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- 2023.01.12 Thursday
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「エンド・オブ・キングダム」
原題:London Has Fallen
監督:ババク・ナジャフィ
2016年 アメリカ=イギリスーブルガリア映画
99分 PG12
キャスト:ジェラルド・バトラー
アーロン・エッカート
モーガン・フリーマン
アロン・アブトゥブール
アンジェラ・バセット
イギリス首相葬儀参列のため、各国首脳が訪れた
ロンドン市内で同時多発テロが起きる。シークレット
サービスのマイクは、ベンジャミン大統領を警護し、
ロンドンからの脱出を図るが...。
<お勧め星>☆☆☆ やっぱり強い!とにかく強いの
一言に尽きます。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」から3年。あの強い
男、マイク・バニングが帰って来ました。
折しも伊勢志摩サミットが終わり、エアフォース1や
マリン1、ビーストなど、めったにお目にかかれない
大統領専用移動機や車を見たばかりなので、グッド
タイミング。ビーストのドアの厚さはすごかった。
3年前のホワイトハウスを扱った映画は、ほぼ同時期に
公開された「ホワイトハウス・ダウン」の方が個人的には
面白かったけれど、続編ができると決まっていたのは
「エンド・オブ・ホワイトハウス」のみで、舞台はロンドン
となりました。
銃規制の厳しいイギリスにおいて、どんなアクションが
繰り広げられるのでしょうか。
冒頭から不吉な映像が流れます。アミール・バカウィと
いう世界規模の武器商人が提供した武器で、世界各地で
テロが頻発しているニュース。そしてそのバカウィの娘
の結婚式の最中に、米英連係プレーで、ドローン爆弾が
落とされるわけです。バカウィ一人を狙うために、彼が
いると確認された大きな邸そのものを爆撃し、おそらくは
犠牲になったのはほとんど民間人でしょう。この辺りを
あれこれ考えていると到底映画を見続けられないので、
頭から取り除き鑑賞続行。
そして2年後、マイクは、妻の出産を控え、どうやら危険な
仕事をやめようと考えているらしい。そんな時、イギリスの
首相が急死するのです。国葬を行うということで、40か国
もの首脳が、ロンドンを訪れるとことになり、ロンドンに
厳戒態勢が敷かれます。
カナダ、ドイツ、イタリア、フランスの首相はそれぞれ個性を
描いてくれているのに、日本の首相は、渋滞にイラつく爺さん
なんて、ちょっとひどすぎる扱い。
そしてベンジャミン大統領が到着した途端、銃撃戦開始です。
なんせ警備に当たっている警官の半分以上が、テロリストらしく
いったい誰が誰に撃っているのかわからない。とりあえず、
多くの首脳が命を落とした模様です。こんなことが起きたら、
本当にえらいこっちゃだよ。
大統領の留守を預かる副大統領トランブル役は
モーガン・フリーマン。ちょっとおじいさん過ぎるかな。
演技は素晴らしいけれど存在感あり過ぎます。
なんとかマリン1に乗り込み、一息ついた大統領とマイク
たちをビルの屋上から攻撃してくる奴らがいるし、ミサイルが
ロックオンされてしまいます。まさかのマリン1墜落。
あり得ない。
ちなみにロンドン市内は停電し、通信妨害も起きていて、
ほぼ孤立状態になるのです。
M1 6の隠れ家に向かっても、そこすら敵にバレてしまう。ここ
までくる前に、黒のランドローバーがハチの巣になるほど
撃たれたし、カーチェイス、爆発シーンは幾度となく見られ
ました。さらにここからは、ナイフ、自動小銃、ピストル、
手りゅう弾などを駆使して、マイクの独り舞台が始まります。
強い、強い!
マイクと毎日ジョギングしている大統領だから、少し走った
くらいでは、息は上がりません。銃だってバッチリ使えます。
ラストの副大統領の言葉は、願望も込めてのものだと感じました。
「10 クローバーフィールド・レーン」
原題:10 Cloverfield Lane
監督:ダン・トラクテンバーグ
製作:J・J・エイブラムス
リンジー・ウェバー
2016年 アメリカ映画 104分
キャスト:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ジョン・グッドマン
ジョン・ギャラガー・Jr.
恋人と喧嘩をし車で家を飛び出したミシェルは、突然
事故を起こしてしまう。彼女が目を覚ますと、そこは
見知らぬ場所であり、ハワードと名乗る男が、「襲撃」
から救うために、彼女を地下シェルターに匿ったと
語るのだった。
<お勧め星>☆☆☆ う〜ん。前作と別物として見れば
まあ楽しめるかな。
前半は、地下シェルター内での、そこの持ち主ハワード
とミシェル、もう一人逃げ込んでいるエメットとのやや
単調な生活シーンが流れます。
冒頭は、明らかに監禁ホラー物と勘違いするほど、説明
不足で、ジョン・グッドマン演じるハワードが巨大な体を
揺らしながら、ミシェルを介抱したり、脅したりの繰り返し。
その間に逃げ出そうとあれこれ考えを巡らすミシェルの姿を
見ていると「怪しい?」「怪しくない?」。見る側も混乱
してくるのです。
恋人の喧嘩が原因で、家を飛び出し、車を走らせるミシェル
の元に、恋人ベンから電話がかかるわけです。そんなことに
気を取られているから、案の定事故を起こし、車は崖下へ
くるくる回って落ちていく。これ臨場感あります。そして
目を覚ますと、なぜか点滴を受けながら、足は鎖でつながれ
ている。この曖昧なシーンはこの後もずっと続くので、覚悟
して見ましょう。とりあえず口下手なのか、危機感に満ちて
いるのか、ハワードはただ
「外は襲撃されていて危険」
とだけ言うのです。何の襲撃なのか?外の空気を吸うだけでも
危険なほど汚染されたのか?
この地下シェルターには、もう一人ハワードをよく知っている
というエメットがいて、
「彼の言うことは正しいよ」
なんて言うのです。でも二重扉の外に見える景色は、空が青くて
草も風に揺れています。しかし救いを求めに来た女性は明らかに
何かに感染したような姿を見せ、やっぱり危険なのかとミシェル
納得。ところが日々過ごすうちに、やはりハワードは「怪しい」
とミシェルとエメットは考え、ある計画を思いつくのです。あまり
いい計画とは思えないけれど、毎日3人で、ゲームをしたり、
ビデオを見たり、ジグゾーパズルをする生活など続くはずもありま
せん。しかしその抵抗はことごとく失敗。
「わしはバカじゃない」
じゃあ、何なんだろう。
「クローバーフィールド」と題名にあるから、もちろん「アレ」は
出てくるのよね?それはいつ?はい、待ち焦がれていると、終盤
15分を残す頃に、暗闇の中に蠢いています。
アメリカでは評価が高い映画ですが、個人的には、前作の方が
ずっとおもしろかったな、というのが実感です。地下シェルター
での疑心暗鬼の姿は結構楽しめますが。