、この手の事件を得意とするタナー弁護士が出てきて、これが
    また黒いものを白く変えてしまう豪腕の持ち主だけれど、お金は
    いっぱいとる、という典型的なアメリカの弁護士です。
    少しずつほころび始めるエイミー像も、彼女の手回しの良さで
    すぐに挽回。自らを傷つけてもお構いなく、相手を陥れるという
    エイミーの嘘の演技に、まだ騙されているハイスクール時代の彼を
    頼り、最後の大逆転を狙います。

    ここまで見ていると、エイミーが望むものは何かわかってきます。
    しかしそれはもしかしたらニックも同じものであり、つまり二人は
    罪を共有し、お互いがこうあってほしいという夫、妻の姿を演じ
    続けていくのだろうと思ってしまいました。それはおそらく一生。


    gone girl

    ニックの妹マーゴとニックとの親密すぎるつながりも世間の憶測を
    呼びやすいものでしたね。
    ロザムンド・パイクは映画でのエイミー同様に一人っ子だとのこと。

    この演技はそれがなかったら難しかったかもしれません。でもとても
    きれいでした。





      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ


    転落の銃弾

    5

    転落の銃弾

    「転落の銃弾」
    原題:A Single Shot
    監督:デヴィット・M・ローゼンタール
    2013年 イギリス=カナダ=アメリカ映画 112分
    キャスト:サム・ロックウェル
         ウィリアム・H・メイシー
         ジェフリー・ライト
         ケリー・ライリー
         ジェイソン・アイザックス

    農場を失い、妻子にも去られたジョンは、山奥で
    密漁をしている。ある時、若い女性を誤射してしまい、
    彼女の遺体を隠そうとしていると、彼女の持ち物から
    大金の入ったスーツケースを見つけてしまう。彼は
    その金を持ち帰るのだが...。

    <お勧め星>☆☆ 主人公も含め、登場人物がアホ
    ばかり。そしてひたすら暗い。


    BGMはどこまでも無機質な音で暗く、映像もストーリー
    も暗いものです。
    主人公ジョン・ムーン役は「月に囚われた男」(2009)
    のサム・ロックウェル。


    転落の銃弾

    髭がぼーぼーで、まあそれは独り身の寂しさを物語るの
    でしょうが、かなり汚いです。彼はバージニア州西部の
    田舎町で、密漁をしている時、鹿と間違えて1人の女性を
    誤射してしまうのです。女性はすぐに死亡。こりゃ大変、
    と彼女の遺体を隠すために、彼女が寝泊まりしていたらしい
    トレーラーのようなところに入り込むと、なんと大金の
    入ったスーツケースはあります。とっとと遺体は隠して
    そのスーツケースだけ持ち帰っちゃうジョン。
    実はジョンは、不遇な身の上で、農場経営に失敗した両親
    のせいで、農場と仕事を失い、さらに密漁で3回逮捕、ついでに
    いまだに農場経営を夢見る夫に愛想をつかした妻ジェスは
    息子と共に家を出てしまうのです。


    転落の銃弾

    妻ジェス役は「シャーロック・ホームズ」(2009)で
    ワトソン君の婚約者役だったケリー・ライリー。う〜ん、
    微妙なルックスだな。
    ジョンはものすごく未練たらしくて、オツムが単細胞なので
    お金が入った→農場を買い戻す→妻子が帰って来る、と信じて
    います。ジェスの口ぶりから少しくらい察してよ。ジェスは
    農場で働くことなんか全然望んでいないし、ジョンへの愛情も
    ないんだよ。

    さらにジョンの友人やら周りの人物が、酒浸りだったり、刑務所
    帰りだったりと、ろくな輩がいないのです。大した仕事もない
    田舎町ではこんなものかしら。
    妻との離婚協議のため、親友サイモンが紹介してくれた弁護士
    ダガード・ピット役はウィリアム・H・メイシー。


    転落の銃弾

    どう考えても胡散臭い。
    それと普段困窮している人物が、大金を持つと、すごく
    わかりやすく金をばらまくから、「あの金を盗んだのはオレ」
    と言っているに等しくなります。脚本が悪いのか、字幕が悪い
    のか、登場人物のセリフがトロすぎるし、すぐに銃をぶっ放し、
    暴力を加えるジョンはもっとトロく見えます。
    森の中のシーンは雰囲気があったけれど、最後までトロいジョン
    でした。指を切り落とすシーンは怖かったなあ。




      ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ



    PR

    カレンダー

    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << January 2015 >>

    ブログランキング

    今日のわんこ

    powered by 撮影スタジオ.jp

    アマゾン

    遊びにきてくれてありがとう!

    カウンター

    死語レッスン

    最新記事

    categories

    過去の記事

    コメントありがとうございます!

    トラックバックありがとうございます!

    recommend

    お友達

    ミス・マープルについて

    書いた記事数:3431 最後に更新した日:2023/01/12

    あの映画を探そう!

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM