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    • 2023.01.12 Thursday
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    イエスマン ”YES”は人生のパスワード

    4
    JUGEMテーマ:コメディ映画全般

    イエスマン

    「イエスマン ”YES”は人生のパスワード」
    原題:Yes Man
    監督:ペイトン・リード
    2008年 アメリカ映画 104分
    キャスト:ジム・キャリー
         ゾーイ・デシャネル
         ブラッドリー・クーパー
         ジョン・マイケル・ヒギンズ
         リス・ダービー

    銀行の融資係カールは、何事にも後ろ向きで、他人の
    誘いも断り続けている。ある時立ち寄ったセミナーで
    「すべてのことにイエスと答えることが大事」と説かれ
    彼はとりあえず「イエス」と答え始めるのだった。

    <お勧め星>☆☆☆半 心を元気にしたいときに見ると
    楽しいです。但しややウザイとも感じられます。


    序盤の陰気ムードが、カールが「イエス」と言い始めた
    途端、ハイテンション・ムービーに変わります。カール・
    アレン役はジム・キャリー。コメディには欠かせないお方。


    イエスマン

    そして彼の親友で弁護士のピート役はブラッドリー・クーパー
    です。


    イエスマン

    さて、元妻とは6か月で離婚し、何事にも後ろ向きで、同僚や
    友人の誘いも全て断る銀行の融資係カールは、もちろん融資
    だってほぼ却下。結婚を控えたピートの婚約者にも嫌われる
    始末です。冒頭にレンタルビデオ店にいるカールを無理やり
    誘おうとするピートの姿は、その会話とともに思い切りコミカル
    に描かれ、この辺りは脚本の上手さが光ります。
    カールは友人の集まりから早々に別れ、家に帰ると1人で
    DVDを見るんですよ。それが「SAW」。足環を取るために、
    自分で自分の足を切るシーンに対し、
    「もっと深く切るんだよ!」
    と叫ぶカール。ここはわたしもなぜか納得します。

    そんな彼もピートに愛想をつかされ、思い切ってテレンスという
    男が主催するセミナーへ参加するのです。そこでは「人生に
    ノーと言ったら死んだも同然」などと言われてしまう。孤独に
    死ぬことが急に怖くなった彼は、とりあえず「イエス」という
    ことを実践しますが、もう踏んだり蹴ったりの結果になるんです。
    そりゃ全部に「イエス」と言っていたら、ホームレスを車に
    乗せ、携帯の電池切れになるまで使われ、金も貸し、あげくの
    果てに山の中でクルマはガス欠になるわねえ。これでもかという
    ほどの状況ですが、ガソリンスタンドでなんと美女と出会うという
    おまけがついてきます。このアリソン役は「500日のサマー」
    (2009)のゾーイ・デシャネル。


    イエスマン

    昨年赤いランドセルを流行らせていました。映画内では
    ミュンヒハウゼン症候群を患っていると言っていますが、それが
    映画のどこに関係するのかわからず。まあ、いいか。
    全てに「イエス」と言っていたら、これ以降は急に上手いこと
    行きはじめるんですよ。融資もどんどん承認し、上司の誘いも
    承諾、ただ隣人のティリーおばちゃまへの「イエス」はかなり
    厳しいかな。でもそれもよかったらしい。(と思う)仕事でも
    昇進していく。
    アリソンとも再会でき、こんなにうまくいくと何かあるな、と
    思っていたら、案の定大きな落とし穴が待っているんです。

    それもアメリカならではのもの。
    「ノー」と言ったら悪いことが起こる、なんてまるで洗脳された
    かのようなカールの姿に少々飽きてきた頃、これが起こるので
    一応ダレずにすみます。
    「イエス」と言うことで人間関係は広がっていくし、人とつながる
    ことは、何かの時に自分を支えてくれる人物が増えるということ
    ですかね。
    ただし、なんでも「イエス」か「ノー」の二者択一ではないこと
    を肝に銘じておきましょう。というのがラストの教訓かな。
    いやラストまでおめでたい映画だったけれど。




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    あの子を探して

    4
    JUGEMテーマ:映画

    あの子を探して

    「あの子を探して」
    原題:Not One Less
    監督:チャン・イーモウ
    1999年 中国映画 106分
    キャスト:ウェイ・ミンジ
         チャン・ホエクー
         チャン・ジェンダ

    13歳のミンジは水泉小学校の代用教員として
    やって来る。教え方もわからない彼女はひたすら
    書写をさせる授業を行うが、ある時、ホエクーが
    出稼ぎに行くことで学校に来なくなる。カオ先生が
    戻るまで生徒を一人も減らしてはいけないと言われた
    ミンジは、彼を探しに町へ向かう...。

    <お勧め星>☆☆☆☆ 中国の格差社会をかなりソフト
    に描いていますが、それでもラストは希望を与えれます。


    中国の辺境の村にある水泉小学校へウェイ・ミジンという
    13歳の少女が代用教員としてやって来ます。村長は、
    カオ先生の母が危篤ということで、その休暇の間の臨時の
    誰かが欲しかっただけで、とりあえずミンジという少女を
    連れてきただけという感じ。


    あの子を探して

    カオ先生は、実はとても教育熱心で、ミンジに何ができるか
    尋ねると「歌が歌える」と言うのです。しかしその歌も
    声は小さいし、歌詞もうろ覚え。でも背に腹は代えられず
    「書写をさせなさい。チョークは1日1本」
    と言っていくのです。この村は貧しく、校舎もボロければ、
    チョークさえ自前でカオ先生が用意しています。
    ミンジの序盤のやる気なさがとても上手なんです。村長が
    報酬に約束した50元とカオ先生が、生徒が1人も減って
    いなければ+10元という言葉を信じ、とにかく生徒の数
    だけ気にします。
    「国旗掲揚」のシーンは幼い少年少女が、軍隊のように
    動いていく姿がやや滑稽に描かれますが、大きな声で国威
    掲揚の歌を歌います。こうい教育が国への誇りを高めるの
    でしょうか。


    あの子を探して

    父が亡くなり、母も病気で借金のあるホエクーの家は、彼を
    町に出稼ぎに行かせます。そりゃ困る。あたしのお給金が減る
    じゃないか。ミンジはあれこれ知恵を使って町へ行くバス代
    稼ぎをし始めます。ここで気づくのは、ミンジ自身も大して
    教育を受けていないということ。それはバス代やら、レンガを
    運んでのお金稼ぎの計算式を生徒にやらせているからです。
    これがまたみんな間違ってばかりなんだな。一番前の幼い少女
    はいつもわからないのに手をあげています。それでもみんな
    今の生活を不満に思わず、楽しそうに生活しているのです。
    それは町の生活を知らないからなのですよね。コーラを初めて
    飲む生徒たちが、2缶を少しずつ回し飲みしていく。汚い、
    なんて誰も思わないんです。

    「変な味」
    そう、コーラって最初変な味と思ったな。
    ホエクーを探すために、町へ向かったミンジは、その都度持ち前の
    根性と駆け引きのうまさで、何とか物事を解決していくのです。
    ここはかなりうまくいき過ぎかな。
    終盤テレビ番組で、ホエクー探しをするミンジが映りますが、
    彼女の心と司会の女性の紹介の仕方があまりにかけ離れている
    のです。物事のとらえ方が根本的に違うのです。ミンジはホエクー
    を連れ帰ってお給金をちゃんともらいたいだけ。司会の女性は
    教育水準が高くなっても、家庭の事情で困窮する人々がおり、
    ミンジはホエクーに勉強してもらいたくて訴えていると思っている
    のです。

    まあ、ともあれラストは万々歳。
    たくさんの色のチョークで一人1文字ずつ黒板に書いていく姿は
    微笑ましいものでした。


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    その夜の侍

    4
    JUGEMテーマ:邦画

    その夜の侍

    「その夜の侍」
    監督:赤堀雅秋
    2012年 日本映画 119分 PG12
    キャスト:堺 雅人
         山田孝之
         綾野 剛
         谷村美月
         山田キヌヲ
         安藤サクラ

    溶接工場を営む健一は、妻ひさ子をひき逃げ事故
    で亡くしてしまう。加害者、木島が出所した5年後
    彼は、木島に対し「お前を殺しておれも死ぬ」という
    脅迫文を届けはじめるのだった。

    <お勧め星>☆☆ 暗い。ひたすら暗い。

    加害者、木島宏は本当にクズなんです。そしてその役を
    山田孝之が見事に演じきっています。「闇金ウシジマくん」
    でも見られたように、ガラの悪い歩き方や無表情のまま
    過剰な暴力を繰り返す姿は、ものすごい迫力。


    その夜の侍

    一方被害者の夫、中村健一役は堺雅人で、これまた演技力は
    安定しています。ただこの映画では、やや入り込み過ぎかな
    という気がしました。途中から飽きるんです。


    その夜の侍

    映画はプリンを貪り食う男、健一の姿から始まります。そこで
    電話の留守番メッセージが流れ、妻から
    「プリンばかり食べると糖尿病になっちゃうよ」
    と注意されます。これが実は、5年後のことであり、彼は
    同じメッセージを繰り返し聞きながら、プリンを食べ続けて
    いるのだと気づくのがラスト付近。こりゃ鈍すぎたな。
    そして5年前、健一の妻ひさ子が、木島の運転するトラック
    と衝突するシーンへと変わるのです。助手席には綾野剛演じる
    小林が乗っており、救急車を呼ぼうと主張する彼を制止して
    「血は出てないから大丈夫」

    とトラックを走らせる木島が映るのです。ここから人間性の
    かけらもない木島という男についてとことん描かれます。
    自分の過去をチクったとして同僚を暴行する姿や、交通整理の
    女性、由美子(谷村美月)を脅し、トイレに連れ込む姿、
    さらには脅迫状について謝罪に来たひさ子の兄青木を逆にゆする
    姿など、もうどれもこれも気分が悪くなるものばかりです。
    しかしながら、木島の周りにはなぜか人が集まるのですよ。
    「木島は本当に怖い」
    という小林だって、序盤に暴行された星だって、あの由美子
    にいたっては自分の部屋に住まわせています。

    「一人よりこの方がいい」
    いや、逆に尋ねたいわ。あんたすべてを失うけどいいの?と。
    それはさておき、健一はおそらく、妻を亡くしてから心を病んだ
    のでしょう。妻のブラをポケットに入れて、いつも彼女のことを
    思っているのです。留守番メッセージだって何度聞いたことか。
    ラスト付近の台風の中での木島と健一のタイマンは、暗くて
    よく見えないし、まず長すぎる。
    さらにラストに至っては、もうどうでもいい、という感じでした。
    余談ですが、映画内で風俗嬢を演じた安藤サクラがスタイルがいい
    ことに気づきます。そしてもしも本当に歌っているのなら、歌も
    上手いということも。



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    さよなら子供たち

    5
    JUGEMテーマ:洋画

    さよなら子供たち

    「さよなら子供たち」
    原題:Au Revoir Les Enfants
    監督:ルイ・マル
    1987年 フランス=西ドイツ映画 103分
    キャスト:ガスパール・マネッス
         ラファエル・フェジト
         フランシーヌ・ラセット

    1944年、ナチス占領下のフランスで、カトリック
    寄宿学校で生活するジュリアンは、ジャンという転校生
    と同じクラスになる。そしてある時、彼は自分より
    何事も優秀なジャンがユダヤ人であることを知ってしまう
    のだった。

    <お勧め星>☆☆☆☆ 題名の意味がラストにわかり、
    戦争の不条理さを痛感します。


    1987年ベネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞して
    います。1977年以来アメリカで活動していたルイ・マル
    監督が、10年ぶりにフランスに戻り、自伝的な内容の
    濃い映画を作り上げました。
    1944年、クリスマス休暇を終え、パリから列車で
    カトリックの寄宿学校へ戻るジュリアン・カンタンが映り
    ます。彼は12才なのに母親に甘え、泣きべそをかいている
    のです。パリからの列車の車窓越しに見える彼のおでこには
    母がキスした跡がくっきりついていて、その幼さを十分すぎる
    ほどに物語ります。

    時はナチス占領下のフランスであり、食糧難にあえぎながらも
    彼らは極めて恵まれた生活を送れていることは、冒頭のジュリアン
    の母親が着ていた毛皮のコートからも伺えます。


    さよなら子供たち

    そして寄宿学校の彼のクラスにジャン・ボネという転校生が
    入って来ます。子供特有の好奇心で彼の両親について尋ねると
    父は捕虜で、母とは3か月も音信不通とのこと。僕だって、
    パパとは全然会っていないし、ママとも当分会えないから同じ
    だな、と思ったジュリアンですが、どうもジャンの様子が
    おかしいことに気づきます。


    さよなら子供たち

    給食の豚肉は食べないし、なにやら夜中にお祈りをしている。
    校長先生もジャンと一緒に来た他の2人をなぜか匿うような
    素振りをします。ここで気づくのは、ドイツ兵が全て悪人と
    は描かれておらず、逆にフランス人の中にも親独義勇兵なる
    集団がいて、ユダヤ人狩りを行っていたという事実を正面から
    描いていることです。ここは特にすばらしい。
    さらに聖体拝領祭での校長先生の説教は、恵まれた者への警告
    を容赦なく行い、途中で席を立つ紳士もいたほどです。しかし
    その後で「富や権力にすがる人々にも愛を」と話します。戦争下
    での人間の本質をつきつつ、人間の善良な面への期待をこめて
    いたのでしょう。

    ある日ジュリアンは、ジャンの私物を盗み見して、彼が実は
    ユダヤ人であり、この学校に匿われていることを知ってしまいます。
    でも彼にはユダヤ人がなぜ罪人なのかわからないのですよ。逆に
    ジャンとは、本を読んだり、ピアノを連弾したりして親しく
    なっていきます。そう、聖体拝領祭の後で、ジュリアンの母と
    兄とともにジャンがレストランで食事をしていると、突然義勇兵
    が入って来ます。その時のフランス人客や店主の対応はまさに
    誇り高いものでした。レジスタンス活動が活発化したのも納得
    できます。
    しかしそんな楽しい日々も長くは続きません。密告によって
    校長以下ジャン達3人がゲシュタポに連行されます。


    さよなら子供たち

    この密告者の事情が実は、ジュリアン達にも責任がないわけでは
    なく、幼い彼でもそこは理解できたはず。
    学校を後にする校長に、誰からともなく
    「さよなら、神父様」
    という声が聞こえはじめ、それが広がります、そして校長も
    「さよなら、子供たち」
    と返事をするのです。この「さよなら」が本当の別れであることを
    ジュリアン達は理解できていたのでしょうか。ただ、何が正しい
    のかは絶対にわかっていたと思いたいです。
    戦争の不条理さが胸に残る映画でした。








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    アンリミテッド

    4

    アンリミテッド

    「アンリミテッド」
    原題:Tracers
    監督:ダニエル・ベンメイヤー
    2014年 アメリカ栄華 94分
    キャスト:テイラー・ロートナー
         マリー・アブゲロプロス
         アダム・レイナー
         ラフィ・ガブロン

    バイクメッセンジャーのカムは、仕事中、ニキと
    いう女性と出会う。その際壊れたバイクを彼女が
    プレゼントしてくれたことから、彼はニキの居場所
    を捜し、彼女がパルクールのチームに入って仕事を
    していることを知るのだった。

    <お勧め星>☆☆ 華麗なアクションは楽しめますが
    肝心のストーリーはいい加減です。


    「パルクール」といったら、「アルティメット」(2004)
    「フルスロットル」(2014)のダヴィッド・ベルを
    思い出します。まさかバイクメッセンジャーの男がこの
    パルクールを操るなどとは、どうやって結びつけるのだろう
    と思っていると、序盤からかなり強引にストーリーを展開
    させています。主人公カムが、バイクメッセンジャーの仕事
    をしている目の前に、パルクールを駆使した女性が落ちてきて
    それを避けようとしたカムは車と衝突、バイク全壊です。
    カム役は「トワイライト」シリーズのテイラー・ロートナー。
    どうもオツムが弱そうで好きなタイプの顔じゃないな。


    アンリミテッド

    彼には借金があって、その取り立てが結構厳しいのに、仕事
    道具のバイクが壊れて困っちゃう。と思ったら、例の美女が
    勤務先に新しいバイクを届けてくれるんです。しかしあの事故
    って衝突した車も壊れていたと思うけど、そこはいいのね。
    借金のために働かなくてはいけないのに、カムは既に女性に
    ぞっこんで、彼女の居場所を捜すんです。その隙に大事な
    バイクを盗まれるというとことんアホぶりを見せつけます。
    でも頭の中が軽いので、ニキの仲間がチームで練習している
    「パルクール」の虜になって、練習するとあっという間に
    上達しちゃう。あれかね。脳みそが筋肉なのかね。
    かなり優しい中国人の取り立て屋に怯える大家に家を追い出され、
    父の形見のポンティアックGTOまで奪われるけれど、次に
    金が入った時に、借金を返す前に、大家に金を渡し、その息子
    に新しいスケボーを買うもんだから、またまた返済金に不足
    が生じるんです。やはりアホか。


    アンリミテッド

    そして彼はニキ達のチームに入り、パルクールを練習しつつ
    何かを運ぶ仕事を始めるわけです。リーダーはミラーといって
    どうもニキとできているらしい。
    おかしい、ニキは僕のことを好きなはずだ。そうなですよ。
    なぜニキがミラーの女なのかには訳があるんですが、それが
    ものすごくうすーい理由なんです。へ?と思っちゃう。
    さらに一応中盤付近でちょっとしたひねりがありますが、それが
    話をもっとつまらなくしているんです。
    ラストに至っては、こじつけ感が見え見えで、こんなにうまく
    行くはずがないと絶対に思うはず。
    それとニキが守りたいと思っていた兄ディランの存在をラスト
    にはすっかり忘れていますよ〜。どのあたりまで車で走ったら
    思い出すかな〜。
    とりあえずパルクールを駆使したアクションシーンはスピード
    があって楽しめます。でもダヴィッド・ベルの足元にも及ばない
    ですよ。


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    アバウト・タイム〜愛おしい時間について

    5
    JUGEMテーマ:洋画

    アバウト・タイム

    「アバウト・タイム〜愛おしい時間について」
    原題:About time
    監督:リチャード・カーティス
    2013年 アメリカ=イギリス映画 124分
    キャスト:ドーナル・グリーソン
         レイチェル・マクアダムス
         ビル・ナイ
         トム・ホランダー

    ティムは21歳の誕生日に父から、一家の男だけが
    持つ「タイム・トラベル」という力を告げられる。
    彼はその力を使ってガールフレンドを得ようと考える
    のだったが...。

    <お勧め星>☆☆☆☆ 奇抜なアイデアながら、中盤
    以降しっとりと心に染み入る素敵な内容だと気づきます。


    まずシーン毎の音楽がいいですね。それとイギリス、
    コーンウォールの明るい日差しと自然あふれる景色が
    素晴らしいです。
    ティムはどう見てもイケてない男子なんだけれど、21歳
    の誕生日に父から、レイク家の男が持つ特殊な能力について
    知らされるのです。それは「過去へ行くことができる」=
    つまりタイム・トラベルできる、という力。父ジェームズ役は
    ビル・ナイ。ティム役は「トゥルー・グリット」(2010)
    「ハリー・ポッター」シリーズなどのドーナル・グリーソン。
    赤毛でそばかす顔の繊細な男の子という感じ。


    アバウト・タイム

    にわかに信じがたい力だけれど、いざ試してみるとあらら
    いい感じになっていたシャーロットに何度でも告白できちゃう。
    でもだめなものはだめなのですよ。
    そして彼はロンドンで弁護士として働き始めるのですが、
    そこでメアリーというかわいこちゃんといい感じになります。


    アバウト・タイム

    メアリー役は「誰よりも狙われた男」(2014)の
    レイチェル・マクアダムス。序盤は髪形のせいかあまりきれいに
    見えないけれど、後半はやはり魅力的になってきます。
    せっかくメアリーといい感じになったのに、居候中の父の
    友人で脚本家ハリーの舞台の失敗を直すため、幾度となく
    過去に戻ると、舞台は成功しても、メアリーとの出会いは消えて
    いるんです。ここは理解できます。自分だけが戻れるのです
    から。ふむふむ。じゃあどうやってメアリーに接近するか、
    この辺りはストーカーのようにティムは頑張るのです。彼は
    彼女について結構知識があるもんね。

    ちょいちょい笑いを入れつつ、(もっぱら友人や同僚が担当)
    ティムが幸せを手に入れていく姿が描かれていきます。
    妹キットカットの幸せのために、ティムは努力をするけれど、
    やはり幸せは自分の力で手に入れるものだと実感。いや、
    ティムはかなり特殊能力を使ったから少しずるいぞ。
    映画の中で父とティムが卓球するシーンが数回映りますが、
    なぜか父がめっちゃ強くなっているんです。その理由が終盤
    にわかるのはちょっとジーンと来ますね。
    そしてラスト付近のティムの選択、さらに父との会話。どれを
    とっても心に響くものばかりです。
    その日がどんなに楽しいかを、その日にしっかり体験する、
    それが幸せな人生の秘訣なんでしょうね。


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    美しい夜、残酷な朝

    4

    美しい夜、残酷な朝

    「美しい夜、残酷な朝」
    原題:Three...Extremes
    監督:三池崇史
       パク・チャヌク
       フルーツ・チャン
    2004年 香港=日本=韓国映画 124分
    キャスト:長谷川京子
         渡部篤郎
         イ・ビョンホン
         カン・ヘジョン
         ミリアム・ヨン
         レオン・カーフェイ
         パイ・リン

    <お勧め星>☆☆☆ 色や音が効果的に使われ
    それぞれの監督の個性がよく表れています。


    韓国、香港、日本の3人の監督が各々中編映画を
    作ったオムニバス作品です。
    パク・チャヌク、三池崇史の映画はよく見ますが、
    フルーツ・チャンは初めて耳にします。
    まず1作目 「Cut」
    男の首から血を吸う女が大写しとなり、冒頭から
    ドッキリしますが、これは映画の中の1カット。
    イ・ビョンホン演じるリュ・ジホは、有名な映画監督
    であり、ピアニストをしている美しい妻を持っている
    のです。妻ミラン役はカン・ヘジョン。可愛いお顔は
    マスカラが流れ出すほど泣いた黒い涙の跡で滑稽な姿
    になっています。


    美しい夜、残酷な朝

    ジホは理不尽な理由から、妻とともに自宅に監禁され、
    あることをしないと妻の指を1本ずつ切断していくと
    犯人に言われるのです。さすがパク・チャヌク監督で
    グロさや血の量は十分すぎるほど。さらにイ・ビョンホン
    の尻文字やらオナラシーンも見られ、この役をノーギャラ
    で引き受けたという彼の心の広さに感激...するかな。
    2作目 「box」
    これが一番つまらなかった。いまだに手書きの原稿を書く
    小説家役は長谷川京子。彼女がピーピー泣くシーンが多く
    出版社の担当者と彼女の父の2役を演じる渡部篤郎も
    不気味すぎます。「静」を描きたかったと監督が言う通り
    静かでそして飽きます。


    美しい夜、残酷な朝

    3作目 「餃子」
    若返るための謎の餃子を食べにくる元女優は、その中身を
    知って唖然とします。餃子を作るメイ婆のトントンと何かを
    刻む包丁の音が、その何かの色と共に恐怖を描いていきます。
    元女優もその餃子をコリコリ言わせながら食べるのです。
    この音が「もっと強いのをちょーだい」というと、さらに
    コリコリ言い、中身を知るともうアンビリーバボー!
    最初から予想はできたけどね。


    美しい夜、残酷な朝

    ラストは唖然茫然、そして元女優の舌がとーっても気色悪い
    です。でもなぜか一番印象に残ります。

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    運動靴と赤い金魚

    5
    JUGEMテーマ:洋画

    運動靴と赤い金魚

    「運動靴と赤い金魚」
    原題:Children of Heaven
    監督:マジッド・マジディ
    1997年 イラン映画 88分
    キャスト:ミル=ファロク・ハシエミアン
         バレル・セッデキ
         アミル・ナージ
         フェレシュラ・サラバンディ
         ダリウシュ・モクタリ

    9歳のアリは、お使いに出た先で妹ザーラの靴を
    なくしてしまう。父に叱られないために、兄妹は
    アリの靴を交代で履くことにするのだったが...。

    <お勧め星>☆☆☆半 金魚がラストにとても余韻
    を残す使われ方で、それがその後のハッピーエンド
    を想像させるものになっています。


    冒頭は女の子の靴を直す職人の手が大写しになります。
    どう見ても直す価値のないほど傷んだ女の子の靴なの
    ですが、それを受け取ったアリがその後、八百屋で
    「ツケを払え」だの
    「下のじゃがいもを取れ」
    だの言われる姿や帰宅後の家族の様子から、彼らは
    かなり貧しい暮らしをしているのが伺えるのです。


    運動靴と赤い金魚

    アリは八百屋の店先にちょっと置いた妹の靴をなくして
    しまいます。帰宅後その事実を知った妹ザーラと共に
    涙を流すアリ。彼ら家にはまだ赤ちゃんがいるし、とても
    新しい靴などねだれないことは重々承知なのです。
    2人がノートで靴の件をやり取りする姿は、本当はなくした
    アリに非があるのに、ザーラにも非があるかのように認め
    させる、賢いアリの姿が垣間見れます。
    結局アリの運動靴を交代で履くことにするのですが、ザーラ
    はそれが恥ずかしくて、登校してもできるだけ人の影に
    隠れたりします。ところが立ち幅跳びの授業で先生が
    「運動靴を履きましょう」
    と言ったことで、急に得意になってしまいます。この笑顔も
    幼さゆえの単純明快な思考回路なのです。


    運動靴と赤い金魚

    2人で靴を洗い、シャボン玉を作って笑いあう姿はとても
    微笑ましく、その晩まさかの土砂降りというおまけつきです。
    毎日アリのためにダッシュで帰宅するザーラと彼女を待って
    やきもきするアリは、同じ様にダッシュで登校します。
    でもどうしても遅刻してしまうんですよね。それに対し、
    大人は寄り道したと疑い、厳しい言葉で叱りつけます。それは
    アリの父も同じで、子供の言い分を聞くことなく、頭ごなし
    に叱るんですよ。でも子供たちは反抗せず、自分たちの問題を
    解決しようとこっそり行動します。


    運動靴と赤い金魚

    そう、ある時学校でザーラの靴を履いている下級生を見つける
    のです。後をつけていくと、彼女の家は父の目が不自由であり、
    おそらくは彼らの家と同じかそれよりも貧しい暮らしをしている
    とわかります。すると兄妹はあきらめて帰るんですよ。ここは
    子供なりの物事に対する尺度を持っていると感心します。さらに
    ザーラの落としたペンをちゃんとその少女は返してくれる。
    仲良くなるのかな、と思っていると、少女が靴を新調したのを
    見て、プイと彼女を無視するザーラ。この辺りがとても上手に
    描かれています。

    一方で、「お屋敷街」と呼ぶ、イランの富裕層が住む地域では
    彼らとは雲泥の差の暮らしを送っている人々がいるのです。
    その辺りはさらりと映像で流し、格差社会を敢えて強調しません。
    どうしても靴が欲しいアリの目に留まったのは、県のマラソン大会
    の賞品です。アラビア文字で全然読めなかったのですが、
    ●3等 運動靴
    と書いてあるらしい。頭もいいけれど、運動もできるアリは、この
    賞品を獲得して、妹の靴と交換しようと考えるわけです。
    大会の始まりからして、アリたちはチョー貧乏とわかるのも、映像
    だけで映し、特に触れません。そしてこのレースシーンは、中盤
    アリの靴をザーラが片方水路に落とした時流れていく靴のように、
    スリリングに描かれます。彼の頭の中によぎる靴を巡る出来事も
    走馬燈のように映しだされていくのです。

    ラストはまた涙を流す兄妹の姿と、ボロ靴を脱ぐ靴擦れだらけのアリ
    の足、そしてそれをいたわるように吸い付く金魚が映ります。
    今夜は実は2人にとって幸せな時間が訪れることを予測させる
    ワンカットの後だけに、この金魚に希望を感じてしまうのです。


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    プールサイド・デイズ

    4
    JUGEMテーマ:洋画

    プールサイド・デイズ

    「プールサイド・デイズ」
    原題:The Way Way Back
    監督:ナット・ファクソン
       ジム・テッシュ
    2013年 アメリカ映画 104分
    キャスト:スティーヴ・カレル
         トニー・コレット
         アリソン・ジャニー
         アナソフィア・ロブ
         サム・ロックウェル

    内向的な少年ダンカンは、母パムの交際相手トレント
    と娘ステフと共に彼の別荘を訪れる。トレントと反りが
    合わないダンカンは自分の居場所を求めて、町へ向かう
    と、陽気なオーウェンという男と出会い、彼の勤める
    プールでバイトを始めるのだが...。

    <お勧め星>☆☆☆☆ ナイーブな少年の心の動きが
    とてもうまく描かれラストも少しだけ心が温かくなります。


    原題は「The Way Way Back」−「ずっと後ろ」という
    意味です。その題名通り、オープニング、母の恋人の車の
    最後部座席に後ろ向きに座るダンカンが映ります。進行方向
    を向いたままの母の恋人トレントには
    「キミは10点満点中3点だ。努力しろ。」
    と言われたばかり。ダンカンは格別表情を変えませんが、
    彼の気持ちはすぐにわかります。同世代の子との交流は苦手
    だし、アウトドアもだめ、気の利いた話もできないどう見ても
    オタクのダンカンだって、自分のことぐらい十分すぎるほど
    わかっているんです。それをダメ出しするこのトレントのこと
    なんか好きになるはずもありません。このトレント役は
    スティーヴ・カレル。


    プールサイド・デイズ

    コメディが似合う彼が今回は、ルールをかたくなに守りつつ
    浮気性の男を演じています。全然雰囲気が違うんです。
    そして到着した別荘は、まさにパーラダイス!隣のおばさんは
    昼間から飲んだくれているし、毎晩友人夫婦を招いてはパーティー
    三昧の日々。ちなみに隣の娘スザンナ役は「ソウル・サーファー」
    (2011)のアナソフィア・ロブ。


    プールサイド・デイズ

    海やプールが似合う子ねえ。
    ダンカンからしてみたら、母パムは、地元の人々に溶け込もうと
    かなり無理しているように見えるのに、それでもトレントとの
    新生活を夢見て自分の本当の気持ちにふたをしているらしい。
    おまけにダンカンの娘ステフが早熟で、ダンカンなど「ゴミ」
    のように扱うわけですよ。
    自分の居場所を探して、納屋から少女用の自転車を取り出し、
    (おそらくステフが使っていたもの)町へ向かうと、ある店で
    パックマンゲームに興じるオーウェンという男と知り合います。
    オーウェン役はサム・ロックウェル。


    プールサイド・デイズ

    「転落の銃弾」(2013)と同じ人物とは全く信じられません。
    役者ってすごいなあ。あのイメージがあるからこそ、ホラ吹きで
    いい加減で、自由奔放な役が逆に似合って来るのですね。
    トレントの仕切りで大嫌いな船に乗せられるし、家の中でも
    あれこれ命令ばかりされる日々。でも14歳のダンカンは反抗
    しないんです。それは母パムの幸せを願っているのでしょうね。
    そしてある時、地元のプールで働くオーウェンを見つけ、彼に
    ここでバイトするように言いくるめられてしまいます。
    客のトラブルも遠くから見つめるオーウェン達の姿もあってか
    上手く解消し、その肌の日焼けと共に少しずつ自信がついていく

    ダンカンですが、家では母とトレントの中が微妙にズレていく
    のです。全て自分のルールで進めたいトレントと、適当でも
    前に進めばいいと考えるパムとは、この先絶対にうまくいかない
    と確信しますが、まあ、大人のことはわかりません。パムは
    トレントの浮気もなかったことにして、この地を去ろうと考える
    のです。
    「行くところがないんだ。」
    初めてオーウェンに自分の心の内を吐き出したダンカンに対し、
    彼は
    「思い通りに生きろ。」

    と言います。それってすごく難しいことだけれど、少年には
    今までの抑圧から解放される一言ですよね。
    ラスト付近でオーウェンが初めてトレントと対面するんですが、
    その時の自己紹介が
    「3点の親友オーウェンだ。」
    です。でも多分トレントはその皮肉に気づかないし、そう言った
    ことすら忘れているだろうね。でも気分良かった。
    帰り道、助手席から最後部座席にパムも移ってきます。この母子
    はきっとこれからも仲良く暮らしていくんだろうなあ。
    「プラス思考」とか「前向き」とか前面に押し出すのは、嫌悪感
    を持ちますが、こういう後ろ向きの進み方はなんか共感を持ちます。


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    ダークハウス

    5
    JUGEMテーマ:Horror

    ダークハウス

    「ダークハウス」
    原題:Deomonic
    監督:ウィル・キャノン
    2015年 アメリカ=イギリス映画 83分
    キャスト:マリア・ベロ
         コディ・ホーン
         スコット・ミシュロウィック

    20年前儀式殺人が行われた家の悪夢を見るジョンは
    恋人ミッシェルとその兄サミュエルに相談する。彼らは
    幽霊狩りグループのメンバーと共に現地で降霊会を実施
    しようと考えるが...。

    <お勧め星>☆☆☆ この手のホラーは散々見ましたが
    演出が上手いのかやはり怖いかったです。


    冒頭のニュース映像は、20年前に起きた儀式殺人事件を
    報道し、そして現在、その家リビングストン家で、夜に
    何か物音がするのを調べに来たレオナルドという男の映像
    に変わります。
    一方コンビニでワインを買っているルイス刑事に突然出動
    の無線が入るのです。明らかに怪しい先ほどの家の件である
    ことは間違いない。じゃあ何が起きたのかな?

    暗闇の中に懐中電灯1つで入っていくルイス刑事の男気に
    何気に感動?しつつ、わずかな明かりに照らしだされる幾つ
    もの遺体にドキドキです。そして突然鳴り始めるオルゴール
    の音色と共に倒れていた男が走り出す。彼は階段を転がり
    落ち、ルイス刑事に確保されます。ここのテンポがものすごく
    速く無駄なものは一切ありません。
    ここからこの男ジョンの供述と降霊会をしようとするメンバー
    のVTR映像に加え、今の捜査状況が次々に映りこみます。
    いったい何があったのか、いやあったのはわかるけれど、それが
    何だったのか、もちろんオチはアレだろうけれど、どうやって
    見る側を怖がらせるのか楽しみになってきます。
    ジョンと恋人ミッシェル、その兄サミュエル、そして幽霊狩り
    のメンバー、ジュールとドナルド、さらにミッシェルの元カレで
    ジョンと不仲のブライアンがリビングストン家に不法侵入します。


    ダークハウス

    ここでの出来事は全て既視感があって、特に目新しいものは
    見当たりません。まあ、超高性能マイクで音を拾うと、心臓の
    鼓動が6人ばかりでなく、すごくたくさん聞こえてくるのは
    新しいアイデアかな。この手のホラーにつきものの無駄な
    お色気シーンもなく、真面目に映画は進みます。


    ダークハウス

    そして降霊会はどう開催されたのか、という核心に迫ると
    建物の外でもある事件が起きているのです。この辺りもうまく
    つながっています。
    ラストはミッシェルの「妊娠」の意味が深くわかるというもの
    でした。結構面白かったです。



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